SNSはビジネスシーンでも欠かせない存在となっており、自社でアカウントを運用して、ブランディングに役立てる企業も増えてきました。
しかし、SNSを利用することで得られる利益や、効果を上げるポイントがいまいち分からない方もいるでしょう。
本記事では、SNSの概要やビジネスに利用するメリット・デメリットなどを解説します。
SNSの種類や利用時のポイントも紹介しているので、SNSの導入を検討している企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
ユーザー同士がリアルタイムでチャットなどでの会話をできるため、日常的な情報交換の場としても活用されています。
SNSには狭義と広義があり、狭義のSNSはFacebookやmixiなど実名登録を推奨する会員制のサービスだけを指す言葉です。
一方、広義のSNSにはX(旧Twitter)やInstagramなど、会員登録が必要なものの基本的には誰でも自由に閲覧できるサービスが該当します。
SNSが普及した背景には、全世界的に人と人とのつながりを広げる目的があったといわれています。
2000年代前半にはFacebookやMyspaceなどの有名なSNSプラットフォームが登場し、世界中の人々がインターネットを通じてつながりを持つようになりました。
さらに、2010年代にはTwitter(現X)やInstagramが登場したことで、SNSの普及が加速しました。
これらのプラットフォームは、リアルタイムでの情報交換を可能にし、日常に欠かせないツールとなっています。
アカウントにログインすると、マイページでプロフィールの編集やコンテンツの投稿が可能となります。
投稿されたコンテンツに対して、他のユーザーがコメントやリアクションで反応するのがSNSの特徴です。
例えば、X(旧Twitter)の場合、共感性の高いコンテンツは「いいね」や「リポスト(旧リツイート)」によってリアルタイムで拡散されます。
また、SNSの運営元は独自のアルゴリズムを用いて、ユーザーの投稿を管理しています。
投稿に対する関連性をもとに、適切なユーザーにコンテンツを表示する仕組みです。
種類ごとに特徴が異なっていますが、中には複数の機能を持つSNSも存在します。
まずは種類ごとの特徴を確認してみましょう。
アカウント登録後、ユーザーは自由にテキストを投稿できます。
文章投稿型SNSの例は以下の通りです。
これらのSNSは文章の投稿に特化していますが、画像投稿も可能です。
さらに、チャットやメッセージ、日記など多様な機能を備えています。
個人の思いを表現する場から、ビジネスの連絡手段まで、幅広く活用されています。
グルメやファッション、ペットなど、多様なジャンルの写真が投稿されています。
写真投稿型SNSの例は以下の通りです。
写真投稿型SNSが普及したのは、スマートフォンのカメラ性能が向上したことが影響しているといわれています。
美しい写真やユニークな写真を撮影できた際に、すぐ共有できるのが魅力です。
投稿した動画の再生回数が一定を超えると投稿者に広告収入が入るので、収入源として利用する動画クリエイターも増えています。
動画投稿型SNSの例は以下の通りです。
動画投稿型SNSは他のユーザーとの交流よりも、動画を視聴してもらうことが目的となっています。
そのため、クリエイターやミュージシャンなどプロを目指す方の投稿が見られるのも特徴です。
リアルタイムで行うライブ配信と、事前に収録・編集した音声コンテンツを視聴できるオンデマンド配信の2種類があります。
音声配信型SNSの例は以下の通りです。
音声配信型SNSには、複数人のグループで配信が行える機能もあります。
また、ラジオのように「ながら聴き」できる点が音声配信型SNSの魅力です。
視聴者からリアクションをもらえるだけでなく「投げ銭」という配信者を応援するシステムもあります。
ライブ配信型SNSの例は以下の通りです。
配信者の中には、視聴者からの投げ銭で高収益を上げている方もいます。
収益性の高さから一般人だけでなく、企業の利用も増えているのがライブ配信型SNSの特徴です。
企業がSNSを利用する6つのメリットを紹介するので、確認してみてください。
基本的にSNSはアカウントを登録するだけで、誰でも気軽に始められます。
