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大谷翔平選手の海外の反応や話題をSNS分析!

大谷翔平選手の海外の反応や話題をSNS分析!

大谷翔平選手(オオタニサン/大谷くん)海外の反応や話題をSNS分析!
活躍に伴う変化を時系列で調査

大谷翔平選手に対する海外の反応を、SNS上の口コミから分析

世界を驚かせる活躍を続けているメジャーリーガーの大谷翔平選手。ホームランのニュースが目覚まし代わり、と言われるほど連日ホームランを記録したり、二刀流で勝利を収めるなど明るいニュースを日本に届けてくれています。その活躍や人柄、才能が多くの人に愛されている大谷翔平選手。日本での人気は言うまでもありませんが、海外の反応はどうなのでしょうか?
そこで今回は大谷翔平選手(オオタニサン/大谷くん)に関するSNS上の海外の反応や話題を、ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析したレポートをご紹介します。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

目次

大谷選手の2021年までの活躍の軌跡と投稿数推移を振り返り

まず大谷翔平選手の活躍までの軌跡を振り返ります。

大谷翔平選手は1994年7月5日生まれの27歳(2021年8月現在)。2012年NPBドラフト1位で北海道日本ハムファイターズから指名され、その後2018年MLBロサンゼルス・エンゼルスでメジャーデビューを果たしました。
その後2018年10月トミー・ジョン手術を受け、2019年5月に打者として復帰。同年9月には左ひざを手術し、その後は指名打者で出場。2020年7月27日に693日ぶりの公式戦登板を果たし、2021年はシーズン当初から二刀流で出場しています。

2020年の成績と2021年の成績

2020年の成績 2021年の成績*
打率 .190 打率 .269
本塁打 7本 本塁打 41本
打点 24点 打点 89点
盗塁 7 盗塁 19
防御率 37.8 防御率 2.79
勝利 0勝 勝利 8勝
敗戦 1敗 敗戦 1敗
奪三振 3 奪三振 127

*2021/08/27時点 参照元

これまでの軌跡と成績を踏まえ、まずは2年間の投稿数の推移を見てみましょう。下記はすべての言語(日本語含む)による大谷翔平選手に関する投稿数の推移です。(今回ご紹介するレポートはすべて日本時間です。)

今シーズンの活躍に伴い、2021年4月以降投稿数が大きく伸びていることが分かります。7月開催のホームランダービーやオールスターゲームに出場したことで注目度はさらに上がり、投稿数が大幅に増加となっています。
次に海外の反応を見るために、言語を英語のみに絞った投稿数の推移をご紹介します。

投手として復活を果たし、ホームラン1号を放った2020年7月頃に投稿数が一度増加しています。その後、二刀流でコンスタントに出場し始めた2021年4月頃から注目度が大きく伸びていることが分かります。

2020年の活躍を振り返り

大谷翔平選手に対する海外の反応は、活躍に応じてどのように変化しているのでしょうか?投稿数だけではなく、一緒に投稿されている言葉や投稿のセンチメントを分析します。まずはMLBのレギュラーシーズンである2020年4月から9月にかけてのSNS投稿を活躍とともに振り返ります。(以下のデータはすべて英語による投稿を分析したデータです)

2020年は7月27日に投手復帰を果たしました。勝利数は0に終わったものの、ホームラン数は7月29日、30日、8月6日、10日…と本数を重ね、レギュラーシーズン終了までに7本の本塁打を記録しています。2020年最も投稿数が伸びたのは、投手復帰を果たした7月27日でした。

大谷翔平選手に関する投稿で一緒に使用されている人気の言葉では「pitching」「throwing」「hit」といった投打に関する言葉や、二刀流を意味する「two-way player」「two-way star」などが多く投稿されています。
またチームメイトである「Mike Trout(マイク・トラウト)」や「Joe Maddon(ジョー・マドン)」監督など大谷翔平選手以外の人と一緒に語られることが多いようです。

上記は投稿内容のセンチメント分析です。怪我からの復活を果たし、再び活躍している大谷選手に対して「happy」「great」「love」といったポジティブな言葉が多く用いられています。一方センチメント割合は30%がネガティブとなっており、「disappoint」「nervous」など否定的に受け取っている人も一定数いるようです。

2021年の活躍を振り返り

続いて、2021年のレギュラーシーズンを同様に分析します。シーズン途中での分析のため期間が異なりますが、それでも2020年の投稿数の10倍以上となっており注目度の高さがうかがえます。ホームランを量産し、オールスターゲームに出場するか注目されていた6-7月は投稿頻度も高くなっています。

全体のネガティブ割合は約16.7%となっており、昨シーズンより大幅に低下しています。
また「love」「best」「favorite」など好意的な感情や、驚きを表現する「amazing」「incredible」などが多く投稿されており、連日の活躍を驚きと愛情をもって受け止められているようです。

