こんにちは、SNS分析ツール「クイッドモニター」のメディア運営チームです。
近年、企業がSNSアカウントを開設し、マーケティングやブランディングに活用するケースはますます増えています。SNS運用は「とりあえず投稿」では成果が出にくく、目的・KPI・体制・ルールを揃えたうえで、継続的に改善することが重要です。本記事では、企業のSNS運用の基本から、2026年時点の最新トレンド・法規制、成功のコツ、注意点までを、結論から分かりやすく解説します。
目次

企業のSNS運用とは:SNSを使ったマーケティング/ブランディングの実務
企業のSNS運用とは、SNSで企業やブランド、商品・サービスの情報を発信し、認知・信頼・購買につなげる活動のことです。具体的には、公式アカウントでの投稿、コメントやDM対応、広告配信、UGC(ユーザー投稿)の活用、炎上リスクの監視、効果測定と改善などが含まれます。
企業のSNS運用が重視される理由(2026年時点の根拠)
結論として、SNSは生活者の情報収集・比較検討に深く入り込んでおり企業にとって無視できない接点になっています。たとえば総務省の「令和6年通信利用動向調査(2025年公表)」では、インターネットの利用目的のうち「SNS(無料通話機能を含む)の利用」が81.9%で最も高い、とされています。
また、総務省の情報通信白書(データ集)では、年代別のSNS利用率(X、Instagramなど)や、LINE・YouTube等の利用率推移が公開されています。数字を引用する際は、年度・対象(全年代か、10代〜60代の平均か等)を揃えて参照するのが安全です。
※参考:総務省「令和6年通信利用動向調査」結果の要点(SNS利用が81.9%)/関連資料。
※参考:総務省「令和7年版 情報通信白書 データ集」(SNS利用率推移のデータ掲載)。
企業がSNSを運用する3つのメリット
SNS運用のメリットは多岐にわたりますが、まず押さえるべきは次の3点です。1. 企業・ブランドの認知を伸ばしやすい
SNSは拡散・検索・おすすめ表示により、フォロワー以外にもリーチできるため、認知獲得の効率が高いチャネルです。とくに短尺動画やリールなど、プラットフォームが優先表示する形式を使うと、新規接触の機会が増えやすい傾向があります(アルゴリズムは随時更新されるため、最新仕様は各SNSの公式情報で要確認)。
2. 新規顧客/リピーター獲得につながる
投稿で興味関心を喚起し、プロフィール・リンク・問い合わせ導線へ誘導できれば、新規獲得の入口になります。さらにコメント返信やDM対応、ライブ配信などでコミュニケーションを継続すると、ファン化(再購入・指名買い)につながりやすくなります。
3. 比較的ローコストでPDCAを回せる
アカウント開設や投稿は基本無料で始められ、反応データを見ながら改善できます。ただし「無料=工数ゼロ」ではありません。企画・制作・承認・モニタリング・分析に人件費がかかるため、社内の体制設計が重要です。
SNS運用の始め方:失敗しない6ステップ(PREPで結論→理由→手順)
結論:SNS運用は「目的→KPI→ターゲット→媒体→ルール→体制」の順で決めると失敗しにくいです。1. SNS運用の目的を決める
理由:目的が曖昧だと、投稿テーマも評価指標もブレて、継続できません。例:認知拡大/採用/問い合わせ獲得/既存顧客のサポート/コミュニティ形成 など。
ポイント:経営層と現場で目的がズレると運用が破綻しやすいので、合意形成は必須です。
2. ターゲット(ペルソナ)を決める
理由:SNSは万人に届く一方、誰に刺さる投稿かを定めないと、内容が散らばります。手順:顧客データ(年齢・課題・購買理由)→SNS上の行動(検索/保存/コメント)→ペルソナ(1〜2人に絞る)を作成。
3. 使用するSNSを選ぶ(2026年の目安)
理由:媒体ごとにユーザー層・強いコンテンツ形式・拡散構造が異なるためです。以下は「国内の月間アクティブユーザー数(MAU)の目安」ですが、定義や更新時点が媒体により異なるため、企画書では必ず出典と日付を併記してください。
| 媒体 | 特徴(ざっくり) | 国内MAUの目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| LINE | 通知・CRMに強い/「友だち」前提 | 1億(2025年12月末時点) | 公式発表あり |
| X(旧Twitter) | 速報性・会話・拡散/トレンド把握 | 6,800万(2025年5月の目安) | 第三者集計(各社公表データベース) |
| リール・ビジュアル/ブランド体験 | 6,600万(2023年11月の目安) | 更新値は要確認 | |
| 実名性・コミュニティ/広告は強い | 2,600万(2019年7月の目安) | 国内の新しい公表値は要確認 |
※参考:国内外のSNSユーザー数の月次更新まとめ(各社公表データをもとに集計)。
4. 運用ルールを決める(炎上・属人化を防ぐ)
理由:行き当たりばったり運用は、投稿品質のばらつきや法令違反・炎上の原因になります。最低限、次の項目を文書化しましょう。