商業利用する場合でも、基本機能のみの利用であれば料金が発生する心配はありません。
費用をかけずに自社のブランディングができれば、コストパフォーマンスの高い手法といえます。
また、ホームページの運用とは異なり、SNS運用では専門的な技術を必要としません。
テキストや動画などのコンテンツを用意するだけで、簡単に情報を発信できます。
自社でシステムを組む必要がないため、導入のハードルを下げられるでしょう。
多くのSNSには、他のユーザーにコンテンツをシェアする機能が搭載されています。
例えばX(旧Twitter)の場合、気になるコンテンツを見つけた際に「リポスト」でフォロワーに共有可能です。
トレンドの話題や最新情報は、ユーザーのシェアによって自動でどんどん拡散されます。
ホームページの場合はユーザー自らのアクセスが必要ですが、SNSではタイムラインに新しい話題が表示されるのが特徴です。
ユーザーに検索の手間を与えず、リアルタイムで情報を届けられます。
SNSを利用する最大の強みは拡散力の高さです。
投稿したコンテンツがシェアされることで、これまで自社のブランドを認知していない層にも情報が届けられます。
例えば、多くのコスメブランドでは動画投稿型SNSを通して、自社の商品紹介を行っています。
ターゲット層から人気のインフルエンサーに商品紹介を依頼すれば、さらなるファンの獲得が可能です。
話題の投稿は瞬時に拡散されるので、ブランドの認知度が拡大するだけでなく、顧客獲得や売上向上にもつなげられるでしょう。
多くのSNSにはコメント欄やDM(ダイレクトメッセージ)機能が搭載されています。
そのため、情報を発信するだけでなく、顧客とのコミュニケーションも可能です。
例えば、ユーザーからのコメントに企業が適切な返信を行えば、好感度の向上につながります。
また、SNSのアンケート機能を利用することで、ユーザーのリアルな声を獲得できるでしょう。
企業にとってSNSは、コミュニケーションを通したファンの獲得に適したツールです。
機能を上手に活用すれば、効率良くファンを獲得できます。
従来のプロモーションでは雑誌広告やテレビCM、イベントの開催など膨大なコストがかかっていました。
投資したにもかかわらず、費用対効果に納得できない場合もあるでしょう。
しかし、SNSを利用すれば、プロモーションにかかるコストを大幅に削減できます。
例えば、ライブ配信機能の利用により、無料でイベントの開催が可能です。
また、SNS広告は数百円から出稿できるため、雑誌広告やテレビCMほどのコストはかかりません。
さらに、コンテンツが拡散されることで、想定以上の宣伝効果が得られることもあります。
SNSで自社の商品・サービスについて言及されれば、検索エンジンからの流入の向上が期待できます。
SNSで商品・サービスが言及されることを「サイテーション」といいます。
サイテーションされると商品・サービスの検索回数が向上し、自社サイトを閲覧してもらいやすくなるのです。
また、サイテーションによってサイトが検索エンジンから良い評価を受けやすくなり、検索結果の上位に表示される可能性があります。
特にフォロワー数の多いインフルエンサーがサイテーションするほど効果が大きくなるので、積極的に集客が狙えるコンテンツを投稿しましょう。
しかし、デメリットも存在するので、運用を始める前に把握しておきましょう。
炎上とは、SNSの投稿に対してユーザーの批判が殺到し、瞬く間に拡散してしまう現象のことです。
SNSは拡散力が高いため、一度炎上するとしばらくの間は誰にも止められません。
例えば、企業アカウントの運用者が、誤ってプライベートな内容を投稿して炎上するケースが考えられます。
すぐに気づいて投稿を削除しても、他のユーザーがスクリーンショットを取っていれば、今度は画像が拡散されます。
炎上するとブランドイメージが一瞬でマイナスに転じる可能性があるので、運用する際には注意が必要です。
SNSから集客できるようになるまでには、継続した運用が必要です。
短期間の運用で効果が出ないからといって更新を止めてしまえば、そのアカウントは誰からも閲覧されなくなります。
次々と新たな話題が生まれるSNSだからこそ、小まめな投稿を続けなければなりません。
また、SNSではアカウントのコンセプトにズレが生じないように運用することも重要です。
