SNSにはいろいろな種類がありますが、中でもX(旧Twitter)は日本国内における利用者数が多いため、多数の企業が自社のマーケティングに活用しています。 ただ、SNSの運用は難しく、思ったようにフォロワー数が増えなかったり、インプレッションが少なかったりといった悩みを抱えている企業も少なくありません。Xの運用にはコツが必要なため、フォロワーが増えない、インプレッション数が伸びないという場合は、基本やポイントをしっかり押さえておきましょう。 本記事では、Xのフォロワー数が増えない理由や、フォロワー数の増やし方、フォロワーを増やすときの注意点について解説します。
X(旧Twitter)のフォロワー数を増やした上で、企業アカウントで自社や商品、サービス、ブランドのことをアピールすれば、認知度をアップさせることが可能です。
また、Xは拡散性の強いSNSなので、フォロワーがリポスト(旧リツイート)してくれれば、企業アカウントをフォローしていない人にも情報が行き渡ります。
フォロワー数が多いほどリポスト率も高くなり、場合によっては短期間で爆発的に話題や注目を集める、いわゆるバズっている状態になることもあります。
バズったポスト(ツイート)を見たユーザーが企業や商品、サービスに関心を持ってくれれば、ダイレクトに売上につながる可能性もあるでしょう。
そのため、ユーザーと企業の間には見えない壁ができてしまうケースがあります。
X(旧Twitter)では、閲覧したツイートに対してリプライと呼ばれる返信を送ることができるため、企業とユーザーの間で手軽にコミュニケーションを取ることが可能です。
実際、企業アカウントがツイートした内容にユーザーがリプライし、その内容に企業がさらにリプライするといったケースも多く見受けられます。
ユーザーが「◯◯社の商品の使い方が分からない」などとツイートしている場合、企業の担当者が直接リプライしてアドバイスを提供するという事例も見たことがある人は多いでしょう。
カスタマーセンターやお客様相談窓口などに比べると、SNSは利用のハードルが低いため、ユーザーとの距離を詰める有効な手段になり得ます。
適切なコミュニケーションによって企業に親近感や愛着を持ってもらえれば、ファンやリピーターが増え、固定客の増加を期待できるでしょう。
X(旧Twitter)アナリティクスを活用すると、ツイートを見られた回数、リポスト(旧リツイート)された数、いいねされた数、リプライされた数などをツイートごとにチェックすることが可能です。
これらのデータを活用すれば、どのようなツイートが注目を集めたか、反響を呼んだかを分析することができ、今後のプロモーションやセールスの参考にできます。
フォロワー数が多いほど、精度の高い情報を得られるようになるため、SNS以外のシーンでも分析結果を有効活用することが可能です。
また、Xにはアンケート機能もあります。フォロワーを増やした上でアンケートを作成すれば、簡単なマーケティングリサーチとして活用できます。
アンケートへの回答はフォロワー以外でも行えるため、興味深いアンケートを作成すればフォロワーにリポストしてもらえて、認知度アップやファンの増加につながる可能性もあります。
実際、企業アカウントを作りはしたものの、思ったようにフォロワーが増えず、マーケティングやセールスになかなか活用できないといったケースは珍しくないようです。
Xのフォロワーが増えない理由はいろいろありますが、ここでは主な原因を5つご紹介します。
しかし、明確な目的がないままXの運用を開始すると、訴求すべきターゲットが定まらず、可もなく不可もないアカウントになってしまうおそれがあります。
ユーザーは、自分に関連のある情報をもたらすアカウントでないとフォローしようとは思わないため、思うようにフォロワー数が伸びない原因になるでしょう。
また、フォロワーは自分にとって有益な情報を得るために企業アカウントをフォローするため、情報の発信ペースが遅いとフォローを解除されてしまう可能性が高いです。
だからといって一日に何度も投稿を繰り返すと、ユーザーのタイムラインを埋めてしまい、「鬱陶しい」「他のツイートが見づらい」といった理由でフォローを解除されることがあります。
フォロワー数を増やすには、企業の公式アカウントであることや、どのような情報を発信するアカウントなのかを正確に伝えなければなりません。
