SNSマーケコラム

Instagramのインプレッション数とは?リーチとの違いや見方、伸ばす方法を解説

Instagramのインプレッション数とは?リーチとの違いや見方、伸ばす方法を解説
Instagram(インスタグラム)でSNSマーケティングを実施している企業にとって、インプレッション数の把握と分析は重要な課題です。
投稿の効果を正確に測定し、より効果的なコンテンツ制作につなげるためには、インプレッション数をどのように把握し、活用すれば良いのでしょうか。
また数値を向上させるために、具体的にどのような取り組みが必要なのでしょうか。

本記事では、Instagramのインプレッション数の概要やリーチとの違い、実際に確認する方法、インプレッション数を伸ばすポイントなどを詳しく解説します。
より効果的なInstagram運用をしたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

Instagram(インスタグラム)のインプレッション数とは?

Instagramのインプレッション数とは、投稿やストーリーズなどのコンテンツが表示された総回数を示す指標です。
この数値は、同一ユーザーが複数回閲覧した場合も、表示された回数分がカウントされます。
例えば、1人のユーザーが投稿を10回見た場合、インプレッション数は10となります。

インプレッション数を分析することで、投稿の認知度を把握することが可能です。
またインプレッション数を確認することで、どのような投稿が関心を持ってもらいやすいのかなどの参考になります。
そのため、効果的なSNSマーケティングを展開する上で重要な指標の一つとなっています。

インプレッション数とリーチの違い

インプレッション数とリーチの違いは、表示回数と閲覧者数の違いです。
すでに説明した通り、インプレッション数は、投稿が画面に表示された総回数をカウントします。
これに対して、リーチは実際に投稿を見たユーザーの数を表します。
同じユーザーが何度見ても1としてカウントするのが特徴です。

例えば、電車の中吊り広告があり、その車両に1日で1000人が乗車し、そのうち300人が広告に目を向けたとします。
この場合、インプレッション数は1000回、リーチは300人となります。
このような仕組みから、インプレッション数の方が大きな数字になるのが一般的です。

投稿の効果を確認するときは、この2つの数字を見比べることが大切です。

インプレッション数の見方・確認方法

Instagramのインプレッション数の見方・確認方法を以下の手順に分けてそれぞれ解説します。
  1. プロアカウントに切り替える
  2. インサイト機能でインプレッション数を確認する
  3. ホーム・プロフィール・ハッシュタグ・その他も確認・分析する

1. プロアカウントに切り替える

インプレッション数を見るには、まずインスタグラムのアカウントをプロアカウント(ビジネスアカウント)に変更します。
変更の手順はとても簡単です。
  1. プロフィール写真をタップしてプロフィールへ移動
  2. 「プロフィールを編集」をタップ
  3. 「プロアカウントに切り替える」を選択
  4. ビジネスカテゴリを選択し「完了」をタップ
  5. 「ビジネス」を選択して次へ進む
  6. 連絡先情報を入力(スキップ可能)
  7. Facebookページとの連携設定(任意)
  8. プロフィールでビジネス情報の表示・非表示を設定して完了

なお、プロアカウントへの切り替えは完全無料です。
切り替えが終わると、投稿がどれくらい見られているかなど、さまざまな分析データを確認できます。

2.インサイト機能でインプレッション数を確認する

プロアカウントへ切り替えたら、実際にインプレッション数を確認しましょう。
確認する際には、「インサイト機能」を活用します。
具体的な手順は以下の通りです。
  1. プロフィールページを開く
  2. 「インサイトを見る」をタップ
  3. 「概要」セクションで全体の指標また確認
  4. 個別の投稿をタップして詳細データを分析

個別の投稿のインサイトを確認するときは、画面上部のドロップダウンメニューから、一定期間で絞り込むこともできます。
なお、インサイトが表示されるのは、プロアカウント移行後に投稿したコンテンツのみです。

3.ホーム・プロフィール・ハッシュタグ・その他も確認・分析する

Instagramのインプレッション数は、ホーム・プロフィール・ハッシュタグ・その他の4つで成り立っています。
全体のインプレッション数と併せて、他の構成要素も確認してください。

各項目の意味は以下の通りです。
  • ホーム:タイムライン経由で閲覧された回数
  • プロフィール:プロフィールを訪れたユーザーが投稿を閲覧した回数
  • ハッシュタグ:投稿時のハッシュタグ経由で閲覧された回数
  • その他:ストーリーズやシェアなどを経由して閲覧された回数