あらかじめ投稿内容や投稿頻度を決めておけば、一貫したコンセプトで運用を継続できるでしょう。
更新作業の他にも、投稿の分析やユーザーとのコミュニケーションにも対応する必要があります。
他の業務と兼務する場合には、運用担当に任命された従業員の業務負担が増加するかもしれません。
なお、SNSの運用には適性やスキルが求められます。
SNSに触れる機会が少ない方よりは、普段からSNSを楽しんでいる方の方が適任でしょう。
他には、各投稿のインプレッションを分析し、ニーズに合わせてコンテンツ内容を改善する能力も必要です。
このように企業のSNSアカウントは、誰もが適切に運用できるわけではありません。
そのため、企業アカウントの運用を始める前に、運用業務を担当する方の負担についても検討しておきましょう。
投稿が拡散されれば一時的に注目されますが、そこから長期的な集客が見込めるわけではありません。
また、SNSの投稿は運営元が設定したアルゴリズムに従って各ユーザーに表示されており、狙ってターゲットのタイムラインに表示させるのは困難です。
運営元の方針転換でアルゴリズムが変われば、自社の投稿の表示回数が激減する可能性もあります。
そのため、SNSからの集客だけに頼らず、他の媒体とうまく組み合わせて活用するのが良いでしょう。
SNSを利用する際のポイントを紹介するので、しっかり押さえておきましょう。
SNSの利用目的は認知度拡大や集客など、企業によって異なります。
例えば、新規ブランドであれば、認知度拡大に利用するのがおすすめです。
ファンを育成したいなら、SNSを顧客とのコミュニケーションツールとして活用しましょう。
このように、利用目的が明確になっていなければ、運用コンセプトも定まりません。
SNSの運用を決めたら、最初に目的を明確化しましょう。
SNSの種類によって、利用者の年齢層が異なっています。
効率よくブランディングを実施するなら、ターゲットとの相性を考えなければなりません。
例えば、10~20代の若者に訴求するなら、InstagramやTikTokを選ぶのが良いでしょう。
一方、50~60代向けの商品・サービスは、利用者の多いFacebookで訴求するのがおすすめです。
ターゲットの属性に合わせて、利用すべきSNSを切り替えましょう。
ユーザーニーズを満たした投稿の多いアカウントは共感されやすく、フォロワーが多い傾向にあります。
投稿が拡散される可能性も高いため、ブランド認知度を一気に拡大できる可能性もあります。
ユーザーニーズを分析して、有益な情報を提供するようにしましょう。
複数人のチームでSNSを運用する場合は、ルールの徹底が必須です。
運用ルールがあれば、運用方法を誤って炎上するのを防げます。
また、マニュアルを作成しておくことで、担当者が変わってもスムーズに業務を行えます。
気軽に利用できるSNSですが影響力が高いので、運用ルールやマニュアルを用意して体制を整えてください。
一度炎上してしまえば簡単には収まらないので、必ず対策を実施しましょう。
具体的な炎上対策の例を紹介します。
SNSの運用を継続する上で、炎上を完全に防ぐのは困難です。
炎上が発生した際に、ダメージを抑えられるよう準備しておきましょう。
低コストでブランディングができるので、企業にとっても欠かせないツールです。
企業のSNS利用は増えており、認知度拡大や集客に活用されています。
しかし、デメリットも存在するので、ポイントを押さえて利用することが大切です。
自社のブランディングにSNSを活用するなら、SNS分析ツールの利用も検討してみてください。
Quid Monitor(旧NetBase)は、SNSをリアルタイムで分析するツールです。
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しかし、SNSを利用することで得られる利益や、効果を上げるポイントがいまいち分からない方もいるでしょう。
本記事では、SNSの概要やビジネスに利用するメリット・デメリットなどを解説します。
SNSの種類や利用時のポイントも紹介しているので、SNSの導入を検討している企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SNSとは?