プロフィールの設定が適切でないと、公式アカウントであることを認知してもらえなかったり、ユーザーにとって有益な情報を発信するアカウントであると認識してもらえなかったりして、思うようにフォロワーが増えない原因となります。
そうしたフォロワーに対して宣伝ツイートばかりを発信していると、フォローを避けられる、あるいはフォロー解除される要因となります。
宣伝ツイートをゼロにする必要はありませんが、セールス色が強すぎる企業アカウントは敬遠されやすいため要注意です。
ユーザーの興味・関心が高いと思われるツイートと判断される条件はいくつかありますが、その中に、ユーザー同士のコミュニケーションの深さと、外部リンクの有無があります。
当該ツイートにいいねやリプライ、リポスト(旧リツイート)などが多く付けば、ユーザー同士のコミュニケーションが活発な投稿と判断され、タイムラインで優先的に表示されるようになる仕組みです。
逆に、ユーザーからのいいねやリプライ、リポスト数が少ないといった反応が薄い投稿は、ユーザーの興味・関心が低いツイートとみなされ、タイムラインに表示されづらくなります。
また、ツイート本文に、X以外の外部サービスへのリンクを貼ると、アルゴリズムに嫌われやすい傾向にあります。
例えば、「新商品の案内はこちら!」といった簡単な一文のみを添えて外部リンクを貼り付けた投稿をした場合、ユーザーにとって有益なツイートではないとみなされ、タイムラインに表示されにくいです。
タイムラインに表示されなくなると、当該ツイートがユーザーの目に触れにくくなり、フォロワーを増やすのが難しくなります。
例えば、事業を立ち上げたばかりなら企業やブランドの認知度アップ、ある程度世間に認知されている企業なら、新規顧客の獲得やリピーターの増加などが主な運用目的となります。
目的によって運用の方針は大きく変わってくるため、X(旧Twitter)アカウントを作成する前に目的を明確にしておくことが大切です。
次にターゲットの選定ですが、既にある程度の実績や業績がある企業なら、これまでの購買データなどを分析してターゲットを絞り込む方法が有効です。
事業を立ち上げたばかりなら、自社の製品やサービスをどのような層に向けて作ったのか、誰に使ってほしいのか、などを基準にターゲットを選ぶとよいでしょう。
どちらの場合も、自社の商品やサービスを利用する具体的な人物像(ペルソナ)を設定すると、どのようなアプローチが有効なのか判断しやすくなります。
ペルソナを作成する際は、性別や年齢、職業だけでなく、年収や居住地、趣味、性格、ライフスタイルなど細かい設定を行うと、より効果的なセールス、アプローチ方法を模索することが可能です。
プロフィール画像には企業やブランドのロゴを、ヘッダー画像にはブランドのテーマやコンセプトに適したイラストや写真などを採用するのが基本です。
自己紹介文については、企業の基本情報や、どのような情報を発信していくアカウントなのかを記載します。
自己紹介文は160文字が上限となっているため、限られた文字数でいかに適切な情報を記載するかが重要なポイントになります。
アカウント名は企業名やブランド名にし、ユーザーに正式な名前を覚えてもらいましょう。
そのためには、いつ、どのような内容のツイートを、どのくらい投稿するのか、明確なルールを決めておくのがベストです。
例えば、毎日8時、12時、18時にわけて3回投稿する、うち2件はお役立ち情報、残り1件は宣伝ツイートを投稿するなどです。
投稿のタイミングについては、なるべくX(旧Twitter)を利用している人の多い時間帯を狙うのが理想です。
朝なら通勤・通学時間帯にあたる8時前後、昼休みにあたる12時前後、帰宅時間に重なる18時前後は、Xを利用する人が多く、投稿を目に留めてもらいやすくなります。
投稿する内容についても、運用目的に沿うようにするのはもちろん、企業やブランドの姿勢を反映する、テーマやコンセプトに合致した内容にするなど、一貫したルールを設けるようにしましょう。
ハッシュタグを付けた投稿はタグ化され、同じハッシュタグを使って検索したときに一覧表示される仕組みになっています。
ユーザーは自分が欲しい情報を得る際、ハッシュタグを使った検索を行うことが多いため、ツイート内容に応じて適切なハッシュタグを付ければ、ターゲットに自社の投稿を見つけてもらいやすくなります。
