SNSマーケコラム

X(旧Twitter)分析ツール7選 分析事例やツール比較のポイント

X(旧Twitter)分析ツール7選 分析事例やツール比較のポイント

企業のTwiter活用はすでに当たり前となりつつあります。しかし、アカウントを取得し運用を始めたものの、分析ができておらず改善が進まないという企業も少なくありません。

X(旧Twitter)分析ツールは大きく分けて「アカウント分析」と「ユーザー分析」の2つがあります。自社アカウントの投稿・数値分析だけでなく、ユーザーのことを分析して対策を練ることで、さらなる成長が見込めます。

本記事では、X(旧Twitter)活用の効果をさらに高めるX(旧Twitter)分析ツールについて、活用事例や活用メリット、おすすめのツールなどを紹介します。企業のX(旧Twitter)マーケティングを行う担当者の方はぜひ、参考にしてください。

X(旧Twitter)分析ツールの活用事例

X(旧Twitter)分析ツールは、種類にもよりますが多様な機能が搭載されているため、単純に投稿の効果を見る以外にもさまざまな活用が可能です。

ここでは、多様なフィルタリング機能と圧倒的な実行スピードで何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿の分析を行えるソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)を活用した事例を紹介します。

新商品プロモーション・新規顧客獲得

セブンイレブンでは、人気商品の新たなフレーバー発売に伴ってX(旧Twitter)キャンペーンを実施しました。

キャンペーン開催中、同社ではキャンペーン商品の熱狂的なファン特定を目的として、「既存商品について肯定的に語っているユーザー」や「他のブランドやコンビニエンスストアに興味を示したユーザー」を特定。それぞれのセグメントに合わせた独自のメッセージを送信し、キャンペーンのリーチを300万人にまで拡大させることに成功しました。

詳しくは以下のリンク先で紹介しています。

新商品プロモーション・新規顧客獲得に成功した SNS分析活用事例

クチコミ分析

米国に本社を持ち主に飲料水の製造販売を行っているOcean Spray社。同社の主要市場であるモーニングジュース市場での売行減退を受け、これまでとは異なるアプローチで新商品のローンチを行うため、X(旧Twitter)のクチコミを活用しました。

さまざまなクチコミの分析によるクランベリージュースの消費実態を基に新商品2品目を発売。その結果、直近の新製品発売を上回る売上を記録しました。詳しくは以下リンク先で紹介しています。

X(旧Twitter)によるクチコミ分析の事例

競合分析

とある日用品メーカーでは、自社商品の市場シェアを競合に奪われつつある状況に陥っていました。

そこで、自社ブランドと他社ブランドに対するSNSユーザーの投稿、コメントなどの行動を量的かつ質的に分析し、それぞれのブランドで消費者がどこに好意を持っているかを明確にしました。

同社では、この結果を基にブランドのマーケティング戦略を改善し、競合に奪われつつあった市場の回復につなげました。詳しくは以下のリンク先で紹介しています。

SNSによる競合分析の事例

ブランドイメージ調査

世界的に有名なファッションブランドである、ルイ・ヴィトン。同社では、X(旧Twitter)上では消費者がどのようにブランドを見ているかを分析し、自社がラグジュアリーなステータスを維持できているかを測定しています。

割引によってイメージが低下していないか、競合と比較して評価が下がっていないかなどあらゆる面からの分析で、自社のブランドイメージ向上につなげています。詳しくは以下リンク先で紹介しています。

X(旧Twitter)分析によるブランドイメージ調査の事例

CM効果測定

食料品メーカー大手のクラフトフーズ・グループ。同社では、新たな顧客層獲得を目的とし、これまでとは路線の異なるCMを放映したところ、4週間で2,800件の苦情電話が殺到しました。

ただ、SNSで反響を調べたところ、10,000件以上の肯定的な意見があったため、CMをそのまま継続し、単品の四半期売上過去最高額を達成しました。詳しくは以下リンク先で紹介しています。

X(旧Twitter)分析によるCM効果測定の事例

SNSキャンペーン効果測定

SNS上でキャンペーンがどの程度の効果を上げているのか、話題にしているユーザー属性はどうなっているのか、キャンペーンに反応しているユーザーのなかにインフルエンサーはいるのかなどがわかります。

