さまざまなタイプのSNSが出ては消えていくなか、2006年にスタートし、今もなお根強い人気を持つX(旧Twitter)。個人はもちろん、企業がマーケティング目的で利用するのはもはや珍しいことではありません。ただし、珍しくはないからこそ、アカウントを開設して商品の宣伝をするだけでは誰も興味を持ってはくれないでしょう。
本記事では、X(旧Twitter)をマーケティング目的で利用する際の手法や成功させるポイントについて事例を交えて解説します。これからX(旧Twitter)を使ってマーケティングを行う、もしくはすでに運用しているものの思ったような成果が上げられないといった担当者の方はぜひ参考にしてください。
目次
X(旧Twitter)を活用したマーケティングとは
X(旧Twitter)を活用したマーケティングで成果を上げるには、まずX(旧Twitter)がどのような特徴を持ったSNSなのか、そしてX(旧Twitter)を使ったマーケティングとはどのようなものかを知らなければなりません。ここでは、それぞれについて簡単に解説します。
X(旧Twitter)の特徴
X(旧Twitter)は原則として140文字以内のテキストのほか、画像や動画を投稿するタイプのSNSです。X(旧Twitter)が公式で公開しているデータ(2017年10月)では、日本の月間アクティブユーザー数が4,500万人と日本の人口の約3分の1が利用している計算になります。(※)
※出典:X(旧Twitter) Japan
https://twitter.com/TwitterJP/status/923671036758958080
X(旧Twitter)の最大の特徴は、即時性と拡散性です。そもそもSNSは即時性の高いメディアですが、そのなかでもX(旧Twitter)はアクティブユーザーの多さから特に即時性が高いSNSだといえるでしょう。
そして、拡散性の高さに関してはX(旧Twitter)の「いいね」やリツイート(再投稿)機能が大きく影響しています。具体的には面白い投稿に「いいね」やリツイートをすれば、自身のフォロワーに拡散され、それを見たフォロワーが「いいね」やリツイートをすればさらに拡散される仕組みです。
例えばフォロワー数が100人しかいなくても投稿内容によっては、数万、数百万のユーザーに拡散される可能性も十分に考えられます。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングの概要
X(旧Twitter)マーケティングは、X(旧Twitter)の特徴である即時性、拡散性を生かしたマーケティング手法です。自社のブランドや商品の認知度向上や販売促進を目的に行うもので、現在ではBtoB、BtoCに関わらず多くの企業が活用しています。
また、X(旧Twitter)では日本語版がリリースされた2008年からすでにいくつかの企業が公式アカウントを持っていたこともX(旧Twitter)がマーケティングに利用される理由の一つです。ユーザーは、個人アカウント、企業アカウントに関わらず、自身の興味があるアカウントをフォローします。
実際、2023年2月に株式会社ネオマーケティングが発表した「X(旧Twitter)の企業アカウントに関する調査」では、企業アカウントをフォローしたことがあると回答したX(旧Twitter)の利用者は64.6%です。特に30代のユーザーでは、72.3%と7割以上が企業アカウントをフォローしたことがあると回答しています。(※)
※出典:株式会社ネオマーケティング「X(旧Twitter)企業アカウントに関する調査」
https://neo-m.jp/investigation/3903/
即時性と拡散性があり、ユーザーとの距離も近いという点で、企業にとってX(旧Twitter)はマーケティングの実施に適したSNSであるといえるでしょう。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングのメリット
X(旧Twitter)を活用したマーケティングの実施によって得られる主なメリットは次のとおりです。
リアルタイムの投稿により話題作りしやすい
X(旧Twitter)をマーケティングに利用するメリットの一つは、リアルタイム投稿により話題作りがしやすい点です。X(旧Twitter)では即時性を生かし、テレビドラマやスポーツ中継を大勢のユーザーがツイートしながら視聴するケースが珍しくありません。つまり、離れた場所にいながらも、同じコンテンツを通じてつながっているのです。
例えば、スーパーを経営しているアカウントで雨が降った際に雨の日割引をツイートすれば、近くのユーザーが来店してくれるかもしれません。その時々の話題に合わせた投稿をすることで、話題をつくりやすいのは多くのユーザーがいるX(旧Twitter)ならではのメリットといえるでしょう。