ただ、よくあるハッシュタグでは他のツイートに埋もれてしまいやすくなるため、自社独自のハッシュタグを使って差別化を図るのも一つの方法です。
ユーザーはタイムラインをすばやくスクロールして閲覧することが多いため、画像や動画を添付する場合は、一瞬で人目を惹くようなインパクトのあるものをチョイスするのがポイントです。
動画の方がインパクトは大きくなりますが、動画付きの投稿を連投するとうるさく感じたり、データ通信量の消費を気にするユーザーから敬遠されたりする可能性が高いです。
動画を投稿する頻度についても、先に説明したルールであらかじめ決めておくことをおすすめします。
ユーザーから反応をもらうためには、一方的に情報を発信するだけでなく、企業側からも積極的にコミュニケーションやコンタクトを取ることが大切です。
例えば、投稿についてリプライに丁寧に対応する、アンケート機能で得た回答を基に発信する情報を決定するなどです。
また、Xで自社や自社の商品の評判をチェックするエゴサーチ(エゴサ)を行うのも有用な手段の一つです。
エゴサで自社の口コミや評判を見つけたらお礼のリプライを送るなど、こまめな対応を心掛けていれば、ユーザーから親近感や好感を抱いてもらいやすくなり、フォロワーになってもらえる確率がアップします。
好意的な口コミだけでなく、ネガティブな意見や批判などにも真摯な対応を行えば、企業への評価につながるでしょう。
特に事業を立ち上げたばかりの頃は、一人ひとりのユーザーに対して親身な対応を心掛けると、好感度が上がってリピーター増や認知度アップを期待できます。
インフルエンサーは多くのフォロワーを抱えており、投稿したツイートはかなりの注目を集めます。
インフルエンサーに自社の商品、サービスについて投稿してもらえば、瞬く間に情報が拡散され、興味・関心を持ってくれたユーザーからのフォローが急増する可能性があります。
インフルエンサーと交流するためには、その人の投稿にリプライやリポスト(旧リツイート)をして反応するか、インフルエンサーと直接交渉してプロモーションしてもらう方法の2つです。
前者の場合、コストを掛けずに交流することが可能ですが、あまり頻繁に接触すると、他のユーザーから「便乗している」「しつこい」などの反感を買うおそれがあります。
後者の場合、コストは掛かりますが、インフルエンサー当人が積極的に宣伝してくれるため、X(旧Twitter)のインプレッション数を飛躍的に伸ばす効果が期待できるでしょう。
通常、タイムラインに表示されるツイートは、フォローした人の投稿か、フォロワーがリポスト(旧リツイート)した投稿、あるいはXのアルゴリズムで有益と判断された投稿(おすすめタイムラインに表示)に限られます。
しかし、X広告を出せば、上記の条件に該当しなくても、ユーザーのタイムライン上に広告を表示させることが可能です。
X広告は有料サービスですが、実際に広告をクリックされた数、リンク先への遷移数、フォロワーの獲得数など、事前に設定した目的に応じたアクションが発生したときのみ課金される従量課金制になっています。
また、当該広告がリポストされた先で発生したアクションについては課金の対象外となるため、リポストトされればされるほど高い費用対効果を見込むことができます。特に企業やブランドの認知度アップに効果的な方法であるため、予算を組めるのならX広告を出すことも検討してみましょう。
前述したX(旧Twitter)アナリティクスを使うのもありですが、必要最低限の機能しかついていないため、詳細な分析を行うことができません。より詳細なデータを収集したり、高度な分析を行ったりしたい場合は、専用の分析ツール利用しましょう。
Xで禁止されている行為をおこなった場合、アカウントが凍結され、投稿ができなくなるのはもちろん、当該アカウントがこれまで投稿したポスト(ツイート)内容が表示されなくなります。
アカウント凍結は事前の予告なしで行われるため、ある日突然、企業アカウントが使えなくなるおそれがあります。
アカウントが凍結される理由はいろいろありますが、例えば1日に大量のアカウントをフォローする、同一内容のツイート投稿やDMの送付を繰り返し行うなどの行動を取ると、アカウント凍結の対象となります。
