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商品開発のアイデアを考えるコツは? 思考法やフレームワークを徹底解説

商品開発のアイデアを考えるコツは? 思考法やフレームワークを徹底解説
商品開発のアイデア出しに行き詰まったら、思考法やフレームワークを活用してみましょう。
定番のブレインストーミングの他、アルファベット法、マインドマップ・マンダラート・チェックリスト法などを活用すると、アイデアがどんどん湧いてきます。

また、アイデアを生み出しやすくする習慣や心構えを取り入れて、商品開発に活かしましょう。
本記事では、商品開発のアイデアを生み出すコツや、アイデア出しに活用したい思考法・フレームワークを紹介します。

商品開発のアイデアを生み出すコツ

商品開発のアイデアを生み出すコツについて、代表的な3つを詳しく解説します。

  • 不の感情に注目する
  • 質より量を心掛ける
  • 複数のアイデアを組み合わせる

不の感情に注目する

商品開発のアイデアを生み出すには、不の感情に注目することが大切です。

不の感情とは、不安・不満・不便・不快・不可能など、商品を利用したときのネガティブな感情のことを意味します。
日常生活に潜む不の感情を分析し、解決策がないか考えることで、新たな商品開発のきっかけになります。

SNSやクチコミなどを活用し、膨大なデータから不の感情を分析する手法もおすすめです。

質より量を心掛ける

新商品開発会議では、まずアイデアの質より量を心掛けましょう。
いきなり結論を求めても、良いアイデアは生まれません。
最初はとにかくアイデアを出すことを意識して、参加者に自由に発言してもらいましょう。

新商品開発会議は、発散(量)、収束(質)の2つのステップに分けて進行していくことが理想的です。

ステップ

ポイント

発散

  • とにかくアイデアを出す
  • 結論が出なくてもよい
  • 直感や感性を重視する
  • カジュアルに進行する
  • 会議の形式やルールを決めない

収束

  • 出たアイデアをまとめる
  • 時間内に結論を出す
  • 論理や合理性を重視する
  • フォーマルな空間で開催する
  • 会議の形式やルールを明確化しておく


最初はアイデアの量を重視し、ある程度アイデアが出そろった段階で質を追求することで、効率よく商品開発を進められます。

複数のアイデアを組み合わせる

アイデアは組み合わせが大切です。
過去のヒット商品の多くは、既存のアイデアの組み合わせから生まれています。

異なるアイデアを組み合わせてみることで、思わぬ新商品のヒントが見つかる場合もあります。
一見、あり得ない組み合わせのように見えても、固定観念を捨ててさまざまな組み合わせを考えてみましょう。

商品開発のアイデアがどんどん浮かぶ思考法

商品開発のアイデア出しは、人によって得手不得手があります。
アイデア出しが苦手な人でも思考法やフレームワークを活用すれば、ヒット商品につながるアイデアを生み出せるかもしれません。

ここでは、商品開発のアイデアがどんどん浮かぶ思考法を6つ紹介します。

ブレインストーミング

ブレインストーミングは、会議の参加者全員が思いついたことを自由奔放に発言し、できるだけ多くのアイデアを出すことを目指します。

ブレインストーミングには、4つの原則があります。

批判厳禁

他人のアイデアを否定してはならない

自由奔放

どのような奇抜なアイデアを出してもよい

質より量

アイデアの良し悪しは意識しない

結合便乗

他人のアイデアに便乗してもよい



ブレインストーミングは批判厳禁です。
他の参加者が突拍子もないアイデアを出しても、笑ったり否定したりせず、とにかくアイデアを出すことに専念します。

むしろ、他人のアイデアに便乗したり発展させたりすることで、アイデア同士が結合し、商品開発のヒントが生まれる場合もあります。
アイデアの良し悪しは意識せず、思いついたアイデアをどんどん出していきましょう。

ブレインライティング

ブレインストーミングとよく似た思考法が、ドイツの形態分析法の専門家であるホリゲル氏が考案したブレインライティングです。

ブレインライティングの特徴は、ブレインストーミングと違って会議の参加者が無言でアイデアを出す点にあります。
ブレインライティングの参加者は、用紙を順番に回しながら、自分のアイデアをどんどん書き込んでいきます。
発言が苦手な人でも、気軽にアイデアを出せるのがブレインライティングのメリットです。

ブレインライティングは制限時間を決めて行いましょう。
ブレインライティングの流れは以下のとおりです。

  1. 罫線のある用紙(アイデアシート)を用意し、一人当たり3個ずつアイデアを記入する
  2. 隣の人に用紙を回して、次の行にアイデアを3個追加する
  3. 参加者全員に用紙が回るまで、以上の流れを繰り返し実施する

