
情報にあふれている現代では、検索エンジンだけでなくSNSで欲しい情報を集めるのが当たり前になりつつあります。
そのため、企業もSNS広告を活用し、ターゲット層に直接リーチすることで、効率的な集客が可能です。
しかし、SNS広告にはどのようなメリットや媒体があるのかが具体的に分からず、導入をためらっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、SNS広告とは何か、各媒体の特徴や広告フォーマット、運用のポイントなどを解説します。

特定のターゲット層に的確かつ効果的に情報を届けられる広告媒体のため、業界問わず企業のブランディングや顧客獲得、新商品のプロモーションなどで使用されています。
また通常の投稿やコンテンツの合間に広告が差し込まれるため、過剰な広告感を与えず自然な形で商品やサービスを訴求できるのも強みです。
SNS広告は一度出稿したら終了するのではなく、あらかじめ入札した予算に応じて定期的にターゲットとなるユーザーに広告が表示される運用型広告に分類されます。
それぞれの手法とSNS広告との違いについて説明します。
ただし、厳密に言葉の定義が決まっているわけではなく、SNS広告とWeb広告は配信先によって使い分けられることもあります。
Web広告は、Googleなど検索エンジンや一般的なWebサイト上に表示される広告を指すことが多いです。
一方、SNS広告はInstagramやTikTokなどのSNSプラットフォームで配信される広告のことを指します。
WebサイトとSNSでは、ユーザーが利用する目的やシーンが異なるため、ターゲットや目的に応じてどちらにするか決める必要があります。
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが特定のキーワードを検索した際に表示される広告です。
リスティング広告は、ユーザーが具体的な検索意図を持ってアクションを起こしたタイミングで表示されるため、顕在的なニーズに応えたいときに向いています。
一方、SNS広告は何気なくコンテンツを見ているときに自然と目に触れる広告のため、自社の商品やサービスを認知していない潜在層に効果的に訴求できる媒体です。
SNS広告は費用をかけて広告枠を購入し、特定のターゲット層に向けて配信する手法です。
ユーザーの行動データや興味関心に基づいた精度の高いターゲティングが可能なため、短期間で広範囲にリーチできる特徴があります。
一方、SNS運用は企業が自社のアカウントを通じて継続的に情報発信を行い、フォロワーとの関係性を構築する手法です。
どちらか一方のみ運用するのではなく、SNS広告とSNS運用の両方をバランス良く組み合わせることで、成果が出やすいとされています。
例えば、短期的な成果を狙う際にはSNS広告を活用し、長期的にブランドの信頼や認知を構築したいときはSNS運用を活用すると良いでしょう。
SNSは登録時に年齢や性別、居住地域、趣味嗜好などの情報を入力します。
こららの項目についてターゲット設定をすれば、特定の属性や関心を持つ顧客層に絞って広告を配信できます。
例えば「美容に興味がある20代女性」「都内に住んでいる30代男性で旅行が好きな人」といった具合にターゲットを絞り込むことで、無駄のない広告配信が可能です。
商品やサービスのプロモーションのために雑誌に広告を出稿する場合、広告一枠で10万ほどかかる場合もあります。
しかし、SNS広告なら1円単位で予算設定が可能なプラットフォームもあるため、少ない予算でもターゲット層に情報を届けられます。
各媒体の費用や課金方式については、以下の記事も参考にしてください。
SNS広告の費用はどのくらい? 主要なSNS広告や課金方式別の料金相場を解説
二次拡散とは、広告がユーザーにシェアされて情報が広がることを指します。
配信した広告が話題になればユーザーが自然と拡散し、情報が幅広いユーザーに届く仕組みです。
シェアされて広がった情報は、広告主からのメッセージよりも信頼感を持たれやすいため、質の高い広告だと判断されて成果につながる可能性も高まります。
見込み客とは、自社の商品やサービスに興味を持つ可能性が高い潜在層のユーザーを指します。
SNS広告では年齢や性別、居住地域などの属性情報に加えて、過去に「いいね」やシェアした投稿内容などの行動データを活用できるため、潜在層の中からより顧客になりそうなターゲットを絞り込んで訴求することが可能です。
結果として、見込み客の購買意欲を高め、成果につながる広告配信が期待できるのです。
画像広告や動画広告、ストーリー形式、複数の商品をスライドで見せられるカルーセル広告など、目的に合わせてどのような形式にするかを選択できます。
例えば、短い時間でインパクトを与えたいなら動画広告、複数の情報を一度に伝えたいならカルーセル広告などが適しています。
伝えたい内容やターゲットに合わせてフォーマットを工夫することで、より効果的なアプローチで集客を狙えるのがSNS広告の大きな魅力です。
また利用者が幅広い世代にわたるLINEでは、トークの上部に広告を表示する形式も用意されており、日常的なコミュニケーションの流れの中で自然に目に入るような広告の打ち出しが可能です。
各媒体の広告フォーマットは「SNS広告で使用する各媒体の特徴と広告フォーマット」で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
