SNSマーケコラム

X(旧Twitter)分析ツールおすすめ10選!導入メリットや企業の成功事例を紹介

X(旧Twitter)分析ツールおすすめ10選!導入メリットや企業の成功事例を紹介

X(旧Twitter)の投稿を活用すれば、マーケティングに役立つ大量のデータを収集できます。しかし、膨大な投稿の中から有益な情報を抽出するのは大変です。

そこで利用したいのがX(旧Twitter)(SNS)分析ツールです。ツールを使えば、自社や商品に関する投稿やアカウントを効率的に探し出し、分析できるようになります。

この記事では、X(旧Twitter)分析ツールの概要と種類などについて解説し、X(旧Twitter)運用に役立つおすすめのツールを紹介します。X(旧Twitter)分析ツールを利用した企業の成功事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

X(旧Twitter)分析ツールとは

X(旧Twitter)分析ツールとは、自社や他社の投稿内容やフォロワー数、リツイートの数などのデータを収集して分析できるツールです。X(旧Twitter)公式の「X(旧Twitter)アナリティクス」をはじめとして、各ベンダーから無料・有料のツールが提供されています。


X(旧Twitter)分析ツールの分析項目を目的別に分けたのが次の表です。

X(旧Twitter)分析ツールの機能はツールによって大きく異なり、全ての機能を備えたオールインワンタイプや特定の分析に特化したタイプなどがあります。そのため、ツールを選定する前に、自社が何を実現したいかを明確にしておくことが重要です。

X(旧Twitter)分析ツールの種類は主に2つ

X(旧Twitter)分析ツールは次の2種類に分けられます。

・ソーシャルリスニングツール(ユーザー投稿を収集して解析ができる)
・アカウント分析ツール(自社・他社のX(旧Twitter)アカウントを分析できる)

それぞれのツールの特徴を解説します。

ソーシャルリスニングツール

ソーシャルリスニングツールとは、自社だけでなく、他ユーザーの投稿を分析できるツールです。ソーシャルリスニング(Social Listening)とは、マーケティングやリスク管理に役立てるために、SNS上で不特定多数のユーザーが発信した情報を収集、分析する活動です。このため、主に市場(トレンド)・顧客分析に使われます。

ソーシャルリスニングツールは、特定の属性(性別や年齢など)を持つ人の投稿や、特定のキーワードを含む投稿などをフィルタリングして、有益な投稿を抽出できるツールです。また、データをグラフや表で視覚化して分析しやすくするレポート出力機能も搭載されています。

アカウント分析ツール

アカウント分析ツールとは、特定のアカウントを分析するツールです。投稿内容やフォロワー数の推移、フォロワーの属性(性別、年齢、興味・関心など)を分析できます。したがって、アカウント分析ツールは主に自社分析、競合分析に向くツールです。

例えば、自社分析に活用すると、「ユーザーのレスポンスが良い投稿内容は何か」「どの時間帯に投稿すると返信を得やすいのか」などを分析できるでしょう。また、競合分析に活用すると、「どのような戦略で投稿しているか」「どのくらいの頻度で投稿しているか」などを自社と比較できます。

【無料】X(旧Twitter)分析ツールおすすめ5選

ここでは無料のX(旧Twitter)分析ツールを紹介します。無料ツールは特定の用途に特化しているのが特徴です。自社の目的に合わせて選びましょう。

1.Twitterアナリティクス

X(旧Twitter)アナリティクスはX(旧Twitter)の公式ツールです。主に自社アカウントの運用状況をチェックするのに便利に使えるでしょう。

また、X(旧Twitter)の有料広告「X(旧Twitter)広告キャンペーン」の効果測定ができるのも、X(旧Twitter)アナリティクスのメリットです。例えば、広告の表示数やリンクのクリック数、エンゲージメント率、CPAなどを分析できます。また、X(旧Twitter)を離れた後のユーザーの行動もコンバージョントラッキング機能を利用して追跡できます。

2.ツイプロ

ツイプロはX(旧Twitter)ユーザーを効率的に検索できるツールです。例えば、「サッカー」とキーワードを入力すると、プロフィール欄に「サッカー」を含むアカウントが抽出できます。また、地域、年齢、職業、趣味の4項目での絞り込みが可能です。

ツイプロは競合他社を効率的に探すために活用でき、特定のユーザー層が興味を持つトピックや商品などをリサーチする際にも役立ちます。ただし、検索できるのは日本人ユーザーのみで、細かな絞り込みもできません。一般的には、他のツールと併用することになるでしょう。