またこれらのネガティブなワードは大谷翔平選手に向けられたものよりも、差別発言のあったコメンテーターなどに向けられている場合があります。実際にネガティブ投稿が増えている7月13日頃は、米スポーツ専門局ESPNの司会を務めるスティーブン・A・スミスが、大谷翔平選手に対して「通訳が必要な男」と揶揄したことで人種差別だと炎上したことが一因となっています。

また人気キーワードでは、今シーズン投打で活躍を続けていることもあり「home runs」「butting」「pitching」「inning」など投打に関する言葉が同等程度使用されてます。よくメディアで使用されている「SHOTIME」は意外にも上位キーワードには入っていません。

AIによる感情分析

下記はAIによる投稿の感情分析です。感情の推移や、SNS全体の投稿との比較を表したものです。オールスターゲームの時期を中心に「Suprise」が大幅に増加していることが分かります。MLB史上初のオールスターゲームでの二刀流や、前日のホームランダービー出場も合わせてマルチな活躍に全米が衝撃を受けたことは間違いなさそうです。

 

また「JOY」「EXCITEMENT」「LOYALITY」を感じる人も多く、好意的に受け止められているといってよいでしょう。

2021年の活躍とSNS反響を時系列で分析

続いて期間ごとに、感情や投稿内容の変化を見てみましょう。

2021年4月1日~5月31日

4月から5月にかけては二刀流として初出場し、ホームラン2号を放った4月4日に最も投稿数が多くなっています。その後もホームランや二刀流で出場した日に合わせて投稿数が伸びていますが、次に注目されたのは5月16日から18日にかけての3日連続ホームランです。

センチメント割合も2020年と比較してポジティブが約79.3%と高くなっています。
「HR」「runs」「hit」など打撃に関する投稿が増えているほか、大谷翔平選手同様、二刀流で活躍した伝説の選手「Babe Ruth(ベーブルース)」に関する投稿も増えています。

2021年6月1日~30日

6月の1か月間は13本のホームランを記録し、本塁打トップに躍り出るなど注目度がさらに高くなった時期です。投稿数が大きく伸びているのは1試合2本のホームランを記録した6月18日と6月29日です。

センチメント割合も約87.5%がポジティブとなり、「amazing」が最も多く用いられた感情表現となっています。人気のキーワードでも「homers」「Home Run Derby」「second home run」といったホームランに関する言葉が増えており、また本塁打数で競っている「Guerrero Jr.」と一緒に語られることも増えてきました。

この期間に最もエンゲージメントを獲得した一般の方による投稿は、大谷翔平選手の1週間の成績を示したものでした。

2021年7月1日~8月25日

7月はMLBの祭典、オールスターゲームと前日に行われるホームランダービーに初出場したことで大きな注目を集めました。投稿数は過去2年間の中でも最も多くなっています。その他にも二刀流で出場し、40号ホームランと8勝目をあげた8月18日も投稿数が大きく増加しています。

6月は「amazing」が最も多い感情でしたが、7月~8月にかけては「love」「happy」「best」などの感情が再び上回っています。6月の活躍が特に多くの人に衝撃を与え、7-8月はその歴史的な活躍に対して好意的に話している人が多いと考えられます。
また人気キーワードでもMLBオールスターゲーム史上初の二刀流での出場を果たしたことから「history」「MLB History」「first player」などMLBの歴史や記録に残る活躍であることを称える投稿が増えています。

活躍に反してネガティブの割合が6月よりもやや増加していますが、これは「Stephen A.Smith」氏の発言に対してネガティブに受け取っている人(大谷翔平選手に対しては擁護、ポジティブな意見)が多く、この期間に最もエンゲージメントを獲得した一般の方による投稿も、発言に対する内容でした。

一般の方による投稿

最後に一般の方による投稿でエンゲージメントを多く獲得している投稿例をいくつかご紹介します。過去の日本での活躍や、人柄に焦点があてられた投稿が人気となっています。

“大谷翔平選手の27歳の誕生日である今日、来るオールスター・ホームランダービーに向けて、本塁打王のパワーを思い出し、味わってみましょう。
2016年、翔平選手は東京ドームの屋根を突き破るホームランを放ちました”

“粘着物質検査に明るく対応しているGOOD GUY”

“大谷翔平の良いところは、放送で「ベーブ・ルースや他のMLBの伝説的選手よりも優れている可能性がある」という話をしているのに、ダグアウトでこんなことをしているところです。”

まとめ

まだまだ活躍を続ける大谷翔平選手。レギュラーシーズンが終わるころにはどんな記録を残し、世界にどんな衝撃を与えるのでしょうか。これからの活躍が見逃せません。
このようにソーシャルリスニングツールを活用してSNS投稿を分析すれば、海外の反応やSNSでの話題を細かに把握することができます。自社のサービスやブランドを分析してみたい方はぜひ一度お問合せください。

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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