拡散力に優れている
多くのSNSでは、リツイート(シェア)のような機能がないか、あったとしても自身のフォロワー内で留まってしまうケースが多く、X(旧Twitter)ほどの拡散性はありません。X(旧Twitter)は一旦、拡散されると自身のフォロワー以外の多くのユーザーにまで届く可能性が高く、より多くのユーザーに投稿を見てもらえます。
もちろん、すべての投稿が拡散されるわけではありませんが、特に認知度向上を目指すのであれば、X(旧Twitter)は特に適したSNSだといえるでしょう。
ユーザーとのコミュニケーションを取りやすい
X(旧Twitter)がマーケティングに活用されるのは、即時性や拡散性といったメリットがあるからというだけではありません。企業と顧客が気軽にコミュニケーションを取れることも大きなメリットの一つです。
X(旧Twitter)は匿名性ということもあり、実名制のSNSに比べるとフォローしていないユーザー同士でも気軽に声をかけてコミュニケーションを楽しめます。
それは企業と個人でも同様で、直接会話のやりとりがなくても、「いいね」やリツイートといった形でのコミュニケーションが取れるため、関係性の構築に大きく貢献するでしょう。
ブランディングにつながる
X(旧Twitter)は自社商品の販売目的以外にブランディング目的でも高い効果が期待できます。ユーザーと積極的にコミュニケーションを取り、顧客との対話を重視するブランドであることをアピールする。逆に高級感を売りにするブランドであれば、情報を発信するだけでコミュニケーションは取らないといったことも可能です。
重要なのは一貫性であり、どういった使い方であっても、ユーザーに対して一つのメッセージを伝え続けることでブランドが構築され、ブランディングにもつながります。
自社Webサイトで発信するだけで見てもらうのは簡単ではありません。しかし、多くのユーザーがいるX(旧Twitter)であれば、拡散性も高いためブランディングにもつながるでしょう。
効率的にターゲティングできる
X(旧Twitter)は興味関心でつながっているケースが多く、X(旧Twitter)の広告を活用すれば興味関心ごと、年齢層など細かいターゲティングによるマーケティングが可能です。
さらにX(旧Twitter)では広告も通常の投稿と同様に「いいね」やリツイートができるため、ターゲティングでは捉えきれなかったユーザーにまで自社のメッセージが届く可能性も期待できます。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングのデメリット
企業のマーケティング活動をするうえで多くのメリットを持つX(旧Twitter)ですが、デメリットにはどのようなことが考えられるのでしょうか。詳しく解説します。
効果が出るまでに時間がかかる
X(旧Twitter)を利用するユーザーの目的はさまざまですが、基本的には同じ興味関心ごとのあるユーザーとのコミュニケーションが第一であり、商品購入が目的ではありません。
そのため、認知を得て興味を持ってもらい、実際に購入してもらえるようになるまでにはある程度の時間を要します。
認知獲得が目的であっても、1回の面白い投稿で必ず認知を得られるわけではありません。継続して投稿を行い、少しずつフォロワーを増やし、何回も面白いなと思ってもらえて初めて認知を得られるようになります。
短期ではなく長期的な視点で地道に自社の商品に興味があるユーザーにとって、面白い、有益と思える投稿を続けてくことが重要です。
炎上リスクがある
X(旧Twitter)を活用したマーケティングのメリットである拡散性の高さは、マイナスに作用してしまうこともあります。具体的には、自社商品や店舗の対し意見を投稿したユーザーに対し、批判的な返信をしたり、公序良俗に反するような投稿をしたりした際に起こる炎上です。
炎上してしまうと事実ではないことまで拡散されてしまう場合があるため、企業の信頼は一気に失墜してしまいます。一度失った信頼を取り戻すには多くの時間と労力が必要となるでしょう。
ただし、炎上はX(旧Twitter)を運用してなくても起こる場合があります。店舗や電話対応が悪かった、商品が壊れていたなどが投稿されれば、逆にアカウントがないとそれが間違いでも訂正するのはかなり困難です。
誹謗中傷など企業側に落ち度がなくても炎上が起きる場合もあるため、炎上リスクに気をつけつつも、アカウントを運用していた方が迅速な対応が可能になるでしょう。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングの手法5つ