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)の略で、ユーザー同士がコンテンツの共有やコミュニケーションを行えるツールです。ユーザー同士がリアルタイムでチャットなどでの会話をできるため、日常的な情報交換の場としても活用されています。
SNSには狭義と広義があり、狭義のSNSはFacebookやmixiなど実名登録を推奨する会員制のサービスだけを指す言葉です。
一方、広義のSNSにはX(旧Twitter)やInstagramなど、会員登録が必要なものの基本的には誰でも自由に閲覧できるサービスが該当します。
SNSが誕生した背景
インターネットの黎明期に当たる1990年代後半にSNSは誕生しました。SNSが普及した背景には、全世界的に人と人とのつながりを広げる目的があったといわれています。
2000年代前半にはFacebookやMyspaceなどの有名なSNSプラットフォームが登場し、世界中の人々がインターネットを通じてつながりを持つようになりました。
さらに、2010年代にはTwitter(現X)やInstagramが登場したことで、SNSの普及が加速しました。
これらのプラットフォームは、リアルタイムでの情報交換を可能にし、日常に欠かせないツールとなっています。
SNSの仕組み
SNSを利用するにはアカウントの登録が必要です。アカウントにログインすると、マイページでプロフィールの編集やコンテンツの投稿が可能となります。
投稿されたコンテンツに対して、他のユーザーがコメントやリアクションで反応するのがSNSの特徴です。
例えば、X(旧Twitter)の場合、共感性の高いコンテンツは「いいね」や「リポスト(旧リツイート)」によってリアルタイムで拡散されます。
また、SNSの運営元は独自のアルゴリズムを用いて、ユーザーの投稿を管理しています。
投稿に対する関連性をもとに、適切なユーザーにコンテンツを表示する仕組みです。
SNSの種類と特徴
SNSは目的や機能によって、大きく5つの種類に分けられます。- 文章投稿型
- 写真投稿型
- 動画投稿型
- 音声配信型
- ライブ配信型
種類ごとに特徴が異なっていますが、中には複数の機能を持つSNSも存在します。
まずは種類ごとの特徴を確認してみましょう。
文章投稿型
文章投稿型SNSは、テキストを通したコミュニケーションをメインとするサービスです。アカウント登録後、ユーザーは自由にテキストを投稿できます。
文章投稿型SNSの例は以下の通りです。
- X(旧Twitter)
- LINE
- note
- mixi
これらのSNSは文章の投稿に特化していますが、画像投稿も可能です。
さらに、チャットやメッセージ、日記など多様な機能を備えています。
個人の思いを表現する場から、ビジネスの連絡手段まで、幅広く活用されています。
写真投稿型
写真投稿型SNSは、写真の共有を中心にユーザー同士の交流が可能なプラットフォームです。グルメやファッション、ペットなど、多様なジャンルの写真が投稿されています。
写真投稿型SNSの例は以下の通りです。
- Snapchat
- Flickr
写真投稿型SNSが普及したのは、スマートフォンのカメラ性能が向上したことが影響しているといわれています。
美しい写真やユニークな写真を撮影できた際に、すぐ共有できるのが魅力です。
動画投稿型
動画投稿型は、作成した動画の投稿・視聴をメインとするSNSです。投稿した動画の再生回数が一定を超えると投稿者に広告収入が入るので、収入源として利用する動画クリエイターも増えています。
動画投稿型SNSの例は以下の通りです。
- YouTube
- ニコニコ動画
- TikTok
動画投稿型SNSは他のユーザーとの交流よりも、動画を視聴してもらうことが目的となっています。
そのため、クリエイターやミュージシャンなどプロを目指す方の投稿が見られるのも特徴です。
音声配信型
音声配信型は、リアルタイムの音声配信でユーザー同士がコミュニケーションを取れるSNSです。リアルタイムで行うライブ配信と、事前に収録・編集した音声コンテンツを視聴できるオンデマンド配信の2種類があります。
