SNSトレンドレポート

新紙幣に関するSNS話題や反響を比較分析

新紙幣に関するSNS話題や反響を比較分析

 2024年7月3日、新紙幣(日本銀行券)が発行されました。前回の発行から20年ぶりとなる新紙幣には最新の技術やデザインが導入され、描かれている人物も一新されたことでSNS上では様々な反響を呼んでいます。
今回はそんな新紙幣発行について、X(旧Twitter)上の反応を分析したレポートをご紹介します。
反響の多かった人物名やポジネガワードを、ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析しました。

分析対象キーワード・分析期間

分析対象キーワード新紙幣、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎
期間:2024年6月1日~2024年7月10日

ソーシャルリスニングツールQuid Monitorとは?

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

今回、新紙幣に関する分析に使用したQuid Monitor(旧NetBase)は、リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

目次

新紙幣に関する投稿数推移


新紙幣に関するX(旧Twitter)上の投稿の推移を、新紙幣の流通が開始した7月3日前後のデータを基にグラフにしました。
新紙幣に関する投稿は流通が開始した7月3日が最も多く、1日で35万件以上の投稿が見られています。
その後も数日は「新紙幣ゲット!」「新紙幣欲しい」のような新紙幣を手にした方の投稿などで1日で数万件の投稿が見られており、新紙幣に対する関心の高さが伺えます。


新紙幣に関する投稿で最も多かったのは『ダサい』

次にX(旧Twitter)上で「新紙幣」を含む投稿に頻出するポジティブ・ネガティブキーワードを分析したところ、最も多かったのは『ダサい』というキーワードで、1,390件でした。

※緑字がポジティブ、赤字がネガティブを示すワード

「ダサい」については「数字のフォントがダサい」と、数字の「10000」「5000」「1000」についての声が多くなっていました。新紙幣ではアラビア数字を用いて記載される数字を大きく表示し旧紙幣より見やすくしている点が特徴ですが、旧紙幣では「壱万円」と漢字で書かれていた表記が数字に変更されたこともあり、違和感を覚える人が多かったようです。

■頻出人物名1位は『福沢諭吉』

「新紙幣」を含む投稿に頻出する人物名を抽出したところ、1位は旧紙幣で1万円札に描かれていた「福沢諭吉(『諭吉』を含む)」で、5,380件でした。1984年から40年にわたって1万円札の代名詞となってきた福沢諭吉から、渋沢栄一への「交代」に思いを馳せる人が多かったようです。また、「聖徳太子」や「夏目漱石」「新渡戸稲造」など、過去の紙幣に描かれていた人物を思い出す投稿が見られていました。

 

 


「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」それぞれの声を分析

次に、新紙幣の肖像に選ばれた3名「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」それぞれへのポジネガワードを分析。各人物の採用にどのような反響があるのかを調べました。

※緑字がポジティブ、赤字がネガティブを示すワード

基本的にはいずれの人物でも「好き」「楽しみ」「尊敬」などが目立ち、旧紙幣からの変更を惜しみながらも新紙幣の発行が待ち望まれていたことが伺えます。

一方で、日本近代社会の父といわれる渋沢栄一の1万円札登場には、渋沢栄一の女性関係に触れ「嫌だ」という声も見られていました。
女子教育の礎を築いた教育家である5000円札の津田梅子は「かわいい」「可愛い」といった声が見られ、親しみを持って受け要られていることがわかります。
また1000円札の北里柴三郎では「尊敬」「ふさわしい」など、「近代日本医学の父」へのリスペクトが伺える結果となりました。

トレンドレポートの作成からブランド分析まで、SNS分析ならQuid Monitor

新紙幣に関する話題をソーシャルリスニングツールで分析したレポートをご紹介しました。SNS上のトレンドやブランド分析など、SNS分析にご興味のある方はぜひQuid Monitor(旧NetBase)をお試しください。
分析レポートが欲しい方には専門の分析官によるSNS分析レポートのサービスもご用意しております。

 

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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