X(旧Twitter)を活用したマーケティングは、公式アカウントを取得して投稿をするだけではありません。ここでは、X(旧Twitter)を活用した主なマーケティング手法を5つ紹介します。
公式アカウントの運営
X(旧Twitter)を活用したマーケティングの基本となる手法です。自社の公式アカウントを取得し、フォロワー獲得や認知拡大、商品販促、ブランディングなどの目的に沿った投稿を行っていきます。1日の投稿数に制限はありませんが、あまり同じ内容の投稿ばかりを繰り返すとユーザーに嫌われてしまうリスクがあるため、注意が必要です。
ただし、投稿数が多くても、それが面白いものやユーザーの興味関心ごとであればあまり気にする必要はありません。1日10回投稿をした場合でも、投稿の少ないユーザーばかりをフォローしていれば、10回は多く感じるでしょう。しかし、投稿の多いユーザーをフォローしていれば、10回でも見てもらえない可能性があります。
フォロワーの数や質はユーザーによって異なるため、回数を気にするよりはユーザーの役に立つ投稿をすることを意識することが重要です。
また、自社の方針によっては、投稿数よりもコミュニケーションを重視するケースもあります。アンケートを実施して関係性を構築するのもよいでしょう。
また、商品の使い方が分からない、詳しい機能を知りたいといったユーザーをサポートするのも公式アカウントの重要な役割です。
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X(旧Twitter)広告とは、ユーザーのタイムラインや検索結果上に表示される投稿型の広告です。通常の投稿と同様、フォロワー獲得や商品販促などの目的で配信します。ただし、広告の場合は地域や言語、端末、年齢・性別、キーワードなどさまざまなターゲティングができるため、より届けたいユーザーに自社の情報を届けることが可能です。
X(旧Twitter)広告の課金方式はクリック課金で、閲覧されただけでは課金されません。そのため認知拡大目的で広告のクリエイティブによっては、コストを抑えて目的を達成できる場合もあるでしょう。
X(旧Twitter)広告は、タイムラインや検索結果上にほかの投稿と同じ形式で表示されるため、ユーザーから見れば広告であることを意識せずに見てもらえます。
ただし、出稿量によっては同じ投稿を何度も見ることになり、嫌がられてしまう場合もあるため、クリック数の応じ状況を見ながら設定を調整するようにしましょう。
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X(旧Twitter)キャンペーンとは、X(旧Twitter)を活用したプレゼントキャンペーンです。一般的には新商品の認知拡大や販促を目的に行うもので、アカウントのフォローと当該の投稿をリツイートしてもらうことで応募完了となり、結果はその後、DMで行います。
ユーザー側は応募フォームに個人情報を入力する必要がなく、企業側はフォロワーの獲得が容易に行えるため、双方にとってメリットのある手法です。また、広告と組み合わせて活用すれば、より効率的にフォロワー獲得と認知拡大が可能になります。
注意点としては、プレゼント目的のユーザーが集まりやすく、プレゼントに外れてしまうとフォローを外されてしまう可能性がある点。キャンペーン応募専用のアカウントばかりにフォローされてしまう点などです。
容易にフォロワー獲得ができる分、解除も容易にされてしまうリスクがあります。フォローしてもらった後にどれだけユーザーが求める情報を投稿できるかがフォロワー維持のポイントとなるでしょう。
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インフルエンサーとは、一定の層に対し強い影響力を持った人を指す言葉です。SNSの普及により誰もが気軽に情報発信できるようになり、特定のジャンルで豊富な知識を持つ一般ユーザーの発信が、時として企業の情報よりも信頼されるようになっています。
そこで、自社商品と相性の良いインフルエンサーと協力し、自社商品に関する投稿をしてもらい、認知拡大やファン獲得につなげるマーケティング手法です。
インフルエンサーは、特定のジャンルに興味を持つユーザーにとっては憧れの存在といえます。ただ、企業よりは一般のユーザーに近い存在のため、商品自体にも親しみを持ってもらえる可能性が高まるでしょう。
一点、注意すべきは、インフルエンサーの投稿はPRであることを明記することです。インフルエンサーが薦めるのであれば問題ないだろうと思ったらPRであったとなれば、企業やインフルエンサーの信用は一気に失墜します。企業とインフルエンサーのコラボである点はしっかりと伝えることが重要です。
個人アカウントも使って発信