音声配信型SNSの例は以下の通りです。
- Voicy
- stand.fm
- Clubhouse
- Spoon
音声配信型SNSには、複数人のグループで配信が行える機能もあります。
また、ラジオのように「ながら聴き」できる点が音声配信型SNSの魅力です。
ライブ配信型
ライブ配信型は、アカウントを登録するだけで誰でも簡単に配信者になれるSNSです。視聴者からリアクションをもらえるだけでなく「投げ銭」という配信者を応援するシステムもあります。
ライブ配信型SNSの例は以下の通りです。
- SHOWROOM
- ツイキャス
- 17Live
- Pococha
配信者の中には、視聴者からの投げ銭で高収益を上げている方もいます。
収益性の高さから一般人だけでなく、企業の利用も増えているのがライブ配信型SNSの特徴です。
企業がSNSを利用する6つのメリット
SNSは個人だけでなく、企業の利用も広がっています。企業がSNSを利用する6つのメリットを紹介するので、確認してみてください。
- 無料で利用できるため導入しやすい
- 情報の拡散力が高い
- ブランドの認知度拡大につながる
- 顧客とのコミュニケーションツールとして利用できる
- 低コストでプロモーションができる
- 自社サイトへの集客につながる
無料で利用できるため導入しやすい
ほとんどのSNSは無料で利用できるため、導入しやすいのがメリットの一つです。基本的にSNSはアカウントを登録するだけで、誰でも気軽に始められます。
商業利用する場合でも、基本機能のみの利用であれば料金が発生する心配はありません。
費用をかけずに自社のブランディングができれば、コストパフォーマンスの高い手法といえます。
また、ホームページの運用とは異なり、SNS運用では専門的な技術を必要としません。
テキストや動画などのコンテンツを用意するだけで、簡単に情報を発信できます。
自社でシステムを組む必要がないため、導入のハードルを下げられるでしょう。
情報の拡散力が高い
情報の拡散力が高いのも、企業がSNSを利用するメリットです。多くのSNSには、他のユーザーにコンテンツをシェアする機能が搭載されています。
例えばX(旧Twitter)の場合、気になるコンテンツを見つけた際に「リポスト」でフォロワーに共有可能です。
トレンドの話題や最新情報は、ユーザーのシェアによって自動でどんどん拡散されます。
ホームページの場合はユーザー自らのアクセスが必要ですが、SNSではタイムラインに新しい話題が表示されるのが特徴です。
ユーザーに検索の手間を与えず、リアルタイムで情報を届けられます。
ブランドの認知度拡大につながる
企業がSNSを利用すれば、ブランドの認知度拡大につなげられます。SNSを利用する最大の強みは拡散力の高さです。
投稿したコンテンツがシェアされることで、これまで自社のブランドを認知していない層にも情報が届けられます。
例えば、多くのコスメブランドでは動画投稿型SNSを通して、自社の商品紹介を行っています。
ターゲット層から人気のインフルエンサーに商品紹介を依頼すれば、さらなるファンの獲得が可能です。
話題の投稿は瞬時に拡散されるので、ブランドの認知度が拡大するだけでなく、顧客獲得や売上向上にもつなげられるでしょう。
顧客とのコミュニケーションツールとして利用できる
顧客とのコミュニケーションツールになるのも、企業がSNSを利用するメリットの一つです。多くのSNSにはコメント欄やDM(ダイレクトメッセージ)機能が搭載されています。
そのため、情報を発信するだけでなく、顧客とのコミュニケーションも可能です。
例えば、ユーザーからのコメントに企業が適切な返信を行えば、好感度の向上につながります。
また、SNSのアンケート機能を利用することで、ユーザーのリアルな声を獲得できるでしょう。
企業にとってSNSは、コミュニケーションを通したファンの獲得に適したツールです。
機能を上手に活用すれば、効率良くファンを獲得できます。
低コストでプロモーションができる
企業がSNSを利用すれば、低コストでプロモーションができます。従来のプロモーションでは雑誌広告やテレビCM、イベントの開催など膨大なコストがかかっていました。