どの項目でインプレッション数が高いかを分析することで、アカウントの運用に役立ちます。

Instagram(インスタグラム)でインプレッションが重要な理由

企業がInstagramのアカウントを運用する際は、インプレッションの測定が重要です。
インプレッション数が重要な3つの理由を解説します。
  • 投稿へのリアクションが得られる
  • フォロワーの獲得につながる
  • コンテンツの質を高められる

投稿へのリアクションが得られる

Instagramでインプレッション数が重要な理由の一つは、投稿への反応が増加しやすくなることです。

インプレッション数が伸びれば、必然的に投稿へのいいね!やコメント、保存といった反応の数も上昇する傾向にあります。
例えば、同じ5%の保存率でも、500回の表示では保存数は25件に過ぎませんが、5万回の表示なら2,500件に増加します。
このように、インプレッション数の伸びは反応数の向上に直結するのです。

さらに、いいね!やコメント、保存だけでなく、シェアされる機会も増えることで、自分のアカウントをフォローしていない人にも投稿が広がります。
その結果、ブランドや企業の認知度が高まり、より多くの人に情報を届けられるプラスの循環が生じます。

このため、Instagramのマーケティングにおいて、インプレッション数を伸ばすことは重要な要素といえるでしょう。

フォロワーの獲得につながる

Instagramでインプレッション数が重要な2つ目の理由は、新しいフォロワーを獲得できる可能性を高められることです。

投稿が表示されたユーザーは、アカウントの見込み顧客となる可能性を秘めています。
例えば、発見タブや検索結果で自社の投稿を見かけたユーザーが、内容に興味を持ってくれれば、将来的なフォロワーになってくれるかもしれません。

また投稿のインプレッション数が多くなればなるほど、自社アカウントを知ってもらえるチャンスも広がります。
そして、1つの投稿をきっかけに他の投稿も見てもらいやすくなり、アカウント全体の認知度アップにつながっていくでしょう。

このように段階的な効果が期待できるため、インプレッション数は大切な指標として重視されています。

投稿の質を高められる

インプレッション数が重要といえる3つ目の理由は、投稿のクオリティを高めるための手がかりになるからです。

投稿がたくさん表示されるようになると、見てくれた人の反応をしっかり調べることができます。
そうすることで、フォロワーがどのような投稿に興味を持っているのかが鮮明になり、より魅力的な投稿を作れるようになるでしょう。

ただし、インプレッション数が多くてもいいね!や保存、フォロワーを増やせていないときは、投稿を見直す必要があります。
そのような場合は、他社アカウントを参考にしたり、これまでの投稿の評価を改めて確認したりすることが大切です。

インプレッション数の変化を見ながら改善を続けることで、フォロワーが求める質の高い投稿ができるようになります。
地道な試行錯誤を重ねることが、Instagramを効果的に運用するポイントです。

Instagram(インスタグラム)のインプレッション数を伸ばす3つのメリット

企業がInstagramを運用する上で、インプレッションを伸ばすメリットを解説します。
  • 投稿を分析しやすくなる
  • アカウントの認知度アップにつながる
  • ユーザーからの反応増加が期待できる

投稿を分析しやすくなる

インプレッション数を伸ばすと、投稿をより分析しやすくなります。
フィード、ストーリーズ、リールなど、それぞれの投稿がどれくらい見られており、そのうちどの程度の反応が得られているのかを細かく確認できるからです。

また複数の投稿のインプレッション数や反応数を見比べることで、フォロワーが何を求めているのかが明確になります。

例えば、インプレッション数は多いのにいいね!や保存、フォローなどが少ない投稿があれば、ライバルアカウントを参考に、投稿の内容を見直す必要があります。
分析と改善を繰り返すことで、より高品質な投稿を作れるようになるでしょう。

アカウントの認知度アップにつながる

アカウントの認知度が高まっていくのもインプレッション数が伸びるメリットの一つです。
投稿が多くのユーザーの目に留まることで、アカウントの存在が広く知られるようになり、プロフィールページを見に来てくれるユーザーも増えていきます。