企業の公式アカウントのほか、社員による個人アカウントを開設し、情報発信を行うのもX(旧Twitter)を活用したマーケティングではよく使われる手法の一つです。企業アカウントと個人アカウント相互で情報を発信していくことで相乗効果が期待できます。
また、社内でもっとも商品に詳しいものが個人アカウントを開設し、自らがインフルエンサーとなって情報発信していくのもおすすめです。
企業アカウントは情報発信だけに集中し、ユーザーとのコミュニケーションは個人アカウントといった形で使い分けると個人アカウントの信頼感が高まり、外部のインフルエンサーを起用しなくても、同様の効果が得られるようになるでしょう。
ただし、個人アカウントとはいえ企業の名を背負っているため、ネガティブであったり、批判的であったりする投稿は避けるべきです。また、また、公式アカウントとばかりやり取りをしていると、内輪受け感が出てしまい、逆に一般ユーザーを遠ざけてしまうリスクもあるので気をつけてください。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングの成功事例4選
実際にX(旧Twitter)を活用したマーケティングを実施し、成果を挙げている企業の事例を紹介します。
1.ローソンの事例
2012年2月に開設し、2023年7月現在、794万人のフォロワーを持つローソンのアカウントです。「あきこ」という店員のキャラクターを使っていますが、X(旧Twitter)以外にもLINE、Facebook、InstagramなどあらゆるSNSで統一していて、ローソンといえば「あきこ」が定着しています。
1日の投稿数は、10〜15前後で、販売商品の紹介、クーポンの配布などが中心です。また、基本的に一般ユーザーとのやり取りは行っていません。
キャラクターを使うことで、柔らかいイメージを打ち出しつつも、しっかりと宣伝を行い、キャラクターのファンから店舗のファンへとつなげています。また、運用から10年以上も同じスタンスで投稿を継続しているのも800万人近いフォロワー獲得のポイントといえるでしょう。
2.任天堂の事例
2011年5月に開設し、2023年7月現在、390.7万人のフォロワーを持つ任天堂のアカウントです。新しいゲームの販売・予約情報やキャンペーン情報などを中心に発信しています。
1日の投稿数は1〜3程度で、一回も投稿しない日も少なくありません。ただし、人気の高いゲームはそのゲームごとにアカウントを持っているため、任天堂のアカウントはそれぞれのアカウントの取りまとめているアカウントと言えます。
人気の高い商品をいくつも持つ企業の場合、すべてを1つのアカウントで管理するのは非常に困難です。場合によっては、自分の興味ある商品以外の濃い情報があると必要ないアカウントとしてフォローを解除されてしまうリスクもあります。
そこで、任天堂のように人気の高いゲームの濃い情報はそれぞれのアカウントで紹介し、企業アカウントでは紹介だけに留めるといった使い方がおすすめです。アカウントの使い分けにより、濃いファンから発売情報だけを知りたいファンまですべてを満足させられるようになるでしょう。
3.ユニクロの事例
ユニクロの公式アカウントは、企業のX(旧Twitter)利用黎明期である2009年11月とかなり歴史のあるアカウントで、2023年7月現在、161.9万人のフォロワーがいます。商品やセール情報を中心に発信していて、1日の投稿数は2〜4程度です。
また、基本的に一般ユーザーとのやり取りはありませんが、一般ユーザーがユニクロの商品について行った投稿は積極的にリツイートして紹介しています。
公式アカウントで一般ユーザーとのやり取りもない場合、どうしても商品の宣伝一辺倒になってしまいがちです。しかし、適度に一般ユーザーの投稿をリツイートすることで、実際に使われているシーンがわかり、より商品に親しみを持てるようになります。
また、ユーザーも自身の投稿がリツイートされれば、また投稿してみようというモチベーションが上がり、さらなるファン化も期待できるようになるでしょう。
4.シャープの事例
2011年5月に開設し、2023年7月現在、83万人のフォロワーを持つSHARPのアカウントです。1日の投稿数は10前後ですが、自社商品の紹介よりも一般ユーザーによる投稿のリツイートや、自社商品とはまったく関係ない時事に関する投稿も少なくありません。
公式アカウントの運用者は、「中の人」として、自社に関わる投稿を積極的にリツイートしつつ、一言コメントを入れ、個人アカウントに近い感覚での投稿が高い人気を誇っています。
また、公式アカウントの投稿は広報的な側面が強いため、文語体なのが一般的です。しかし、SHARPの場合、口語体での投稿も多く、企業ならではの固さがないのも人気の秘訣といえるでしょう。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングを成功させるポイント
