2021年9月にNetflixで配信が開始してから、世界中の話題を席巻している韓国ドラマ「イカゲーム(Squid Game)。「イカゲーム」は、日本でも2021年ユーキャン新語・流行語大賞ノミネート30語にノミネートされており、トップ10入賞や大賞受賞にも注目が集まっています。
全世界で1億4200万世帯が視聴し、Netflix最大のヒット作品となった「イカゲーム」について、世界ではどのような反応があるのでしょうか。そこで「イカゲーム(Squid Game)」をソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析したレポートをご紹介します。ソーシャルメディアやSNS上に投稿されているユーザーの声から、その人気の理由を紐解きます。
「イカゲーム」とは
「補佐官」のイ・ジョンジェと「刑務所のルールブック」のパク・ヘスが共演する、過酷なサバイバルゲームを描くドラマ。勝てば天国、負ければ…即死。賞金に目がくらみ、奇妙なゲームへの招待を受けた参加者たちを待っていたのは、昔ながらの遊びを取り入れた死のゲームだった。
引用元:Netflix「イカゲーム」ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは
Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。
ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは
目次
「イカゲーム」に関する投稿数や人気キーワード
ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)では、50言語、3億ドメイン以上のソーシャルメディア上のデータを分析できますので、さまざまな言語で「イカゲーム」に関する投稿から海外の反応を分析できます。
下記は英語「Squid Game」、韓国語「오징어 게임」、中国語「魷魚遊戲」タイ語「สควิดเกม」、スペイン語「El juego del 」、スロバキア語「Hra na oliheň」、アラビア語「لعبة الحبّار」などさまざまな言語の「イカゲーム」の投稿を収集し、推移をグラフ化したものです。
9月の配信開始から1ヶ月ほどで投稿数は大きく増加し、一気に爆発的な話題となったことが分かります。また、10月31日に最も投稿数が多くなっています。これは、ハロウィーンにイカゲームのコスプレが流行したためです。これまで大きな話題となっているのは、芸能人やインフルエンサーがイカゲームのコスプレをSNS上に投稿し、反響を得たことも大きいでしょう。
実際に過去3か月の「イカゲーム」の人気メディア上位には、コスプレの画像が多数みられます。
人気キーワードでも、ハロウィンの影響を受けています。左のワードクラウドは、過去3か月すべての人気キーワードですが、「#SM_Halloween_House」や「#HALLOWEEN」などハロウィン関連のキーワードが多く並んでいることが分かります。日本でも、アイドルグループのJO1がイカゲームに関する投稿をハロウィーンに行い、多くの反響を得たため関連するキーワード「#JO1」「#JO1_イカゲーム始めます」が上位にランクインしています。
右のワードクラウドは、ハロウィン以外の話題を探すために「ハロウィン」関連を除いた人気キーワードです。ハロウィン以外では俳優に関するキーワードや、「シリーズ」や「見る」といった配信に関するキーワードが多くなっています。
「イカゲーム」の作品に関する話題を分析
続いて、「イカゲーム」の作品自体に関してどのようなことが話題となっているのか、またそれらがどのように推移しているのかを分析したレポートをご紹介します。
上記は「イカゲーム」の話題を出演俳優、コスチューム、ストーリー、視聴(一気見)の4つのテーマでクロス集計したレポートです。視聴が37%、ストーリーが30%と作品の内容や実際に視聴する/したといった話題が中心となっています。また、ハロウィンで人気のコスチュームは全体の7%、俳優に関する話題が26%となっていました。
4つのテーマの投稿推移を見ると、視聴・ストーリー・俳優は比較的近い投稿数の推移をたどっていますが、コスチュームはハロウィーン時期のみ注目されていました。
話題になっているソーシャルメディア
ソーシャルメディア上の話題をご紹介しましたが、それらの会話はどこで行われているのでしょうか?下記は「イカゲーム」に関する話題が投稿されているソーシャルメディアの分布です。
世界中で圧倒的なアクティブユーザーと拡散力をもつX(旧Twitter)が全体の約94%となっています。
そのほかフォーラムやブログでは観にブログサービスのtumblr(タンブラー)やアメリカを中心に人気の掲示板reddit(レディット)、そして韓国で人気のNaverブログが上位となっています。
投稿の多い言語や地域
下記は投稿数の多い言語や投稿数の多い地域を分析したレポートです。英語が圧倒的1位となっていますが、英語を母国語としている人が多いことも影響しています。
注目すべきは2位タイ語と3位日本語、そして7位の韓国語です。タイと日本で大きな話題となっていることや、韓国ではそこまで大きな話題を巻き起こしているわけではないということが分かります。
「イカゲーム」に対するセンチメント分析と国別の違いとは
「イカゲーム」が世界的に話題となっていることが分かりましたが、「イカゲーム」に対してどのような感情を抱いているのでしょうか。下記は「イカゲーム」に対する世界全体のセンチメント傾向です。ポジティブの割合が77.8%とおおむねポジティブに受け止められていることが分かります。
続いて国ごとの受け止められ方をみてみましょう。日本、そして特徴的だった韓国、タイでのセンチメントをご紹介します。
日本の「イカゲーム」に対するセンチメント
日本ではポジティブが81.1%と全体よりもポジティブの割合が高く、「面白い」「最高」といった作品内容に対する反応が多くみられます。
韓国の「イカゲーム」に対するセンチメント
韓国ではネガティブ77.9%とネガティブな意見の比率が高い結果となりました。「嫌い」「知らない」といったネガティブな反応が多い一方、「成功する」「熱狂する」といったポジティブなワードも見られます。
タイの「イカゲーム」に対するセンチメント
センチメント傾向がかなり高い国がタイです。ポジティブが95.7%と、「イカゲーム」がかなりポジティブな話題として受け止められていることがわかります。
一部「ネタバレ」したことなどに対するネガティブな反応もありますが、多くが「特別」「とても良い」といったポジティブな反応となっています。
海外の反応や多言語分析なら海外で支持されるSNS分析ツールQuid Monitor(旧NetBase)で
今回は世界中で人気となっている「イカゲーム」をソーシャルリスニングツールで詳細に分析しました。海外進出や海外の需要分析など、海外SNS分析にご興味のある方はぜひQuid Monitor(旧NetBase)をお試しください。
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