投資したにもかかわらず、費用対効果に納得できない場合もあるでしょう。
しかし、SNSを利用すれば、プロモーションにかかるコストを大幅に削減できます。
例えば、ライブ配信機能の利用により、無料でイベントの開催が可能です。
また、SNS広告は数百円から出稿できるため、雑誌広告やテレビCMほどのコストはかかりません。
さらに、コンテンツが拡散されることで、想定以上の宣伝効果が得られることもあります。
自社サイトへの集客につながる
自社サイトへの集客を増やしたい場合も、SNSを利用してみましょう。SNSで自社の商品・サービスについて言及されれば、検索エンジンからの流入の向上が期待できます。
SNSで商品・サービスが言及されることを「サイテーション」といいます。
サイテーションされると商品・サービスの検索回数が向上し、自社サイトを閲覧してもらいやすくなるのです。
また、サイテーションによってサイトが検索エンジンから良い評価を受けやすくなり、検索結果の上位に表示される可能性があります。
特にフォロワー数の多いインフルエンサーがサイテーションするほど効果が大きくなるので、積極的に集客が狙えるコンテンツを投稿しましょう。
企業がSNSを利用する4つのデメリット
企業のSNS利用にはさまざまなメリットがあります。しかし、デメリットも存在するので、運用を始める前に把握しておきましょう。
- 炎上のリスクがある
- 集客には継続した運用が必要になる
- 運用担当者の業務負担が増加する
- 長期的な集客は見込めない
炎上のリスクがある
SNSは誰でも気軽に閲覧できるツールであり、投稿が思わぬ炎上を引き起こすリスクがあります。炎上とは、SNSの投稿に対してユーザーの批判が殺到し、瞬く間に拡散してしまう現象のことです。
SNSは拡散力が高いため、一度炎上するとしばらくの間は誰にも止められません。
例えば、企業アカウントの運用者が、誤ってプライベートな内容を投稿して炎上するケースが考えられます。
すぐに気づいて投稿を削除しても、他のユーザーがスクリーンショットを取っていれば、今度は画像が拡散されます。
炎上するとブランドイメージが一瞬でマイナスに転じる可能性があるので、運用する際には注意が必要です。
集客には継続した運用が必要になる
企業がSNSの運用を始めても、すぐに効果が出るわけではありません。SNSから集客できるようになるまでには、継続した運用が必要です。
短期間の運用で効果が出ないからといって更新を止めてしまえば、そのアカウントは誰からも閲覧されなくなります。
次々と新たな話題が生まれるSNSだからこそ、小まめな投稿を続けなければなりません。
また、SNSではアカウントのコンセプトにズレが生じないように運用することも重要です。
あらかじめ投稿内容や投稿頻度を決めておけば、一貫したコンセプトで運用を継続できるでしょう。
運用担当者の業務負担が増加する
SNSの運用業務は、コンテンツを用意して投稿するだけではありません。更新作業の他にも、投稿の分析やユーザーとのコミュニケーションにも対応する必要があります。
他の業務と兼務する場合には、運用担当に任命された従業員の業務負担が増加するかもしれません。
なお、SNSの運用には適性やスキルが求められます。
SNSに触れる機会が少ない方よりは、普段からSNSを楽しんでいる方の方が適任でしょう。
他には、各投稿のインプレッションを分析し、ニーズに合わせてコンテンツ内容を改善する能力も必要です。
このように企業のSNSアカウントは、誰もが適切に運用できるわけではありません。
そのため、企業アカウントの運用を始める前に、運用業務を担当する方の負担についても検討しておきましょう。
長期的な集客は見込めない
SNSには膨大な情報が集まるため、発信した情報がすぐに埋もれてしまう可能性があります。投稿が拡散されれば一時的に注目されますが、そこから長期的な集客が見込めるわけではありません。
また、SNSの投稿は運営元が設定したアルゴリズムに従って各ユーザーに表示されており、狙ってターゲットのタイムラインに表示させるのは困難です。