X(旧Twitter)を活用したマーケティングの運用方法は、企業規模や文化、扱う商品によっても異なりますが、基本的には次の8点に留意して進めていくことが重要です。ここではそれぞれのポイントについて解説します。
運用計画を立てる
さまざまなメリットがあるからといって漠然と企業アカウントを開設しても成功する可能性は高まりません。マーケティング施策である以上、運用の指標としてKGIやKPIの設定は重要なポイントです。
例えばKGIをECサイトの売上20%向上とした場合、KPIとしては、フォロワー5万人獲得、1投稿に対する「いいね」の平均獲得数300など数値目標を設定します。そして、KPIを達成させるための手段として、キャンペーンの開催や広告の出稿など具体的な施策の運用計画を立て、進めていくことが重要です。
また、アカウントの運用方針も同時に決めておきましょう。一般ユーザーとのコミュニケーションの取り方、1日の平均投稿数、口語体か文語体かなどを明確にします。この方針がブレてしまうとユーザーが不信感を抱いてしまう場合もあるため、慎重に方針を設定し、一貫性を持って運用していくことが大切です。
ペルソナ・ターゲットを設定する
ペルソナとは、自社の商品を購入するメインユーザーを一般化したものもしくは自社の商品に憧れを持つユーザーを一般化したものです。具体的には次のように細かく設定します。
33歳・男性で長男、既婚・小学2年生の子どもが一人(女の子)・製薬会社に勤める営業社員で昨年係長に昇進、年収500万円。これに趣味嗜好やライフスタイル、消費動向なども加えたものがペルソナです。
ペルソナを設定すれば、投稿内容に一貫性が生まれるためターゲットがブレてしまうリスクが軽減できます。常にペルソナを意識していれば、ペルソナの共感を呼ぶ投稿もしやすくなりますし、本当に自社商品に興味関心を持つユーザーのターゲティングも可能になるでしょう。その結果、X(旧Twitter)運用が効率化されるメリットも生まれます。
ユーザーとのコミュニケーションを積極的に行う
企業の運用方針にもよりますが、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取るのもX(旧Twitter)を活用したマーケティングを成功させる一つのポイントです。
最初は自社商品に関する投稿をしているユーザーに「ありがとうございます」と話しかけるのがよいでしょう。また、自社商品の扱いに困っている投稿に対し、解決のためのサポートをするのもおすすめです。基本的には自社商品に関する投稿に対して反応すると自然とコミュニケーションにつなげやすくなります。
なお、自社商品に関する投稿をリツイートする際は、いきなり無言でリツイートするよりも一旦、確認を入れるようにしましょう。場合によっては自分の投稿をフォロワー以外にさらされたくないユーザーもいるため、確認を怠らないことが重要です。
分析・改善を繰り返す
X(旧Twitter)には簡易的なアクセス解析ツールが標準装備されています。確認できる項目は、「ツイートインプレッション」「プロフィールへのアクセス」「@ツイート」「フォロワー数」(すべて過去28日での変動)です。
また、月別の投稿内容とツイートインプレッション、フォロワーの増減も確認できます。これにより、どの投稿がもっともユーザーの反応が良かったか、フォロワーの増減に影響を与えたかがわかるため、定期的に確認し、改善を繰り返すことが重要です。
なお、標準装備されているアクセス解析は簡易的なもののため、より詳細な分析を行うには専門的なツールの活用をおすすめします。例えば、ソーシャルリスニング『Quid Monitor(旧NetBase)』であれば、キャンペーンの効果測定、自社商品の口コミ分析、炎上対策なども行えるため、効率的かつ効果的な分析・改善が可能です。
競合他社や人気アカウントを参考にする
さまざまな施策を行っても思ったような成果が出ない場合は、競合他社や人気アカウントを参考にすると新たなヒントが見つかるかもしれません。
もしかすると競合が当たり前のようにやっていることを自社アカウントではやっていない場合があります。また、人気アカウントが行っていて好評な企画は、自社アカウントでも流用できるかもしれません。
ただ、多くの企業が参加しているX(旧Twitter)で競合や人気アカウントの投稿を頻繁にチェックするのはかなりの労力と手間を要します。そこでおすすめなのが、自社と競合のSNSアカウントデータを簡単に比較分析できるツール『RivelIQ』です。
X(旧Twitter)以外のSNSからもデータを収集し、競合が運用するSNSアカウントの各種指標を自社アカウントと簡単に比較できます。また、SNSデータのプロが分析をサポートするため、比較対象に迷う心配もありません。