SNSは、他の広告媒体以上の拡散力を持つことがあります。
拡散に成功すれば、ターゲット層だけでなく、その周囲にも自然に情報を広げられる可能性があります。
例えば、Xならリポスト(旧リツイート)で情報の拡散が可能です。
Instagramなら、ハッシュタグで特定のキーワードを付けて投稿すれば、幅広い層に情報が届けられます。
ターゲットのニーズと広告内容がマッチすると、ユーザーはその情報に共感し、自然と誘導先の商品ページやサービスページを訪れるようになります。
このようにSNS広告は、特有の拡散力を活用することで認知度アップが期待できる媒体です。
総務省情報通信政策研究所の調査によると、2023年の10~30代におけるSNS媒体別の利用者率は以下の通りです(※)。
Facebookと30代のTikTokの利用者率を除けば、どのSNSでも利用者率は50~90%と高い数値となっています。
そのため、SNSは若年層にアプローチするのに最適といえるでしょう。
※参考:総務省情報通信政策研究所.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」p12.
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf ,(2024-11-20).
しかし、以下のようなデメリットもあるため事前に確認しておく必要があります。
良かれと思って発信した内容でも、人によっては不快に思う可能性が少なからずあることを忘れてはいけません。
炎上は、広告の内容や表現が不適切であると判断された場合や、ターゲット層に合わないメッセージが含まれている場合に起きる可能性があります。
特に感情に訴える内容や敏感な話題を扱う際は、言葉遣いやデザインにも十分な配慮が必要です。
炎上した場合にどう対応するか、そもそも炎上させないための対策を練っておきましょう。
企業の炎上リスクや炎上の理由については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
企業のSNS炎上対策6選を紹介!原因や発生時の対応も解説
企業のX(旧Twitter)がなぜ炎上するのか?主な原因や対策方法・事例をまとめて解説
単に広告を出稿するだけでは十分な成果を得られない場合があり、ターゲットや広告フォーマットを見直したり、クリエイティブの質を高めたりなど多岐にわたる作業が必要です。
またユーザーとのコミュニケーションに重きを置いた広告では、SNSに寄せられるDMやコメントの返信も行わなければなりません。
他にもコンテンツの更新や企画、効果測定で明確になった課題の改善作業も必要です。
広告効果を最大化するには、運用体制をまず整える必要があります。
必要に応じて専門会社への外注も検討しましょう。
そのため、質の高いコンテンツを作成しなければ、他の情報に埋もれてしまい、ユーザーの目に留まらない可能性があります。
他社との競争で優位に立つには、魅力的な画像や動画、興味を引くコピー、ターゲットに共感されやすい内容など、広告の質を高めるための工夫が欠かせません。
企業目線でなく、ユーザー目線でコンテンツを企画しましょう。
特に60歳以上の高齢層では、SNSの利用率が10~50代と比べて低い傾向があります。
総務省の「令和5年通信利用動向調査」によれば、令和5年の60代のSNS利用率は76.7%、70代では66.6%とされています。
一方で10~50代の利用率は80~90%と高く、60代以降になると10%以上低下していることが分かります(※)。
このため、高齢層を主要なターゲットとする場合、SNS広告だけでは十分なリーチが難しい場合があります。
SNSを使う機会が少ないターゲットにアプローチする場合、テレビや新聞広告などの他媒体と組み合わせたプロモーションを検討しましょう。
※参考:総務省.「令和5年通信利用動向調査の結果」p6.”SNSの利用動向(個人)” https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/240607_1.pdf ,(2024-06-07).
SNS広告で使う主要媒体は、以下の6つです。
なお、以下の6つは数あるSNSの中でも利用しているユーザーも多いことから、6大SNSと呼ばれています。
総務省情報通信政策研究所が発表した資料によると、上記6つの全世代(10~60代)の2024年の利用率は以下の通りです(※1)。
全世代で中心に使われている媒体はLINEであり、次にYouTube、Instagram、X、Facebook、TikTokと続きます。
中でもLINEとYouTubeは、どの世代でも80~90%と高い利用率です。
なおSNS全体の利用者数は、2028年に約60億人になるといわれています(※2)。
それでは、今後伸びていくとされる各SNSの特徴と広告フォーマットを以下で見ていきましょう。
※1 参考:総務省情報通信政策研究所.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」p12. https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf ,(2024-11-20).