運営元の方針転換でアルゴリズムが変われば、自社の投稿の表示回数が激減する可能性もあります。
そのため、SNSからの集客だけに頼らず、他の媒体とうまく組み合わせて活用するのが良いでしょう。
企業がSNSを利用する際の5つのポイント
SNSはうまく活用できれば、企業のブランディングに役立ちます。SNSを利用する際のポイントを紹介するので、しっかり押さえておきましょう。
- SNSの利用目的を明確にする
- 商品・サービスのターゲットに合ったSNSを選ぶ
- ユーザーニーズを満たせる投稿を行う
- 運用ルールやマニュアルを作成する
- 炎上対策を行う
SNSの利用目的を明確にする
SNSの運用を成功させるために、まずどのような目的があって利用するのかを明確にしてください。SNSの利用目的は認知度拡大や集客など、企業によって異なります。
例えば、新規ブランドであれば、認知度拡大に利用するのがおすすめです。
ファンを育成したいなら、SNSを顧客とのコミュニケーションツールとして活用しましょう。
このように、利用目的が明確になっていなければ、運用コンセプトも定まりません。
SNSの運用を決めたら、最初に目的を明確化しましょう。
商品・サービスやターゲットに合ったSNSを選ぶ
SNSを利用する際は、商品・サービスやターゲットに合ったSNSを選んでください。SNSの種類によって、利用者の年齢層が異なっています。
効率よくブランディングを実施するなら、ターゲットとの相性を考えなければなりません。
例えば、10~20代の若者に訴求するなら、InstagramやTikTokを選ぶのが良いでしょう。
一方、50~60代向けの商品・サービスは、利用者の多いFacebookで訴求するのがおすすめです。
ターゲットの属性に合わせて、利用すべきSNSを切り替えましょう。
ユーザーニーズを満たせる投稿を行う
SNS運用を成功させるには、ユーザーニーズ(関心や欲求)を満たせる投稿を心掛けてください。ユーザーニーズを満たした投稿の多いアカウントは共感されやすく、フォロワーが多い傾向にあります。
投稿が拡散される可能性も高いため、ブランド認知度を一気に拡大できる可能性もあります。
ユーザーニーズを分析して、有益な情報を提供するようにしましょう。
運用ルールやマニュアルを作成する
SNSを効率良く運用するためには、事前に運用ルールやマニュアルを作成しておきましょう。複数人のチームでSNSを運用する場合は、ルールの徹底が必須です。
運用ルールがあれば、運用方法を誤って炎上するのを防げます。
また、マニュアルを作成しておくことで、担当者が変わってもスムーズに業務を行えます。
気軽に利用できるSNSですが影響力が高いので、運用ルールやマニュアルを用意して体制を整えてください。
炎上対策を行う
企業がSNSを利用するなら、炎上対策が必須です。一度炎上してしまえば簡単には収まらないので、必ず対策を実施しましょう。
具体的な炎上対策の例を紹介します。
- ネットリテラシーに関する研修の実施
- 運用マニュアル・ガイドラインの策定
- 投稿内容のダブルチェック
- ソーシャルリスニングツールの導入
SNSの運用を継続する上で、炎上を完全に防ぐのは困難です。
炎上が発生した際に、ダメージを抑えられるよう準備しておきましょう。
自社のマーケティングにSNSを活用しよう
SNSは気軽に始められるため、多くの消費者が利用しています。低コストでブランディングができるので、企業にとっても欠かせないツールです。
企業のSNS利用は増えており、認知度拡大や集客に活用されています。
しかし、デメリットも存在するので、ポイントを押さえて利用することが大切です。
自社のブランディングにSNSを活用するなら、SNS分析ツールの利用も検討してみてください。
Quid Monitor(旧NetBase)は、SNSをリアルタイムで分析するツールです。
ブランド評価やトレンド把握など、多彩な機能が利用できます。
無料デモをご用意しているので、お気軽にお問い合わせください。
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