これにより、キャンペーンの状況がリアルタイムで把握でき、問題があればすぐに改善も可能です。詳しくは以下のリンク先で紹介しています。

X(旧Twitter)分析によるSNSキャンペーン効果測定の例

需要予測

SNSによる需要予測としては、たとえば株価の予測が挙げられます。複数の企業で販売している特定の商品について、SNS上での投稿数の推移、ポジティブな話題の推移などをリアルタイムに取得し、6ヶ月先までの株価変動を正確に予測したというケースもありました。詳しくは以下のリンク先で紹介しています。

X(旧Twitter)分析による需要予測の例

SNSトレンド分析

X(旧Twitter)分析により、最新のトレンドを知ることも可能です。たとえば、近年話題のメタバース。X(旧Twitter)上では2021年10月下旬から会話の量が一気に増加していますが、これは、Facebook社が社名を「Meta」に変更したことによるもので、日本でも大きな注目を集めたことがわかります。

ほかにもAI分析や感情分析などで最新のトレンドをキャッチ可能です。

上述したようなさまざまな分析をX(旧Twitter)を始めとするSNS分析を行うには、多様な機能を搭載したソーシャルリスニングツール「Quid Monitor(旧NetBase)」がおすすめです。詳しくは次のリンク先で紹介しています。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

X(旧Twitter)分析ツールの導入メリット

X(旧Twitter)分析ツール導入により、前項で挙げたような分析が容易にできるようになるメリットがありますが、もっとも大きなメリットは担当者の負担軽減です。

日本の企業では担当者がエゴサーチを毎日何時間もかけて目視で行っているケースも珍しくありません。しかし、X(旧Twitter)分析ツールを導入すれば、これまで目視で行ってきたものがクリック一つで迅速に収集、分析が可能になり、大幅な工数削減が可能です。

X(旧Twitter)分析で調査すべきポイント・項目

X(旧Twitter)分析により、さまざまなマーケティング施策が可能になります。しかし、調査すべき項目を把握し、そこから何を見出すのか、そのポイントを抑えていないと効果的な施策の実行は困難です。ここでは必ず抑えておくべき、項目と分析のポイントを解説します。

● 投稿数の推移
● ポジティブ・ネガティブ分析
● 共起キーワード
● トレンド分析|ハッシュタグと地域

投稿数の推移

自社のブランドや商品名が投稿されている数の推移を調査します。特にキャンペーン開催時は、開始前と開始後の投稿数の推移は必ずチェックし、投稿数が落ちてきたら再度告知をしたり、新たな情報を提供したりしましょう。

また、これから新商品を開発する際にも需要予測や市場調査として、そもそも需要があるのか、あるとすればどの曜日や時間帯に投稿が増えているかをチェックします。

発売後の告知日時やキャンペーン情報の発表日時の参考になり、活性化にもつながるでしょう。

ポジティブ・ネガティブ分析

投稿数を見る以外に投稿内容のチェックも欠かせません。たとえばキャンペーン時に投稿数が急増したとしても、投稿内容がネガティブなものばかりではマイナスプロモーションになってしまいます。

また、ポジティブ系が多いか、ネガティブ系が多いかでブランド調査やクチコミ調査としての利用も可能です。ソーシャルリスニングツールでは、どのような感情で投稿したかの検知も行えるので、活用をおすすめします。

共起キーワード

共起キーワードとは、特定のキーワードと合わせて使用される確率が高いキーワードです。たとえば、「ヨーグルト」を含んだ投稿に「ランチ」というキーワードが多用されていれば、ランチにヨーグルトが購入される可能性が高いとわかります。

自社のブランドや商品名と合わせてどのようなキーワードが多用されているかを知ることで、新商品のヒントやキャンペーンのアイデアにつながるでしょう。

トレンド分析|ハッシュタグと地域

X(旧Twitter)は2022年1月時点で日本国内の月間利用者5,800万人を超える人気SNSです。地震が起きたり、大きなニュースがあったりした際には、まずX(旧Twitter)を開く方も多いでしょう。そのため、最新のトレンドを知るには、X(旧Twitter)のトレンドのチェックは欠かせません。