※2 参考:総務省.「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」.”第2部 情報通信分野の現状と課題” https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd247100.html ,(2024-11-20).
ユーザーの興味や関心、フォローしているアカウントなどのデータを基にターゲティングすれば、特定のユーザー層に絞った広告を配信できます。
またリポストや「いいね」などを通じて、広告がユーザー間で拡散されることで、追加の費用をかけずに見込み客へリーチできる点もメリットです。
Xは、遊び心と話題性のあるポストが拡散される傾向があるため、ユニークで面白みのあるコンテンツを視覚的にも戦略的にも企画する必要があります。
アカウントのフォロワー数や発信内容も拡散力を高める要因となるため、どのような方向性で自社アカウントのファンを作るかを検討しましょう。
X広告は、主にタイムラインやトレンドリストに流れます。
フォーマットの種類は、主に以下の5つです。
どのフォーマットを起用するかは、訴求したい商品・サービスの内容や見所によって異なります。
視覚的に注目を上げたい場合は、画像や動画、カルーセル広告が適していますが、ユーザーに継続的に訴求したい場合はテキスト、モーメント広告が効果的となる可能性があります。
投稿だけでなく、ストーリーやリール動画などで広告を自然な形で流せるため、自社の商品やサービスをまだ認知していない層にも効果的にアプローチできます。
ファッションや美容、旅行、グルメなど、ビジュアル面での訴求が欠かせないジャンルとの相性が良いのが特徴です。
また画像や動画を使った魅力的なコンテンツを作ったり、インフルエンサーと連携して情報を訴求したりすることで、企業やブランドの世界観や対象物の魅力などが伝わりやすくなります。
Instagram広告の主なフォーマットは、以下の4つです。
フィード広告はユーザーの興味や関心に合った内容が表示されるため、購買意欲を高める効果があります。
ストーリーズ広告は24時間以内で消えてしまうため、緊急性を示すキャンペーンやイベントの告知などに向いているフォーマットです。
発見タブ広告は、ユーザーが自ら情報を探している状態で表示されるため、新規顧客を獲得したいときに有効です。
動画が次々と再生される設計のため、視覚的なインパクトやエンタメ性のある広告がユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。
TikTok広告はトレンドの音楽やハッシュタグを活用することで、広告が単なる宣伝ではなく、ユーザーにとって自然なコンテンツとして受け入れられやすくなります。
トレンドに乗った企画やハッシュタグチャレンジを活用すれば、ユーザーが自発的に情報を拡散する仕組みが作れます。
TikTokの広告フォーマットの種類は、主に以下の4つです。
起動画面広告のような高い視認性を持つフォーマットから、チャレンジ広告のようにユーザーとの双方向コミュニケーションを促す形式まで多種多様です。
TikTokとは異なり、高齢者層にも広く受け入れられているため、若年層から高齢者層まで幅広いターゲットにリーチできます。
長尺の動画や商品の詳細な説明を行いたい場合に適しており、視覚と音声を組み合わせた効果的な訴求が可能です。
最近ではリール機能で投稿できるショート動画も親しまれており、動画で視覚的に分かりやすく簡潔に伝えたいときにも活用できます。
※1参考:総務省情報通信政策研究所.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」p12. https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf ,(2024-11-20).