ユーザーにとってメリットのある情報を発信する
X(旧Twitter)を利用する目的はユーザーによって異なります。ただ、企業アカウントをフォローするユーザーの多くが求めるのは、商品情報やセール情報、便利な使い方などメリットを得られる情報でしょう。
そのため、企業アカウントの運用者は、フォロワーもしくはフォロワーになる可能性があるユーザーに対し、有益だと思ってもらえる情報を伝えるのが第一義となります。
また、X(旧Twitter)を使って行う以上、即時性を活かし、ユーザーが求めるタイミングでユーザーが欲する情報を届けることも重要です。そのためには、常にX(旧Twitter)のトレンドや自身のタイムラインの流れを注視し、情報を発信する適切なタイミングを見極められるようにしましょう。
キャンペーンなどを実施してフォローのきっかけを作る
X(旧Twitter)でのキャンペーンは、ハガキや応募フォームへの個人情報入力といった手間がありません。多くの場合、企業アカウントのフォローとハッシュタグをつけて投稿をリツイートするだけで完了となるため、応募の敷居が低いのが大きなメリットです。
このメリットを活かし、キャンペーンを実施すればX(旧Twitter)の特徴である拡散性も手伝い、一気にフォロワーを獲得するきっかけづくりにつながります。
ただし、キャンペーンを実施する際は、X(旧Twitter)のガイドライン遵守が必須です。具体的には、応募するユーザーに下記をしっかりと伝える必要があります。
- ● 複数アカウントを作成させない
- ● 1日の応募回数を限定する
- ● 主催者の@ユーザー名を含めて投稿してもらう
- ● 投稿する際はキャンペーンに関連する話題を盛り込んでもらう
また、運用者側も安全性を損なう発言、プライバシーに配慮するなどの配慮が必要です。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングにはソーシャルリスニングツールの活用がおすすめ
X(旧Twitter)を活用したマーケティング開始当初は、フォロワー数も少ないため標準装備されている簡易アクセス解析ツールだけでも分析は可能かもしれません。
しかし、投稿数が増え、それに比例してフォロワー数も増加していくと、簡易アクセス解析だけでは分析が困難になってきます。また競合分析に関しては最初の段階からしっかりと行っていないと自社の運用方針も明確にできず、一貫性にブレが生じてしまうでしょう。
そこで、X(旧Twitter)を活用したマーケティングを実施するのであれば、早い段階からツール導入を行うのがおすすめです。分析や調査業務が効率化されるため、投稿内容の精査やユーザーとのコミュニケーションに集中できるようになり、成果を上げられる可能性も高まるでしょう。
「Quid Monitor(旧NetBase)」「Quid Compete(旧Rival IQ)」でX(旧Twitter)を活用したマーケティングを成功させよう
企業がX(旧Twitter)を使って情報発信を行うことは、もはや当たり前となっています。しかし、当たり前となっているからこそ、マーケティング施策を実行するには、競合の動きを見つつ独自の方法を検討していくことが重要です。
そのためには、できるだけ分析や調査業務を効率化させ、施策の成果を上げる方法を考える時間を増やす必要があります。そこでおすすめなのが、ソーシャルリスニングツールの活用です。
ソーシャルリスニングツールの『Quid Monitor(旧NetBase)』では、自社アカウントの分析が可能なため、高い成果を上げる投稿内容がすぐに把握できます。また、Quid Monitor(旧NetBase)はターゲットがどのような興味関心を持っているのか、今、何が話題になっているのかなどの分析も可能なため、適切なタイミングで適切な情報発信も可能です。
また、X(旧Twitter)を活用したマーケティング実施時は、競合分析やユーザーの自社ブランドに対するネガティブな投稿のリアルタイム検知も欠かせません。そこで効果を発揮するのが、SNSアカウントのデータ比較を簡単に比較分析するサービス『Quid Compete(旧Rival IQ)』です。
Quid Monitor(旧NetBase)とQuid Compete(旧Rival IQ)を効果的に活用すれば自社に最適なX(旧Twitter)を活用したマーケティングの運用、効果検証、改善なども効率的に実施できます。
X(旧Twitter)をマーケティングに活用したいものの、運用に課題を抱えているといった際は、ぜひお気軽にお問合せください。
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