また露出の増加により、自社の商品やブランドへの興味を持ってもらえる可能性も自然と高まっていきます。
その結果、他の投稿やプロフィールもチェックしてもらえる機会が増え、さらなる認知拡大につながっていくでしょう。

ユーザーからの反応増加が期待できる

Instagramの投稿のインプレッション数が伸びると、多くのユーザーからの反応が期待できるようになります。
より多くのユーザーが自社の投稿を目にする機会が増えることで、すでに説明したアカウントの認知度アップ効果と併せて、いいね!やコメントなどの反応も増加していくためです。
その結果、自然とフォロワー数も増えやすくなるでしょう。

さらに、投稿を通じてユーザーとの関係を築くことができるため、新たなビジネスチャンスにつながる可能性もあります。

インプレッション数を伸ばす4つのポイント

インプレッション数を伸ばすにはコツがあります。
ここでは主な4つのポイントを押さえておきましょう。
  • ユーザーの活動時間を意識する
  • ハッシュタグを適切に活用する
  • テーマのある情報を発信する
  • 投稿頻度を上げる

1. ユーザーの活動時間を意識する

マーケティングの一環としてInstagramを運用する際は、ユーザーの活動時間を意識した投稿を心掛けましょう。
なぜなら、投稿を公開する時間はインプレッション数に大きく影響するからです。
ユーザーが活動的な時間帯に投稿することで、自社の投稿が目に留まりやすくなります。

一般的には平日の昼休みや仕事終わりの夜間が、ユーザーの活動が活発になる時間帯とされていますが、インサイト機能を使ってフォロワーがアクティブな時間帯を分析し、投稿タイミングの参考にすることも大切です。

2. ハッシュタグを適切に活用する

インプレッション数を伸ばすには、ハッシュタグを適切に活用することが重要です。
ハッシュタグを設定することで、自社の投稿が関連するカテゴリにひも付けられ、そのカテゴリに関心のあるユーザーと接触できるようになります。
その結果、インプレッション数を伸ばしやすくなります。

しかし、投稿数が10万件を超えるようなビッグキーワードのハッシュタグだけを使用すると、大量の投稿に埋もれてしまう可能性も否めません。
そのため、ミドルキーワードやスモールキーワードも組み合わせて、適切なハッシュタグを設定しましょう。

3. テーマのある情報を発信する

テーマのある情報を発信すると、その分野に興味を持つユーザーが集まりやすくなり、インプレッション数を伸ばしやすくなります。
また投稿内容に一貫性があると、アカウントの個性が伝わりやすく、関連するユーザー間で共有されやすい傾向があります。

またテーマを絞りアカウントの専門性を高めるとともに、投稿の見た目に統一感を持たせることも重要です。
具体的には、写真の加工方法や色使い、文章のトンマナをそろえると良いでしょう。
なお、複数のテーマを扱う場合は、同じテーマの投稿がまとまって表示されるように投稿順を工夫すると見やすくなります。

4. 投稿頻度を上げる

投稿頻度を増やすことも、インプレッション数を伸ばすポイントの一つです。
毎日、または2~3日に1回程度の投稿を続けることで、ユーザーがコンテンツを見つける機会が増えていきます。
人気の企業アカウントでは、毎日投稿する例も多く見られます。

ただし、投稿の回数を増やすと運用の負担も大きくなる点には注意が必要です。
また投稿の質が下がってフォロワーの反応が少なくなると、アカウント自体が表示されにくくなってしまう恐れもあります。
フォロワーに喜ばれる良質な投稿を心掛けながら、継続的に発信することをおすすめします。

Instagram(インスタグラム)のインプレッション数を確認してマーケティングに役立てよう

Instagram(インスタグラム)のインプレッション数は、投稿が表示された回数を示す重要な指標です。
自社アカウントを運用する際、インプレッション数を分析することでユーザーのニーズ把握に役立てることができるでしょう。

インプレッション数を効果的に伸ばすためには、ツールを用いたSNS分析が効果的です。
例えば、SNS分析ツールQuid Monitor(旧NetBase)では、Instagramからデータを自動収集することができます。
ユーザーのニーズを効率的に分析できるため、マーケティング戦略の立案に役立てられるでしょう。

さらに、Quid Compete(旧Rival IQ)では自社だけでなく、競合のSNSアカウントのデータを収集し比較分析を行えます。
SNS運用を強力にサポートしてくれる分析ツールをお探しのご担当者さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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