こんにちは、SNS分析ツール「クイッドモニター」のメディア運営チームです。
X(旧Twitter)のインプレッションとは、投稿した内容がユーザーの画面に表示される回数です。インプレッションはXを運用する上ですべての指標の起点となるため、数値を伸ばす施策への取り組みが重要です。
この記事では、Xのインプレッションの概要やメリット、成功するポイントについて解説します。数値が伸びる原因や伸びない原因も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次

X(旧Twitter)のインプレッションとは
X(旧Twitter)のインプレッションとは、タイムライン上や検索結果などに、投稿が表示された合計の回数を指します。またインプレッション数は、どれだけのユーザーに投稿が見られているのかを把握する指標として重要なものです。Xの画面左側メニューから、Xプレミアムの「アナリティクス」を選択し、「ツイート」タブで数値を確認できます。
リーチ数との違い
リーチ数とは、投稿を実際に読んだユーザー数を指します。ユーザー1人が読むごとにカウントされるため、リーチしたユニーク数を把握できます。たとえば、1人のユーザーが3回投稿を読んだ場合、Xのインプレッション数は3、リーチ数は1です。ただし、インプレッションは投稿の表示に対してカウントされるため、内容が読まれているかどうかは確認できません。エンゲージメントとの違い
エンゲージメントは、ユーザーが投稿にアクションを起こした回数です。アクションとは「クリック」や「いいね」「リプライ」「引用ポスト」「リポスト」「保存」などです。インプレッション数が多くてもエンゲージメント数が少ない場合は、ユーザーの関心を引いていない可能性があります。Xのインプレッションに影響する要素
Xのインプレッションは、投稿への反応や滞在時間などによって変動します。ここでは、インプレッションに影響を与える要素について解説します。投稿に対するユーザーの反応
先述した「クリック」や「いいね」「リポスト」などの反応は、インプレッション数に影響します。Xのアルゴリズムは、反応が多い投稿に対して、ユーザーの興味関心を引いていると認識するためです。特に「リポスト」は、「ユーザー同士の会話が生まれている」と判断されやすくなります。コンテンツへの滞在時間
コンテンツに対する滞在時間が長い場合、質の高い投稿であると判断されやすくなります。文章を読むだけではなく、画像の表示や動画の視聴に費やす時間が長いと、「投稿が関心を引いている」と認識されるためです。タイムライン上に広告が表示される機会も増えることから、滞在時間の長いコンテンツが優先される傾向にあります。アカウントに接触する回数
アカウントの投稿やプロフィールを見る回数も、Xのインプレッションに影響します。定期的に投稿が見られたり、検索で繰り返し表示されたりする場合、「関心の高いアカウント」であると認識されるためです。アカウントへの接触回数は、フォロワーだけではなく、フォロワー以外の人とのつながりも評価対象となります。Xでインプレッションを伸ばすメリット
Xでインプレッションを伸ばすと、認知度や収益の向上につながります。ここでは、インプレッションが伸びることによるメリットについて解説します。商品やサービスの認知度が向上する
Xに商品やサービスを投稿すると、インプレッションの増加によって認知度が向上します。企業の知名度アップを見込めるため、ターゲット層への認知拡大も期待できるでしょう。また、投稿からプロフィールや他の投稿を見てもらえると、インプレッションの増加につなげられます。収益につながる場合がある
認証アカウントや有料のサブスクリプションに加入している場合、インプレッションによって収益が発生します。収益化の条件「過去3か月の合計インプレッションが500万以上」かつ「認証マーク付きのフォロワー500人以上」です。インプレッションが増えるほど、収益の還元率も向上します。Xのインプレッションが伸びない原因
Xのインプレッションが伸びない原因は、投稿の内容やタイミングなど、さまざまです。ここでは、その原因について解説します。有益性・共感のない投稿をしている
独り言や感想のような投稿を続けても、インプレッションは伸びません。タイムライン上に投稿が多くあるなかで、読む価値がない情報は、流し見をされやすいためです。Xのユーザーは、投稿の有益性や共感性を一瞬で判断します。そのため、相手にとって得られるものが明確な投稿を心がけることが重要です。適切なタイミングで投稿していない
Xに投稿するタイミングとアプリを利用する時間帯によって、インプレッションは増減します。たとえば、深夜や早朝の時間帯は利用者数が少ないため、表示される機会も減ります。フォロワーやターゲットユーザーがアプリを開いていない場合、インプレッションの伸びは期待できません。アクティブなフォロワーが減っている