これらはXのフォロワー数を増やしたいときにやってしまいがちな行動でもあるため、あらかじめXのルールや規約をしっかり確認しておきましょう。
暴力的な発言やヘイト行為などはもちろんですが、何気なく行った投稿が思わぬ炎上を招くケースも少なくありません。
X(旧Twitter)には投稿したツイートを削除する機能がありますが、Xは不特定多数の人が利用しているため、すぐに削除したとしても誰かの目に触れてしまうリスクがあります。
一度投稿が炎上すると、企業やブランドのイメージが著しく低下し、フォロワーが増えないのはもちろん、既存のフォロワーが一気に離脱してしまうおそれがあります。
投稿する内容は複数人でチェックするなど、炎上を未然に防ぐ体制を整えておくことが大切です。
企業の炎上について、以下記事でも詳しく説明しておりますので併せてご覧ください。
そのためにはフォロワー数を増やす必要がありますが、計画なしに運用をスタートしても思うようにフォロワー数を増やすことはできません。
Xを運用する目的やターゲットを明確にする、投稿のルールを決める、Xのデータ分析を行えるツールを使用するなど、さまざまな取り組みを行って着実にフォロワー数を増加させていきましょう。
TDSE株式会社が提供しているソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)は、Xを自然言語処理で解析し、さまざまな角度から分析することができます。
定量的な情報だけでなく、感情など定性的な分析もできるため、Xの運用に使えば、より効果的な投稿を行えるようになります。
Xのフォロワー数がなかなか増えない、インプレッション数が伸びないなどの悩みをお持ちの方は、ぜひTDSE株式会社のQuid Monitor(旧NetBase)をご利用ください。
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目次
X(旧Twitter)のフォロワーを増やすべき理由
企業のX(旧Twitter)のフォロワーが増えると、以下のようなことが期待できます。1. 商品やブランドの認知度を向上できる
どれほど良い商品やサービスを提供していても、世間に認知されていなければ売上を伸ばすことはできません。X(旧Twitter)のフォロワー数を増やした上で、企業アカウントで自社や商品、サービス、ブランドのことをアピールすれば、認知度をアップさせることが可能です。
また、Xは拡散性の強いSNSなので、フォロワーがリポスト(旧リツイート)してくれれば、企業アカウントをフォローしていない人にも情報が行き渡ります。
フォロワー数が多いほどリポスト率も高くなり、場合によっては短期間で爆発的に話題や注目を集める、いわゆるバズっている状態になることもあります。
バズったポスト(ツイート)を見たユーザーが企業や商品、サービスに関心を持ってくれれば、ダイレクトに売上につながる可能性もあるでしょう。
2. ユーザーとコミュニケーションを取れる
ユーザーは普段、商品やサービスに触れることはあっても、企業そのものとコンタクトを取ることはほとんどありません。そのため、ユーザーと企業の間には見えない壁ができてしまうケースがあります。
X(旧Twitter)では、閲覧したツイートに対してリプライと呼ばれる返信を送ることができるため、企業とユーザーの間で手軽にコミュニケーションを取ることが可能です。
実際、企業アカウントがツイートした内容にユーザーがリプライし、その内容に企業がさらにリプライするといったケースも多く見受けられます。
ユーザーが「◯◯社の商品の使い方が分からない」などとツイートしている場合、企業の担当者が直接リプライしてアドバイスを提供するという事例も見たことがある人は多いでしょう。
カスタマーセンターやお客様相談窓口などに比べると、SNSは利用のハードルが低いため、ユーザーとの距離を詰める有効な手段になり得ます。
適切なコミュニケーションによって企業に親近感や愛着を持ってもらえれば、ファンやリピーターが増え、固定客の増加を期待できるでしょう。
3. 分析に使える