また、X(旧Twitter)では日本全体のトレンドと地域別のトレンドをチェックできるので、トレンドに入った話題に絞った投稿をすれば、より多くのユーザーへのリーチも可能です。

X(旧Twitter)分析ツール選定のポイント

自社に合った分析ツールを選定する際のポイントは、目的・使いやすさ・コストパフォーマンスの3点です。それぞれについて詳しく解説します。

目的から必要な機能を逆算する

X(旧Twitter)の運用を効率化させたいのか、キャンペーンの成果を高めたいのか、ブランドや商品イメージの向上を図りたいのかなど、運用の目的を明確にすることが重要です。

機能ありきで選定すると、目的に合致しないケースもありえるため、まず目的を明確にし、目的達成に欠かせない機能を持つツールを選択します。

デモを体験する

ツールにより使い勝手は大きく異なるため、無料デモやトライアルが用意されているツールで実際に使い勝手を試してから選定することが重要です。

便利そうだと思っても実際に使ってみると細かい部分で使い勝手が悪い、UIがわかりにくいといったことがわかる可能性も少なくありません。運用担当者が複数いる場合は、必ず全員でデモを試したうえで選定しましょう。

導入後サポートの充実度を確認する

デモを体験したとしても、実際に運用を開始したら使い方がわからない、必要な機能がどこにあるかわからないといったケースは少なからず発生します。そのため、導入後のサポートが充実しているかどうかの確認も忘れずに行いましょう。

メールだけではなく電話でも対応する。迅速な回答が得られる。活用講座を受けられるなどのサポートがあると、初めての導入でも安心して利用できます。

X(旧Twitter)分析におすすめのツール7選

X(旧Twitter)分析を行うツールはさまざまな種類があるため、自社に合ったツールの選択は簡単ではありません。そこで、X(旧Twitter)分析におすすめのツールを7つ紹介します。それぞれの特徴を見つつ、自社に合ったツール選択の参考にしてください。

①Quid Monitor(旧NetBase)(ネットベース)

Quid Monitor(旧NetBase)は多様なSNSに対応したソーシャルリスニングツールです。具体的には、X(旧Twitter)・Facebook・Instagaram・YouTube・TikTokのほか、クチコミ・レビューサイトや海外SNS(Weibo、VK)などでのデータをすべて分析対象にしています。

さらに50ヶ国語に対応しているため、グローバル展開をしている企業が海外のニーズや評判を調査することも可能です。

Quid Monitor(旧NetBase)は特にX(旧Twitter)分析に長けていて、全量データの利用が可能です。他社のツールに比べ扱えるデータ量も多く、より詳細な分析を行えます。また、Tableau、Datorama、DomoなどBIツール連携もAPIで行えるため、分析結果をそのまま事業の意思決定に用いるデータとして利用することも可能です。

ほかにも導入時のサポート体制が充実しているのもQuid Monitor(旧NetBase)をおすすめする大きな理由といえます。一切の追加費用がなく、回数無制限でサポートを受けられるため、初めての分析ツール活用でも心配ありません。

Quid Monitor(旧NetBase)は、業種業界問わず幅広い企業におすすめできるツールです。

Quid Monitor(旧NetBase)

②Quid Compete(旧Rival IQ)

Quid Compete(旧Rival IQ)は、X(旧Twitter)をはじめ、Instagram、Facebook、TikTok、YouTubeなどのSNSで自社・競合分析ができるツールです。X(旧Twitter)の分析機能としては、自社競合となるSNSアカウントを登録すれば自動でデータ取得し、分析を始められます。

具体的には、SNS全体の各種データ(フォロワー数/投稿数、エンゲージメント(いいね、リプライ、リツイート数)、フォロワー数の変化/フォロワー数と比較したエンゲージメント率など)の分析が可能です。

また、ブランドの公式X(旧Twitter)に付いたリプライ(メンション)の分析も可能で、レポートやデータのエクスポート機能を使い、Excelで管理することもできます。

③hashout(ハッシュアウト)