フォロワーによる「いいね」や「リポスト」などの減少も、インプレッションの低下につながります。Xのアルゴリズムにおいては、フォロワー数よりもエンゲージメントの獲得が重視される傾向にあります。フォロワー数が多くてもアクションが少ない場合には、投稿が表示される機会も減少します。ビジュアルに訴求できていない
Xの投稿において、視認性の低さもインプレッションの減少につながります。テキストのみの投稿はタイムラインで埋もれやすく、流し見されやすいためです。飲食業界であれば料理の写真、BtoB領域なら図解やスライドなど、内容に合ったビジュアルを添えることで情報が理解されやすくなります。ただし、画質の粗い画像や雑に作られた図解は逆に信頼性を損なうため、クオリティの担保が欠かせません。Xのインプレッションを伸ばす方法
Xの投稿では、ユーザー目線を意識した内容が求められます。ここでは、インプレッションを伸ばす方法を解説します。コンテンツの質を向上させる
Xに投稿する際は、コンテンツの質を重視しましょう。有益な情報のまとめや体験談、具体的なノウハウなど、興味や関心を引く内容でなければなりません。また、多くの人から理解が得られるように、わかりやすい内容にすることも大切です。コンテンツの質を向上させることで、エンゲージメントを高める効果も期待できます。投稿のタイミングを最適化する
Xの投稿は、多くのユーザーが見ている時間帯を狙いましょう。通勤時間や昼休み、夕方から夜にかけての時間などは、ユーザーが増える傾向にあります。ただし、最適なタイミングはフォロワーやターゲットのユーザーによって異なるため、活動の時間帯を分析することが重要です。アクティブなフォロワーを増やす
反応が多く、アクティブなフォロワーは、インプレッションを伸ばすために重要な存在です。フォロワーとの交流が他のユーザーにも表示されるため、投稿が広がる機会が増えます。積極的にフォローしたり、魅力的なプロフィールを作成したりして、質の高いフォロワーを増やしましょう。画像や動画などを活用する
Xの投稿に画像や動画などを活用すると、インプレッションの増加につながります。特に短い動画やGIFはテキストよりも目を引きやすく、投稿に対する理解度や関心度の高まりが期待できます。フォロワー以外のユーザーの興味関心も引きやすくなり、情報を拡散させる効果があります。アルゴリズムの更新に対応する
Xのアルゴリズム更新に対応できているかどうかは、インプレッションに直結します。優先される指標は、滞在時間・エンゲージメント・投稿形式など、アップデートの度に微妙に変わるためです。最新のアルゴリズムが評価する行動を理解し、その基準に沿った形でユーザーが反応しやすい投稿を作ることが、結果としてインプレッションの伸びにつながります。
Xのインプレッション施策で成功するポイント
Xのインプレッション施策には、目標の明確化やデータ分析が欠かせません。ここでは、施策に成功するポイントについて解説します。目標を明確にする
Xのインプレッション施策では、具体的な中間目標である「KPI(重要業績評価指標)」の設定が重要です。KPIとは、最終的に達成したい「KGI(重要目標達成指標)」に向けて、進捗を数値で追うための指標です。たとえば、
KGI:月間フォロワーを1,000人増やす
KPI:1投稿あたりインプレッション5,000、保存数20を目指す
といったように、KGIを達成するための途中目標がKPIにあたります。インプレッションは他の指標にも影響するため、KPIを具体的に設定することで、どの投稿を強化すべきかが明確になります。結果として、KGI達成に向けた運用方針も定めやすくなります。
データを分析する
Xの運用では、データをもとに戦略を立てて改善することが求められます。インプレッション数を分析する際は、過去の投稿の数値を確認し、数値が伸びている投稿を分析しましょう。テキストや画像の傾向を分析することで、インプレッションを高めるための改善につなげられます。外部のツールを活用する
外部の分析ツールを利用して、投稿単位の詳細データを自動で取得すると、より精度の高い分析ができます。ダッシュボードで分析内容を可視化することで、エンゲージメントやフォロワー数の増減、アクションの多い時間帯などがわかります。インプレッションが伸びる原因・伸びない要因を特定して、改善に活用しましょう。まとめ
Xのインプレッションとは、ユーザーに投稿が表示された回数です。コンテンツの質の向上や投稿のタイミングの改善などが、タイムラインや検索結果での表示回数の増加につながります。より効果的な施策を実施するには、ツールを活用してデータをもとに投稿内容を分析し、改善し続けることが肝要です。