X(旧Twitter)には、ツイートデータを分析できるX(旧Twitter)アナリティクスという機能があります。X(旧Twitter)アナリティクスを活用すると、ツイートを見られた回数、リポスト(旧リツイート)された数、いいねされた数、リプライされた数などをツイートごとにチェックすることが可能です。
これらのデータを活用すれば、どのようなツイートが注目を集めたか、反響を呼んだかを分析することができ、今後のプロモーションやセールスの参考にできます。
フォロワー数が多いほど、精度の高い情報を得られるようになるため、SNS以外のシーンでも分析結果を有効活用することが可能です。
また、Xにはアンケート機能もあります。フォロワーを増やした上でアンケートを作成すれば、簡単なマーケティングリサーチとして活用できます。
アンケートへの回答はフォロワー以外でも行えるため、興味深いアンケートを作成すればフォロワーにリポストしてもらえて、認知度アップやファンの増加につながる可能性もあります。
X(旧Twitter)のフォロワーが増えない理由
X(旧Twitter)のフォロワーが増えることは企業に多くのメリットをもたらしますが、自発的に増やせるフォロー数とは異なり、フォロワー数を増やすのは簡単なことではありません。実際、企業アカウントを作りはしたものの、思ったようにフォロワーが増えず、マーケティングやセールスになかなか活用できないといったケースは珍しくないようです。
Xのフォロワーが増えない理由はいろいろありますが、ここでは主な原因を5つご紹介します。
1. 運用目的が明確にされていない
近年はほとんどの企業がX(旧Twitter)アカウントを運用しているため、とりあえず作ってみようと考える方も多いでしょう。しかし、明確な目的がないままXの運用を開始すると、訴求すべきターゲットが定まらず、可もなく不可もないアカウントになってしまうおそれがあります。
ユーザーは、自分に関連のある情報をもたらすアカウントでないとフォローしようとは思わないため、思うようにフォロワー数が伸びない原因になるでしょう。
2. 投稿頻度が適切でない
ポスト(ツイート)の投稿頻度が少ないと、企業アカウントそのものの存在が認知されにくいため、フォロワー数が伸び悩む原因となります。また、フォロワーは自分にとって有益な情報を得るために企業アカウントをフォローするため、情報の発信ペースが遅いとフォローを解除されてしまう可能性が高いです。
だからといって一日に何度も投稿を繰り返すと、ユーザーのタイムラインを埋めてしまい、「鬱陶しい」「他のツイートが見づらい」といった理由でフォローを解除されることがあります。
3. プロフィールの設定が適切でない
X(旧Twitter)では、アカウント名やプロフィール画像、ヘッダー画像、自己紹介文などを任意で設定することができます。フォロワー数を増やすには、企業の公式アカウントであることや、どのような情報を発信するアカウントなのかを正確に伝えなければなりません。
プロフィールの設定が適切でないと、公式アカウントであることを認知してもらえなかったり、ユーザーにとって有益な情報を発信するアカウントであると認識してもらえなかったりして、思うようにフォロワーが増えない原因となります。
4. 宣伝ツイートが多い
ユーザーの中には、新商品の情報をいち早くチェックしたくてフォローしている人もいますが、その一方で「お役立ち情報を知りたい」「有用なライフハックを得たい」といった理由でフォローしている人も少なくありません。そうしたフォロワーに対して宣伝ツイートばかりを発信していると、フォローを避けられる、あるいはフォロー解除される要因となります。
宣伝ツイートをゼロにする必要はありませんが、セールス色が強すぎる企業アカウントは敬遠されやすいため要注意です。
5. 投稿の内容が不適切
X(旧Twitter)では、ユーザーの興味・関心が高いと思われるツイートを自動的にタイムラインに表示させるアルゴリズムが採用されています。ユーザーの興味・関心が高いと思われるツイートと判断される条件はいくつかありますが、その中に、ユーザー同士のコミュニケーションの深さと、外部リンクの有無があります。
当該ツイートにいいねやリプライ、リポスト(旧リツイート)などが多く付けば、ユーザー同士のコミュニケーションが活発な投稿と判断され、タイムラインで優先的に表示されるようになる仕組みです。