- 投稿の頻度・時間帯(例:週3回、平日12時)
- 投稿プロセス(企画→作成→レビュー→承認→公開→振り返り)
- 表現の禁止事項(差別・誹謗中傷・過度な断定・医療/金融の断定等)
- 画像・動画の権利(著作権/肖像権/二次利用許諾)
- 危機対応(炎上・誤投稿・情報漏えい時の初動)
5. 担当者と運用チームを決める
理由:SNSは「制作」だけでなく「反応対応」と「改善」が継続して発生します。推奨の役割分担:
- 責任者(方針・最終承認)
- 編集(企画・コピー)
- 制作(画像・動画)
- コミュニティ対応(コメント/DM)
- 分析(レポート・改善提案)
6. 運用開始→定期レビュー(まずは90日で型を作る)
結論:SNSは短期で結論を出さず、まずは一定期間の検証が必要です。理由:投稿が資産化するまでに時間がかかり、アルゴリズムや季節要因の影響も受けます。
手順:週次で「反応の良い投稿の型」を集め、月次でKPIを見て改善します。
企業のSNS運用を成功させる10のコツ(2026年版)
1. 共感とニーズを先に置く
売り込みより先に、「共感」「課題解決」「役立つ」を出すと反応が伸びやすいです。2. 1投稿1メッセージで分かりやすく
専門用語を減らし、結論→理由→具体例の順で書くと読みやすくなります。3. 生活者の声を拾う(エゴサーチ/ソーシャルリスニング)
自社・ブランド・商品名がどう語られているかを定点観測すると、改善点や企画ネタが増えます。※取得・分析の範囲は各SNSの規約やデータ取得条件に依存します(要確認)。
4. 投稿頻度は「多すぎず少なすぎず」を設計する
結論:継続できる頻度が最適です。補足:一般的な「1日2〜3回」などの目安は、業種・媒体・フォロワー規模で大きく変わります。自社データで最適化しましょう。
5. クリエイティブの型を作って品質を担保する
例:サムネのテンプレ、文体ルール、CTAの書き方、ハッシュタグの方針など。6. ハッシュタグは“検索導線”として使う
投稿内容と無関係なタグは逆効果になり得ます。目的(検索流入/キャンペーン集約)を明確に。7. 必要に応じて広告を併用する
オーガニックだけでなく、狙うターゲットに確実に届けたい場合は広告の併用が現実的です。8. プラットフォームの変化を前提にする
アルゴリズムや推奨フォーマットは頻繁に更新されます。「勝ちパターン」を固定化せず、学習して更新しましょう。9. インフルエンサー施策は“法令・表示”をセットで
日本では2023年10月1日から、広告であるにもかかわらず広告であることを隠す「ステルスマーケティング」が景品表示法違反となります。広告主(事業者)が規制対象であり、SNS投稿・レビュー等も対象になり得ます。依頼投稿や提供投稿は「広告」「PR」などを分かりやすく表示する運用が重要です。
10. 投稿後の分析で“次の打ち手”に変える
見るべき指標例:- 認知:リーチ/インプレッション/動画視聴
- 関与:保存/シェア/コメント率
- 獲得:クリック/問い合わせ/資料DL(UTMで計測推奨)
SNS運用で注意したい5つのポイント(2026年版)
1. SNSごとにアプローチを変える
同じ内容の横展開でも、フォーマット(縦動画/カルーセル/テキスト量)とCTAは最適化しましょう。2. 社内で目的・ゴール・NGを共有しておく
意思決定が遅いと、SNSの「スピード」に負けます。承認フローは短く、責任範囲は明確に。3. 炎上の“予防”と“初動”を準備する
不適切表現のチェック、監視体制、謝罪・訂正文のテンプレ、問い合わせ窓口などを事前に整えます。4. 法令・権利・個人情報に配慮する
- ステマ規制:依頼投稿は広告表示を明瞭に(上記参照)
- 著作権:画像・BGM・引用の扱い(権利元の許諾を要確認)
- 個人情報:DM対応やキャンペーンで取得する情報の管理
5. 宣伝一辺倒にしない
宣伝だけのアカウントは、ミュート/ブロックの原因になりやすいです。「役立つ:宣伝=7:3」など、比率の目安を決めて運用するのも有効です(最適比率は媒体・業種で変わるため要検証)。
企業がSNS運用を始めるなら:下準備+分析基盤まで整えるのが近道
SNS運用は、認知拡大・新規獲得・ファン化など多くの成果につながる一方、ルール不備や法令違反、炎上対応の遅れが大きな損失になり得ます。まずは目的・KPI・体制・運用ルールを固め、投稿後はデータで改善する運用へ移行しましょう。
SNSの声を“見える化”して、運用を強くする:ソーシャルリスニングの活用
SNS上の投稿は量が多く、手作業だけでは全体像をつかみにくいのが実情です。TDSE株式会社が提供する ソーシャルリスニングツール Quid Monitor(旧NetBase) は、SNS・ブログ・ニュース等のオンラインデータをリアルタイムで分析し、マーケティングやブランディング、リスク検知などに活用できます。
資料では、X(旧Twitter)やInstagram等のデータソースに対応し、フィルタリング、アラート、ダッシュボード、自然言語解析(感情分析など)を含む機能が紹介されています(詳細は資料・製品ページをご参照ください)。