X(旧Twitter)やInstagramで利用できるソーシャルリスニングツールです。ハッシュタグ分析に特化したツールで、「投稿数」「投稿人数」「日別の投稿数」「投稿ユーザーの総フォロワー数」「共起ハッシュタグ」「投稿時日時・曜日」などの数値化を行えます。PDFレポートの自動生成機能も搭載しているので、定点チェックにも活用可能です。

また、人気投稿の選出傾向やトップインフルエンサーの解析結果などhashoutならではの珍しい項目があるのもおすすめポイントといえるでしょう。

hashoutの利用をおすすめするのは、キャンペーンの効果測定をしたい、ブランドや商品イメージの定点調査を効率化したいといった方です。

④SocialDog(ソーシャルドッグ)

SocialDogは、X(旧Twitter)アカウントの運用・管理・分析を行えるソーシャルリスニングツールです。X(旧Twitter)の予約投稿やフォロワー管理、ハッシュタグ検索、設定したキーワードの自動取得などが行えます。

分析機能としては、フォロワーの増減、投稿が多い曜日・時間帯の取得、フォロワー属性などの確認が可能です。

SocialDogがあれば、X(旧Twitter)運用が完結する手軽さがもっともおすすめできるポイントといえます。初めてX(旧Twitter)分析ツールを利用する。担当者が一人しかおらずほかの業務との兼任のため、できるだけ手間をかけずに運用したいといった方におすすめです。

⑤TweetDeck(ツイートデック)

TweetDeckは、X(旧Twitter)の複数アカウントを一括で運用管理することに長けたソーシャルリスニングツールです。特定の投稿への一括「いいね」予約投稿・誤投稿防止機能などを搭載。

自身の投稿、DM、リスト、メンションなど複数のカラムを一覧表示かつカスタマイズできるため、DMやメンションの見逃しも防げます。

ブランドや商品、部署ごとにX(旧Twitter)アカウントを持っている、アカウントは一つだが、必要な情報だけを一覧でチェックしながら作業したいといった場合におすすめです。

 

⑥Twitrend(ついっトレンド)

Twitrendは、国内の主要都市とアメリカ、韓国のトレンドをチェックできるソーシャルリスニングツールです。確認できるのは現在から3日前までのトレンドですが、地域を限定しなければさらに遡った過去のトレンドも確認できます。

また、登録されている地域から2つを選んでトレンドの比較もできるため、地域別トレンドの違いを確認する際にも活用可能です。X(旧Twitter)の企業アカウントを運用していて、手軽にトレンドを確認したい際におすすめのツールといえるでしょう。

⑦Sprinklr

Sprinklrは、35以上のデジタルチャネルを一元的に管理・調査できるソーシャルリスニングツールです。これまでの実績をもとに構築されたテンプレートを活用して分析が行えます。

また、ブランドリスクを瞬時に特定して、対応時間を最大70%削減できるため、X(旧Twitter)の効率的な運用が可能です。SNSを通じてブランドイメージの確認、向上を行いたい企業に適したツールといえるでしょう。

まとめ

多くの企業がマーケティングや顧客とのコミュニケーション手段としてX(旧Twitter)運用を行っています。しかし、ただ情報を発信したりコミュニケーションを取ったりするだけではなく、しっかりと分析することでX(旧Twitter)運用の効果は各段に向上するでしょう。

ただし、X(旧Twitter)の公式アナリティクスだけで分析を行うのは手間もかかるうえ、十分な結果も得られません。そこでおすすめなのがX(旧Twitter)分析ツールの活用です。さまざまな分析により、マーケティング施策の効果を高められるだけではなく、運用自体の効率化も行えます。

X(旧Twitter)分析ツールを選択する際のポイントは、目的・使いやすさ・サポートの3点ですが、特に重要なのはサポートの充実度です。問い合わせから回答までに時間がかかるため、導入後はほとんどサポートがなければ、ツールを十分には使いこなせません。

Quid Monitor(旧NetBase)では、回数無制限、追加費用無料のサポート体制を敷いているため、困った際にはいつでもすぐに対応が可能です。X(旧Twitter)分析ツール導入を検討されている際は、ぜひ、Quid Monitor(旧NetBase)を選択肢の一つとされることをおすすめします。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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