逆に、ユーザーからのいいねやリプライ、リポスト数が少ないといった反応が薄い投稿は、ユーザーの興味・関心が低いツイートとみなされ、タイムラインに表示されづらくなります。
また、ツイート本文に、X以外の外部サービスへのリンクを貼ると、アルゴリズムに嫌われやすい傾向にあります。
例えば、「新商品の案内はこちら!」といった簡単な一文のみを添えて外部リンクを貼り付けた投稿をした場合、ユーザーにとって有益なツイートではないとみなされ、タイムラインに表示されにくいです。
タイムラインに表示されなくなると、当該ツイートがユーザーの目に触れにくくなり、フォロワーを増やすのが難しくなります。
X(旧Twitter)のフォロワーの増やし方
X(旧Twitter)のフォロワーを増やすには、いくつかの基本やコツを押さえておきましょう。 ここでは、Xのフォロワーの増やし方を紹介します。1. 運用目的やターゲットを明確にする
まずは、企業アカウントの運用目的とターゲットを明確にするところから始めましょう。例えば、事業を立ち上げたばかりなら企業やブランドの認知度アップ、ある程度世間に認知されている企業なら、新規顧客の獲得やリピーターの増加などが主な運用目的となります。
目的によって運用の方針は大きく変わってくるため、X(旧Twitter)アカウントを作成する前に目的を明確にしておくことが大切です。
次にターゲットの選定ですが、既にある程度の実績や業績がある企業なら、これまでの購買データなどを分析してターゲットを絞り込む方法が有効です。
事業を立ち上げたばかりなら、自社の製品やサービスをどのような層に向けて作ったのか、誰に使ってほしいのか、などを基準にターゲットを選ぶとよいでしょう。
どちらの場合も、自社の商品やサービスを利用する具体的な人物像(ペルソナ)を設定すると、どのようなアプローチが有効なのか判断しやすくなります。
ペルソナを作成する際は、性別や年齢、職業だけでなく、年収や居住地、趣味、性格、ライフスタイルなど細かい設定を行うと、より効果的なセールス、アプローチ方法を模索することが可能です。
2. 適切なプロフィール設定を行う
どのようなアカウントであるかをユーザーに正しく認識してもらうため、適切なプロフィール設定を行います。プロフィール画像には企業やブランドのロゴを、ヘッダー画像にはブランドのテーマやコンセプトに適したイラストや写真などを採用するのが基本です。
自己紹介文については、企業の基本情報や、どのような情報を発信していくアカウントなのかを記載します。
自己紹介文は160文字が上限となっているため、限られた文字数でいかに適切な情報を記載するかが重要なポイントになります。
アカウント名は企業名やブランド名にし、ユーザーに正式な名前を覚えてもらいましょう。
3. 投稿のルールを決める
企業アカウントの運用では、適切な内容のポスト(ツイート)を、適度な頻度で投稿することが大切です。そのためには、いつ、どのような内容のツイートを、どのくらい投稿するのか、明確なルールを決めておくのがベストです。
例えば、毎日8時、12時、18時にわけて3回投稿する、うち2件はお役立ち情報、残り1件は宣伝ツイートを投稿するなどです。
投稿のタイミングについては、なるべくX(旧Twitter)を利用している人の多い時間帯を狙うのが理想です。
朝なら通勤・通学時間帯にあたる8時前後、昼休みにあたる12時前後、帰宅時間に重なる18時前後は、Xを利用する人が多く、投稿を目に留めてもらいやすくなります。
投稿する内容についても、運用目的に沿うようにするのはもちろん、企業やブランドの姿勢を反映する、テーマやコンセプトに合致した内容にするなど、一貫したルールを設けるようにしましょう。
4. ハッシュタグを活用する
ハッシュタグとは、ハッシュマーク(#)を付けたキーワードのことです。ハッシュタグを付けた投稿はタグ化され、同じハッシュタグを使って検索したときに一覧表示される仕組みになっています。
ユーザーは自分が欲しい情報を得る際、ハッシュタグを使った検索を行うことが多いため、ツイート内容に応じて適切なハッシュタグを付ければ、ターゲットに自社の投稿を見つけてもらいやすくなります。
ただ、よくあるハッシュタグでは他のツイートに埋もれてしまいやすくなるため、自社独自のハッシュタグを使って差別化を図るのも一つの方法です。