アルファベット法

アルファベット法(アルファベット・システム法)は、アイデアを多く出したいときに使える思考法です。

用紙にAからZまでアルファベットを羅列し、頭文字から始まる商品名を横に書きます。
商品ごとに課題や問題点を書き出していくことで、思考を整理しやすくなります。

日本の場合は、アルファベットではなく50音で商品を書き出していきましょう。

マインドマップ

マインドマップは、頭の中の思考を図式化する方法です。

大きな紙を用意し、中央にテーマとなるイラストやキーワードを記載します。
その後、中央のテーマから枝分かれして、さまざまな連想や思いつきを紙に記入していきます。

頭の中の思考の結びつきが見える化されるため、アイデアを整理したり組み合わせたりしたいときに使える方法です。

マンダラート

マンダラートは日本で生まれた思考法で、3列3行のマス目(マンダラ)を用意し、自由にアイデアを書き込みます。

マインドマップと同様に、まず中央のマス目にテーマとなるキーワードを記入しましょう。
その後、連想されるキーワードを周囲のマス目に書き込んでいくことで、思考の広がりを見える化できます。

チェックリスト法

チェックリスト法は、ブレインストーミングの生みの親でもあるアレックス・F・オズボーン氏が考案した思考法です。

あらかじめチェックリストを用意して、一つひとつのチェック項目に答える形で、自由にアイデアを発展させていきます。
チェックリストの内容は以下のとおりです。

  1. 転用できるか
  2. 応用できるか
  3. 変更できるか
  4. 拡大できるか
  5. 縮小できるか
  6. 代用できるか
  7. 再編成(アレンジ)できるか
  8. 逆にできるか
  9. 組み合わせができるか

既存の商品を改良したり応用や転用したりする際にも、有効なアプローチ方法となります。

商品開発のアイデアを洗練させるフレームワーク

良いアイデアを思いついたら、フレームワークを活用してブラッシュアップしましょう。
ここでは、品開発のアイデアを洗練させるフレームワークを3つ紹介します。

パテントマップ

アイデアを洗練させていくときに役立つのが、パテントマップと呼ばれるフレームワークです。
パテントマップは特許マップとも呼ばれ、特定の分野の特許情報を整理する際に使われます。

例えば商品の材料を横軸に、自社や競合他社を縦軸にして、特許の取得件数を視覚的に表示します。
その分野でとられている戦略や、競合他社との差別化に必要なことが一目で分かるため、既存のアイデアをさらに発展させることが可能です。

ブレインストーミングなどでアイデアを多く出しておき、市場価値の高いものを選別していく過程で使われることが多いフレームワークです。

QFD(Quality Function Deployment)

QFDは日本語で品質機能展開と呼び、商品開発で求められる品質を網羅的に考えるためのフレームワークです。

QFDでは、まず顧客の目線に立って商品に求められる品質(要求品質)を洗い出していきます。
次にそれぞれの要求品質を実現するために必要な技術要件(品質特性)を列挙します。

品質特性を抜け漏れなく書き出すため、品質表と呼ばれるマトリックスを作成することが一般的です。

狩野モデル

狩野モデルもQFDと同様に、商品の品質管理に使われるフレームワークです。

狩野モデルでは、商品開発で求められる品質を以下の6つに分類しています。
狩野モデルを活用すれば、商品の仕様検討を網羅的に行うことが可能です。

魅力的品質

実現すると顧客の満足度を高めるが、実現できなくても仕方ないと受け止められる品質

一元的品質

実現すると顧客の満足度を高めるが、実現できないと不満につながる品質

当たり前品質

顧客にとって実現することが当たり前で、実現できないと購買意欲を大きく低下させる品質

無関心品質

顧客にとって実現してもしなくても変わらない品質

逆品質

顧客にとっては不要なもので、実現すると逆に不満の原因となる品質



狩野モデルを活用することによって、企画の方向性を明確にできるため、自社に適した商品の企画開発に役立ちます。

商品開発のアイデア出しのポイントを知り、思考法やフレームワークを活用しよう

商品開発のアイデア出しは、苦手意識がある人も多い作業です。
新商品開発会議が思うように進まない場合は、アイデアを生み出しやすくする習慣や心構えを取り入れましょう。

日常生活に潜む不の感情や既存のアイデアの組み合わせによって、思わぬアイデアが浮かぶこともあります。
新商品開発会議の初期の段階では、急いで結論を求めず、質より量を心掛けて多くのアイデアを出しましょう。

また、ブレインストーミング・ブレインライティングなど、本記事で紹介したアイデア出しに役立つ思考法やフレームワークの活用もおすすめです。

商品開発のアイデアに行き詰まったら、TDSE株式会社が提供するソーシャルリスニングツールのQuid Monitor(旧NetBase)を活用してみましょう。
ソーシャルリスニングツールを活用すれば、SNSやクチコミから顧客のニーズを分析し、商品開発のアイデア出しに活かせます。
顧客の声を起点とした顧客本位の商品開発を実現可能です。無料でデモ体験も行えますので、お気軽にお問合せ下さい。

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本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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