3.Twittrend

Twittrend(ツイトレンド)は地域別にX(旧Twitter)トレンドを調査できるツールです。X(旧Twitter)トレンドとは、X(旧Twitter)のアルゴリズムによって決定される今注目のトピックです。X(旧Twitter)上でも確認できますが、Twittrendを使えば詳細な情報を短時間でリサーチできます。

選択できる地域は、日本の主要都市22カ所と海外32カ国です。また、選択した地域のX(旧Twitter)トレンドランキングを、1・3・6・12・24時間前にさかのぼって閲覧できます。

Twittrendは自社投稿の内容を決めるために便利なツールです。ある企業はエイプリルフールの話題が盛り上がったタイミングで架空の商品をPRして注目を集めました。

4.TwTimez

TwTimez(ツイタイムズ)は、過去のランキングを閲覧したり、期間指定で任意のキーワードを含む投稿を抽出したりできます。拡散力の高いアカウントや投稿を知ることで自社の投稿の参考にできるでしょう。

また、次の4種類のトレンドランキングを分析できます。

・勢い順:リツイートの最高時速(1時間でリツイートされた数)のランキング
・人気順:1日でリツイートが多かったランキング
・新着順:話題のツイートを新着順に表示
・X(旧Twitter)とYahoo!の人気トレンド:X(旧Twitter)トレンドとYahoo!トレンド(Yahoo!がX(旧Twitter)のトレンドを分析したもの)を併せたランキング

5.whotwi

whotwi(フーツイ)は、特定のアカウントの投稿傾向と、他のアカウントのつながりを分析できるツールです。具体的には、1日のツイート回数、投稿時間帯・曜日、投稿頻度、平均文字数、アカウントがよく使う言葉などを把握できます。また、関係が深いアカウントを「両思い」「片思い」「方思われ」の3種類で分析できます。

whotwiは競合アカウントの分析に便利です。例えば、競合と違う切り口の投稿内容をつくる参考にできます。また、自社アカウントがどのようなアカウントとつながっているか確認するのにも役立てられます。

【有料】X(旧Twitter)(SNS)分析ツールおすすめ5選

ここまで紹介した無料ツールは、特定の分析項目に特化しているケースが多いのが特徴です。企業アカウントを運用するには、より多機能で高性能の有料ツールを利用すると良いでしょう。ここからは、おすすめの有料版X(旧Twitter)分析ツールを5つ紹介します。

1.Quid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)は国内大手企業をはじめとする豊富な実績を持つソーシャルリスニングツールです。膨大な投稿の中から、自社に関連が深い内容を効率的に抽出できます。ビッグデータ解析で問題になりがちなノイズを多彩なフィルタリング機能とAI技術で除去できます。

さらにQuid Monitor(旧NetBase)は、X(旧Twitter)以外のSNSやWebサイトのデータソースも分析可能です。複数チャネルを運用している企業は、分析業務を効率化できるでしょう。

高機能でありながら導入ハードルが低いのもQuid Monitor(旧NetBase)の長所です。使い勝手のよい操作性やデータアナリストによる導入支援によって、市場・競合調査や効果測定、リスク対策などの幅広い業務にスムーズに適用できます。

公式サイト:https://quid.tdse.jp/lp/

2.Quid Compete(旧Rival IQ)

Quid Compete(旧Rival IQ)は自社と競合他社のSNSアカウントのデータを比較分析できるツールです。使い方は簡単で、企業HPのURLを登録するだけで、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok、Youtubeの公式アカウントのデータを自動取得して比較対象にできます。

例えば、エンゲージメント数(いいねや返信など)やフォロワー数、投稿日時、使用したハッシュタグなどを、ダッシュボードやグラフで比較できます。これらは自動的にレポートの形でまとめられるため、分析時間を短くできるでしょう。さらにレポートをメール配信できるため、情報共有もスムーズです。

また、自社、競合他社の投稿に対する大きな反応を通知するアラート機能も便利です。自社の炎上リスクや競合他社のプロモーションなどの動きを早急にキャッチできます。

3.SocialDog

SocialDogは自社のアカウント分析に向くX(旧Twitter)分析ツールです。フォローや解除、現在のフォロー数などの現状を簡単にチェックできます。また、自社名や商品名などのキーワードを登録しておくと、これらを含む投稿を自動的に収集してくれます。