5. 画像や動画を添付して投稿する
テキストだけの投稿よりも、画像や動画を添付した投稿の方がユーザーの目に留まりやすくなります。ユーザーはタイムラインをすばやくスクロールして閲覧することが多いため、画像や動画を添付する場合は、一瞬で人目を惹くようなインパクトのあるものをチョイスするのがポイントです。
動画の方がインパクトは大きくなりますが、動画付きの投稿を連投するとうるさく感じたり、データ通信量の消費を気にするユーザーから敬遠されたりする可能性が高いです。
動画を投稿する頻度についても、先に説明したルールであらかじめ決めておくことをおすすめします。
6. ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る
投稿に対して、いいねやリプライ、リポスト(旧リツイート)が付いたり、DM(ダイレクトメッセージ)が届いたりすると、X(旧Twitter)のアルゴリズムによってユーザーに有益なツイートとみなされやすくなります。ユーザーから反応をもらうためには、一方的に情報を発信するだけでなく、企業側からも積極的にコミュニケーションやコンタクトを取ることが大切です。
例えば、投稿についてリプライに丁寧に対応する、アンケート機能で得た回答を基に発信する情報を決定するなどです。
また、Xで自社や自社の商品の評判をチェックするエゴサーチ(エゴサ)を行うのも有用な手段の一つです。
エゴサで自社の口コミや評判を見つけたらお礼のリプライを送るなど、こまめな対応を心掛けていれば、ユーザーから親近感や好感を抱いてもらいやすくなり、フォロワーになってもらえる確率がアップします。
好意的な口コミだけでなく、ネガティブな意見や批判などにも真摯な対応を行えば、企業への評価につながるでしょう。
特に事業を立ち上げたばかりの頃は、一人ひとりのユーザーに対して親身な対応を心掛けると、好感度が上がってリピーター増や認知度アップを期待できます。
7. インフルエンサーとの交流を図る
インフルエンサーとは、世間に対して大きな影響力を持つ人のことです。インフルエンサーは多くのフォロワーを抱えており、投稿したツイートはかなりの注目を集めます。
インフルエンサーに自社の商品、サービスについて投稿してもらえば、瞬く間に情報が拡散され、興味・関心を持ってくれたユーザーからのフォローが急増する可能性があります。
インフルエンサーと交流するためには、その人の投稿にリプライやリポスト(旧リツイート)をして反応するか、インフルエンサーと直接交渉してプロモーションしてもらう方法の2つです。
前者の場合、コストを掛けずに交流することが可能ですが、あまり頻繁に接触すると、他のユーザーから「便乗している」「しつこい」などの反感を買うおそれがあります。
後者の場合、コストは掛かりますが、インフルエンサー当人が積極的に宣伝してくれるため、X(旧Twitter)のインプレッション数を飛躍的に伸ばす効果が期待できるでしょう。
8. X(旧Twitter)広告を出す
X(旧Twitter)には、ユーザーのタイムライン上に広告を出すサービスがあります。通常、タイムラインに表示されるツイートは、フォローした人の投稿か、フォロワーがリポスト(旧リツイート)した投稿、あるいはXのアルゴリズムで有益と判断された投稿(おすすめタイムラインに表示)に限られます。
しかし、X広告を出せば、上記の条件に該当しなくても、ユーザーのタイムライン上に広告を表示させることが可能です。
X広告は有料サービスですが、実際に広告をクリックされた数、リンク先への遷移数、フォロワーの獲得数など、事前に設定した目的に応じたアクションが発生したときのみ課金される従量課金制になっています。
また、当該広告がリポストされた先で発生したアクションについては課金の対象外となるため、リポストトされればされるほど高い費用対効果を見込むことができます。特に企業やブランドの認知度アップに効果的な方法であるため、予算を組めるのならX広告を出すことも検討してみましょう。
9. キャンペーンを行う
