SNSトレンドレポート

2020年1月~5月の新型コロナ関連SNS投稿の推移や反響を振り返る

2020年1月~5月の新型コロナ関連SNS投稿の推移や反響を振り返る

「新型コロナウイルス」に関するSNSの投稿をソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析したSNSトレンドレポートを、3月以降ご紹介してきました。

新型コロナウイルスSNS分析レポート一覧

今回お送りする「新型コロナウイルスに関するSNS分析レポート第4弾」は2020年1月から5月にかけての新型コロナウイルスに関する投稿数の推移や投稿内容の変化をご紹介します。新型コロナウイルスで日々変わる状況に応じて、SNSでの投稿内容も変化しています。「今何が話題になっているのか」「新しい生活様式にどのような意見があるのか」など、SNS投稿から紐解きます。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

1月1日から5月15日までの投稿数と感染者数の推移(*1)

日本国内での感染者が報告された1月16日から約4ヶ月が経過した5月15日。この4か月間に、SNSではどのような反応があったのでしょうか。まずは新型コロナウイルスに関する投稿数と感染者数の推移をご紹介します。
※下記投稿は「新型コロナウイルス」に関連する学校の一斉休校や緊急事態宣言の発令、そして延長といったさまざまな出来事に対して言及されている投稿も含みます。

①武漢からのチャーター第1便が羽田空港に到着

日本国内で初めて感染者が報告された1月16日頃から投稿数は徐々に増加し、武漢からのチャーター第1便が羽田空港に到着した1月下旬ころに1回目の投稿の山が発生しています。国内での感染者数はほとんど報告されておらず、ウイルスに対する恐怖や不安がSNS上で叫ばれていたものと考えられます。

②感染者増加に伴い投稿数も増加

2月前半少し投稿が落ち着いたものの、その後感染者数の増加に伴い2月中旬は投稿数も増加しました。

③一斉休校により投稿数が増加

そして小中高等学校の臨時休校や大規模イベントの自粛が政府から要請された2月26日~27日にかけてまた投稿の山が発生しています。

④感染者数横這いで投稿数が減少

3月中旬にかけては感染者数が100人以下で横這いとなっており、感染者の爆発的な増加が起きていないことが影響し、投稿数は減少傾向となっています。

⑤3月31日に投稿数のピークを迎える

しかし感染者数が100人を超えたあたりから感染者数と連動するように投稿数は増加し、3月31日に投稿数のピークを迎えています。3月31日は志村けんさんの訃報が伝えられた日となっています。

⑥感染者数はピークだが投稿数は減少傾向

感染者数はその後4月中旬にピークを迎えていますが、投稿数は連動せずやや減少傾向となっています。

⑦感染者数、投稿数共に減少

そして5月にかけては感染者数、投稿数ともに減少しています。

1月~2月の新型コロナウイルスに関する時系列とSNSの投稿推移はこちらでもご紹介しております。詳しい時系列と投稿者の心境変化などはこちらをご覧ください。

新型コロナに関するSNS投稿を時系列で分析

「不安」を含むコロナ関連投稿の月別変化(*2)

次に、SNS投稿から読みとく新型コロナウイルスに対する心境の変化をご紹介します。今回は「不安」というキーワードとともに投稿されている人気キーワードを、月別に調査しました。下記のワードクラウドは1月から5月にかけて「不安」とともに投稿された人気キーワードです。

詳細についてほとんど明らかになっていなかった1月は、「肺炎」「ウイルス」が多くを占めており、未知の病原体に対する漠然とした不安を感じている人が多いことが分かります。
そして月を追うごとに、徐々に不安の対象が細分化されていきます。4月に入ると「経済」や「生活面」に関するキーワードが増加しており、外出自粛に伴う経済の停滞や生活に関する不安を感じている方が多いことが分かります。
また5月は前半に地震が頻繁に発生したことから、南海トラフ地震や首都直下地震がこのコロナ禍で発生することに対する不安を感じている方が多くいることが分かります。

新型コロナウイルスで新しくトレンドになったキーワード(*3)

新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの日常は大きく変わろうとしています。新型コロナウイルスで新しく登場したサービス、新しい生活様式といったように新たなトレンドキーワードが日々SNSに投稿されています。
そこで3月から5月にかけてSNS上で話題になったキーワードを調査しました。トレンドキーワードはどんな言葉とともに投稿されているのでしょうか。

教育に関連する2つのワードでは異なる傾向が見られました。「9月入学」は賛否両論が活発にSNS上で議論されています。「学力格差」や「影響」を懸念する人や、「世界標準」「先進諸国」に合わせるべきだという人など主張は様々です。「オンライン授業」では、オンライン授業に対する賛否の声よりも、「パンツ姿」「切り忘れる」といったオンライン授業によるハプニングについての投稿が多くメンションを集めています。また、「オンライン飲み会」「オンライン診療」「オンライン始業式」のように、同じくオンライン化が進められる出来事と一緒に投稿されてるようです。

緊急事態宣言以降、新しい生活様式として定着しつつある「テレワーク」では、様々な企業が「バーチャル背景」の「プレゼント」を行い話題になったり、「満員電車」や「時差出勤」など通勤に関連する言葉が話題となっています。
また特別定額給付金として給付される「10万円の使い道」についても多くの投稿が寄せられています。「光熱費」「食費や日用品」のように生活費に充てる方や、何かしらの「支払い」に「回す」という方など、特定の何かを購入したいという投稿よりも生活費の一部として使用するという投稿が現時点では多くなっているようです。まだ給付されている方は一部に限られているため、今後同じキーワードでどのような変化があるか、またレポートしたいと思います。

新型コロナウイルスに関するSNSレポートは以上です。
新型コロナウイルス感染症に罹患された方の一日も早い回復をお祈りいたします。

【出典】
*1 : Quid Monitor(旧NetBase) / 2020年1月1日から2020年5月15日
*2 : Quid Monitor(旧NetBase) / 2020年1月1日から2020年5月15日
*3 : Quid Monitor(旧NetBase) / 過去3か月(2月15日~5月15日)

導入事例

Quid Monitor(旧NetBase)をSNSマーケティングにご活用いただいている海外企業SNS分析事例をご紹介します。

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