投稿予約機能も便利です。例えば、決まった日時にキャンペーン開催を告知したい場合に活用できるでしょう。

4.Buffer

Bufferは投稿のレスポンスを計測できるツールです。Buffer経由で投稿すると、「いいね」や返信、リンクのクリック数などを計測できます。X(旧Twitter)のほかにも、Facebook、Instagram、pinterest、linkedinなどの計測が可能です。

ただし、Bufferは主に投稿管理ツールに設計されているため、分析項目は限られます。このため、他のX(旧Twitter)分析ツールとの併用を検討すると良いでしょう。

5.ooowl

ooowl(オウル)はX(旧Twitter)のさまざまな指標を、視覚化できるツールです。例えば、フォロワー数やフォロワー属性(年齢や地域など)のサマリーを閲覧すれば、アカウントの全体像が把握できます。また、自社の投稿別に、いいねや返信などの数を分析すれば、反応を得やすいパターンを発見できるでしょう。

ooowlは必要最低限の分析項目とシンプルな画面操作が特徴です。このため、SNS運用の初心者や専任担当者を設けない中小規模のアカウント運用に向いています。

X(旧Twitter)(SNS)分析ツールを使用した成功事例

企業はどのような課題を解決するためにX(旧Twitter)分析ツールを導入するのでしょうか。また、どのようにX(旧Twitter)分析ツールを活用して成果を上げているのでしょうか。ここでは、先に紹介したソーシャルリスニングツール「Quid Monitor(旧NetBase)」を導入した企業の成功事例を、2つ紹介します。

SNSの精度を高めた運用に成功した事例

TOTO株式会社(以下TOTO)様では、以前からSNSでソーシャルリスニングを実施していました。しかし、使っていたツールはノイズが多く、必要な情報を抽出できない悩みがありました。

そこで、多彩なフィルタリング機能とAI技術でノイズを除去できる「Quid Monitor(旧NetBase)」に切り替えます。Quid Monitor(旧NetBase)導入以降は、サッカーくじの「toto」や、他社ブランド名などのノイズを除去できるようになり、分析作業の効率化に成功しています。

その結果、「バスルームの棚が掃除の邪魔になる」といったリアルなユーザーの声を収集できるようになりました。すでに商品開発に反映させて改善できた事例もあります。

また、ユーザーニーズに合った投稿ができるようになりました。例えば、災害発生時に、停電・断水時のトイレの流し方を解説した内容を投稿したところ、あっという間に拡散され、大きな反響を得られたといいます。

リアルタイムでの投稿情報の分析や即時社内共有に成功した事例

日本航空株式会社様は、全社的に「ソーシャルリスニング文化を育成したい」という課題を持っていました。お客様の評価や不満などを知ることは、どの部署で働く社員にとっても大切であると考えたからです。

この情報共有を実現するには、デイリーの投稿分析を実現する抽出機能と、BIツールとの連携が必須です。ツール選定の結果、2つの要件を満たす「Quid Monitor(旧NetBase)」を導入しました。

Quid Monitor(旧NetBase)は多彩なフィルタリングとデータ出力機能を備えています。この機能により、膨大な投稿の中から関連投稿をわずか数秒でダウンロードして、分析にかけられます。これにより少人数の担当者でも、全社員に伝えたい内容を日々シェアできるようになりました。

一例を挙げると、手荷物としても持ち込めない荷物が動画広告に移り込んでいるのを、あるユーザーの投稿から気付いて修正できました。「1件の投稿からリスクヘッジや改善につなげる仕組みを構築できたことは、ソーシャルリスニング文化の熟成につながっている」と日本航空株式会社様は述べています。

ビジネス施策にX(旧Twitter)分析を活かすならQuid Monitor(旧NetBase)の導入がおすすめ

企業アカウントを運用する際には、X(旧Twitter)分析ツールが必須です。無料ツールもありますが、機能面や拡張性を考えると有料ツールを選ぶことをおすすめします。ソーシャルリスニングツールならQuid Monitor(旧NetBase)、アカウント分析ツールならQuid Compete(旧Rival IQ)がおすすめです。

▼Quid Monitor(旧NetBase)のメリット

・X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、YouTube、口コミ・レビューサイトなど幅広いデータが分析可能
・50カ国語対応(海外SNSユーザー、Webサイトなども分析可能)
・膨大な投稿を多彩なフィルタリング機能で精度よく抽出
・導入サポート無制限・追加費用なし

▼Quid Compete(旧Rival IQ)のメリット

・自社と競合他社のアカウント運用を簡単に比較できる
・ハッシュタグ分析や投稿に最適な日時を分析可能

ツールを用いた効率的で効果的なX(旧Twitter)分析に興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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