X(旧Twitter)上でお得なキャンペーンを実施するのも、フォロワー数を増加する有効な手段となります。よくあるパターンは、企業アカウントをフォローしてもらった上で、キャンペーンツイートをリポスト(旧リツイート)した人を対象にプレゼントを贈るというものです。企業アカウントをフォローすること、当該ツイートをリポストすることがキャンペーン応募の必須条件となっているため、魅力的なキャンペーンであれば爆発的にフォロワーを増やすことができます。 ただ、キャンペーンへの応募目当てでフォローしたユーザーは、キャンペーン終了後、すぐにフォローを解除してしまう可能性があります。キャンペーン後の離脱を防ぐためにはユーザーにとって有益な情報を発信し続ける必要があるため、キャンペーンの効果だけに頼らないよう注意しましょう。10. フォロワー数増加に役立つツールを使う
X(旧Twitter)の投稿に対する反応を分析すると、どのような投稿が注目を集めたか、エンゲージメント率やフォロワー獲得数の平均はどれくらいか、などの情報を判断しやすくなります。前述したX(旧Twitter)アナリティクスを使うのもありですが、必要最低限の機能しかついていないため、詳細な分析を行うことができません。より詳細なデータを収集したり、高度な分析を行ったりしたい場合は、専用の分析ツール利用しましょう。
X(旧Twitter)のフォロワーを増やす際の注意点
X(旧Twitter)のフォロワーを増やす方法を実践する際に気を付けたいポイントを2つご紹介します。X(旧Twitter)のルールに従って運用する
X(旧Twitter)には利用上や運用上のガイドラインが設けられています。Xで禁止されている行為をおこなった場合、アカウントが凍結され、投稿ができなくなるのはもちろん、当該アカウントがこれまで投稿したポスト(ツイート)内容が表示されなくなります。
アカウント凍結は事前の予告なしで行われるため、ある日突然、企業アカウントが使えなくなるおそれがあります。
アカウントが凍結される理由はいろいろありますが、例えば1日に大量のアカウントをフォローする、同一内容のツイート投稿やDMの送付を繰り返し行うなどの行動を取ると、アカウント凍結の対象となります。
これらはXのフォロワー数を増やしたいときにやってしまいがちな行動でもあるため、あらかじめXのルールや規約をしっかり確認しておきましょう。
炎上を起こさないような体制を整える
炎上とは、特定の投稿について、他のユーザーから批判や中傷のコメントが殺到する状態のことです。暴力的な発言やヘイト行為などはもちろんですが、何気なく行った投稿が思わぬ炎上を招くケースも少なくありません。
X(旧Twitter)には投稿したツイートを削除する機能がありますが、Xは不特定多数の人が利用しているため、すぐに削除したとしても誰かの目に触れてしまうリスクがあります。
一度投稿が炎上すると、企業やブランドのイメージが著しく低下し、フォロワーが増えないのはもちろん、既存のフォロワーが一気に離脱してしまうおそれがあります。
投稿する内容は複数人でチェックするなど、炎上を未然に防ぐ体制を整えておくことが大切です。
企業の炎上について、以下記事でも詳しく説明しておりますので併せてご覧ください。
人気の企業アカウントになるにはX(旧Twitter)のフォロワーを増やすのが近道
X(旧Twitter)は利用者数の多いSNSであるため、上手に活用すれば企業のマーケティングに有効活用できます。そのためにはフォロワー数を増やす必要がありますが、計画なしに運用をスタートしても思うようにフォロワー数を増やすことはできません。
Xを運用する目的やターゲットを明確にする、投稿のルールを決める、Xのデータ分析を行えるツールを使用するなど、さまざまな取り組みを行って着実にフォロワー数を増加させていきましょう。
TDSE株式会社が提供しているソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)は、Xを自然言語処理で解析し、さまざまな角度から分析することができます。
定量的な情報だけでなく、感情など定性的な分析もできるため、Xの運用に使えば、より効果的な投稿を行えるようになります。
Xのフォロワー数がなかなか増えない、インプレッション数が伸びないなどの悩みをお持ちの方は、ぜひTDSE株式会社のQuid Monitor(旧NetBase)をご利用ください。
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