SNSトレンドレポート

コロナ流行初期の世界各国のSNSトレンド

コロナ流行初期の世界各国のSNSトレンド

第1弾の新型コロナウイルスに関するSNS分析レポートでは、2020年1月1日から2月29日までの2か月間でSNSにどのような声が投稿されているか、日本での主な出来事と時系列でご紹介しました。
新型コロナウイルスSNS分析レポート第1弾はコチラ
新型コロナウイルスSNS分析レポート第3弾はコチラ
新型コロナウイルスSNS分析レポート第4弾はコチラ

今回お送りする新型コロナウイルスに関するSNS分析レポート第2弾のテーマは世界トレンドです。3月から全世界的に流行が広まり、また世界各国においても流行のスピードなどは異なる状況にあります。主要国でのSNSの投稿数変化や地域別の違いなどをご紹介します。(*1)
※weiboは対象メディアではないため、分析レポートには含まれておりません。

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1人あたりSNS投稿数の変化

まずは全世界で1人あたりSNS投稿数はどのように変化しているのか、2020年1月から月ごとに見てみましょう。下記世界地図データはメンション、投稿、または投稿者が10 万人ごとに正規化された分布です。




中国武漢から始まった新型コロナウイルスの感染拡大。1月は中国での感染が中心であったため、近隣諸国や旅行先として関係性がある日本やタイでの投稿が多くなっています。その後新型コロナウイルスの感染は2月中旬に韓国、3月以降はイタリアを中心とした欧州各国、そして4月上旬時点で中国を抜き感染者数が世界最多となったアメリカ合衆国へと広がっていきました。感染拡大と連動するように投稿数は各地域で増加しています。 そして4月には日本で感染者数が増加し、緊急事態宣言が発令されるなど再び投稿数が増加しています。そのほか南米でも投稿数が多い地域が増加しています。

各国の地域における投稿シェア率

各国での地域ごとの「新型コロナウイルス」に関するSNS投稿のシェア率です。日本では首都東京を中心に、感染者が多く報告されている地域での投稿数が多くなる傾向がありますが、他国でも似たような現象が発生しています。アメリカは感染が拡大しているニューヨーク州が多くなっている他、他州に先駆けて外出禁止令を出し、初期の感染拡大を抑えたカリフォルニア州でも投稿が多くなっています。またイタリアで首都ローマ以外で投稿数が多いのは、感染が初期に拡大した北部地方となっています。フランスでは、首都パリのほかに南部に位置するコルシカ島でも投稿数が多い結果となりました。

世界各国における反響

日本

日本SNS反響
日本SNS人気投稿

【主な出来事】
2/26 政府が大規模イベントの自粛を要請 1/27 政府が全国一斉休校を要請
3/30 志村けんさん訃報
4/7 7都府県に緊急事態宣言発令

センチメントはネガティブの比率が高く、上位の感情では「怖い」が1位となっており不安感が広がっていることが分かります。また最も投稿数が増加したのは志村けんさんの訃報が報じられた日となっています。

韓国

韓国SNS反響
韓国SNS人気投稿

【主な出来事】
2/18 宗教団体で集団感染が発覚
3/13 新規感染者数を回復者が上回る

宗教団体での集団感染が発覚してから投稿数が一気に増加しています。しかしその後大きな投稿のトレンドはなく、また全体としては減少に転じています。あまり混乱は内容デうす。また人気投稿上位は2投稿とも芸能関係の公式アカウントによるものとなっています。

イタリア

イタリアSNS反響
イタリアSNS人気投稿

【主な出来事】
3/8 イタリア北部の14の県がレッド・ゾーンに指定され、移動が禁止
3/12 全土封鎖
3/31 ピークアウトの可能性、感染者数が減少と報じられる

センチメントのポジティブ比率が高く、上位の感情では♡の絵文字が最も使用されています。人気投稿1位は長時間勤務した医師や看護師の現状を伝えるもので、「#respect」「♡」が添えられた本投稿は多くの反響を得ています。

アメリカ

アメリカSNS反響
アメリカSNS人気投稿

【主な出来事】
3/1 NYで初の感染者確認
3/7 NYで緊急事態宣言
3/27 アメリカ、中国を抜き感染者数世界1位に

2月中旬まではほとんど「新型コロナウイルス」に関する投稿は増えていません。その後アメリカで感染者数が確認され始めた3月から一気に投稿数が急増しています。人気投稿1位は22歳のコロナウイルス陽性者が、陽性患者の現状をシェアするために1日ごとの経過を投稿したものでした。

新型コロナウイルスに関するSNSレポートは以上です。
新型コロナウイルス感染症に罹患された方の一日も早い回復をお祈りいたします。

【出典】
*1 : Quid Monitor(旧NetBase) / 2020年1月1日から2020年4月10日

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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