SNSトレンドレポート

ワクチン接種に関するSNS調査

ワクチン接種に関するSNS調査

私たちの生活を激変させている新型コロナウイルス。12月中旬からアメリカやイギリスをはじめとした世界各国でワクチン接種が開始され、2月中旬から国内でも医療従事者の接種が開始されました。
これまでご紹介してきた新型コロナウイルスに関するSNS投稿を分析したトレンドレポートでも、「ワクチン」への関心は高まっていました。

接種が開始した今、SNSではどのような反響をもたらしているのでしょうか。
「ワクチン」に関する投稿数の推移やセンチメント傾向、人気キーワードをソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析したレポートをご紹介します。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

ワクチンに関する投稿数とセンチメント傾向の推移(*1)

下記は3ヶ月間にX(旧Twitter)をはじめとしたSNSに投稿された「ワクチン」を含む投稿の投稿数とセンチメント傾向の推移です。
日を追うにつれて投稿数は緩やかな増加傾向となっていますが、投稿数やセンチメント傾向に変化がある箇所がいくつかあります。
※センチメント傾向:分析に一致する会話でのポジティブからネガティブまでのセンチメントの割合を表す -100 ~ 100 までのスコア。

投稿数が増加し、センチメント傾向が悪化した1月21日はワクチンに対して不安を煽るようなメディアの記事が批判を集めたことによるものです。ワクチン接種が開始される前に、ワクチン不安を扇動するような特集内容を組んだことに対して、批判が集まりました。
また3月2日~3日は、因果関係は確認されていないもののワクチン接種3日後に60代女性がくも膜下出血で死亡したという報道があったことにより投稿数が増加し、センチメント傾向がやや悪化しています。

期間ごとのセンチメント傾向(*2)

ワクチン接種開始前の1月、医療従事者向けのワクチン接種が開始した2月、ワクチン接種開始後の3月と、月ごとに「ワクチン」に対するセンチメント傾向はどのように変化しているのでしょうか。下記は月ごとのセンチメント傾向です。

海外で副作用の事例が少ないことや、日本で接種が実際に開始したことから、1月と2月を比較するとポジティブ投稿の割合は45.8%から59.6%に改善しています。
3月に入ると、日本国内での副作用事例や海外と比較して副作用の割合が高いといった報道により、再びセンチメント傾向は悪化しています。

センチメントキーワード(*3)

下記は過去1ヶ月間のポジティブな投稿に含まれるキーワードと、ネガティブな投稿に含まれるキーワードのワードクラウドです。

ポジティブな投稿では「効果」「安全」「承認」「予防」などのキーワードが多く投稿されています。ワクチンが承認されて接種が開始したこと、安全性の高さがポジティブに受け止められています。
ネガティブな投稿では「危険」「死亡」「不足」「遅れる」などのキーワードが多く投稿されています。接種後に死亡した女性の事例が報道されたことで、接種が与える影響について不安に感じている方が多いようです。また、世界と比較してワクチン接種開始が遅れたり、1瓶で6回接種できる注射器が不足するなど、対応の遅れに対するネガティブな投稿も多くみられました。また、ネガティブな投稿には、デマや不必要に不安を煽る投稿もあるため情報が正確なものか注意が必要でしょう。

過去1ヶ月の人気キーワードとマスコミを含むセンチメント傾向(*3)

過去1ヶ月の「ワクチン」を含む投稿で多く使用されたキーワードは、接種やワクチンの種類、報道に関するキーワードが多くなっています。
また「報道」「ニュース」「情報」といった、メディアに関する投稿では報道の伝え方などに焦点を当てた投稿が多く、「ワクチン」かつ「ニュース」に限定したセンチメント傾向では81.7%がネガティブとなっています。

新型コロナウイルスに関するSNSレポートは以上です。
新型コロナウイルス感染症に罹患された方の一日も早い回復をお祈りいたします。

【出典】
*1 : Quid Monitor(旧NetBase) / 2020年12月11日から2021年3月11日
*2 : Quid Monitor(旧NetBase) / 2021年1月1日から2021年3月11日
*3 : Quid Monitor(旧NetBase) / 2021年2月11日から2021年3月11日

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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