YouTubeの広告フォーマットの種類は、主に以下の6つです。
スキッパブル広告とノンスキッパブル広告は、どちらもインストリーム広告と呼ばれますが、視聴者が5秒後にスキップ可能なものと最後まで視聴が必要なスキップ不可のもので分類されます。
確実に情報を届けるには、ノンスキッパブル広告の方が有利でしょう。
LINEは若年層から高齢者層にまで利用されているため、他の媒体ではアプローチが難しい層にもリーチしやすいとされています。
例えば、LINE公式アカウントを通じてクーポンやキャンペーン情報を配信したり、タイムライン広告を使ってユーザーの目に自然に触れる形で訴求したりできるのが特徴です。
LINE広告の主なフォーマットは、以下の通りです。
他にも、LINEマンガやLINEブログなどで広告を表示できます。
多くの人が毎日のように使用するLINE内で商品やサービスを宣伝できるため、高い効果が見込める媒体だといえます。
特に30代以上のユーザー層への広告に適しており、多くの企業もブランディングなどを目的として取り入れている媒体になります。
年齢や性別、興味、行動履歴などの細かな情報を基にしたターゲット設定ができるため、より精度の高い広告配信が可能となります。
Instagramとも連携しやすく、異なる年齢層やユーザー層にも同時にリーチできるのが大きな強みです。
Facebook広告の主なフォーマットは、以下の通りです。
シンプルな画像、動画広告からイベント告知に特化したイベント広告、複数の情報をまとめて伝えられるカルーセル、コレクション広告などがあります。
目的やターゲットに合わせて使い分けましょう。
例えば「コンバージョン率(CV)を〇%上げる」「Webサイトへの流入数やお問い合わせ数を増やす」「まずはブランド認知度を上げたい」などの目的が考えられます。
目的を明確にすることで、どの媒体やフォーマットが適しているかがより分かるようになります。
ターゲットは属性だけでなく、興味や関心を持っているテーマ、価値観、趣味なども細かく設定しましょう。
例えば「スポーツが好きな30代男性」「スキンケアに関心がある20代女性」など、具体的なペルソナをイメージすることで広告内容をターゲットに合わせて最適化できます。
SNSは多くの情報が飛び交う場であるため、瞬間的にユーザーに興味を持ってもらえるデザインやクリエイティブが必要です。
例えば、鮮やかな色合いを使った投稿、分かりやすい画像や動画、簡潔でインパクトのあるキャッチコピーなどを取り入れることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。
また、商品やサービスの魅力を強調する構成や、ターゲット層が共感しやすい要素を盛り込むことも効果的です。
どのフォーマットが適していて、どのようなデザインならユーザーが興味を持ってくれるかを考えましょう。
先述のように、SNS広告を成果に結びつけるには、広告を出稿するだけでなく、その後の効果測定やデータ分析、ターゲティングの調整、情報の更新など継続的な作業が必要になるためです。
自社で運用体制を整えるのが難しい場合は、専門知識を持った企業に外注することも検討しましょう。
中には、SNS広告に必要な情報収集や分析機能が備わっているツールを開発・提供している企業もあります。
適切なリソース配分を行い、運用を継続的に改善することで、広告の効果を最大限に引き出せる確率が高くなります。
成功のポイントは、広告配信の目的とターゲットを明確にし、視覚的に目を引くコンテンツを継続的に投稿することです。
SNS広告の適切な運用によってブランド認知拡大や顧客獲得を実現しましょう。
TDSE株式会社では、SNS広告の運用に役立つSNS分析ツール「Quid Monitor」をご提供しています。
Quid Monitorでは、今回ご紹介した6大SNSの他、ニュースサイトや掲示板などからリアルタイムで消費者の声を分析できるツールです。
広告の効果を測定できる機能や炎上検知が可能な機能も付いています。
さらに、Quid Compete(旧Rival IQ)では、自社と競合のSNSアカウントのデータを簡単に比較分析することが可能です。
SNS広告にお困りの企業担当者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
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そのため、企業もSNS広告を活用し、ターゲット層に直接リーチすることで、効率的な集客が可能です。
しかし、SNS広告にはどのようなメリットや媒体があるのかが具体的に分からず、導入をためらっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、SNS広告とは何か、各媒体の特徴や広告フォーマット、運用のポイントなどを解説します。
目次

SNS広告とは?
SNS広告とは、InstagramやFacebook、X(旧Twitter)、TikTok、LINEなどのSNSで配信する広告のことです。特定のターゲット層に的確かつ効果的に情報を届けられる広告媒体のため、業界問わず企業のブランディングや顧客獲得、新商品のプロモーションなどで使用されています。
また通常の投稿やコンテンツの合間に広告が差し込まれるため、過剰な広告感を与えず自然な形で商品やサービスを訴求できるのも強みです。
SNS広告は一度出稿したら終了するのではなく、あらかじめ入札した予算に応じて定期的にターゲットとなるユーザーに広告が表示される運用型広告に分類されます。
SNS広告と他の広告媒体との違いは?
Webを活用した集客の手法としては、SNS広告の他にも、Web広告やリスティング広告、SNS運用などがあります。それぞれの手法とSNS広告との違いについて説明します。
SNS広告とWeb広告の違い
SNS広告は、広い意味ではWeb広告の一つに分類されます。ただし、厳密に言葉の定義が決まっているわけではなく、SNS広告とWeb広告は配信先によって使い分けられることもあります。
Web広告は、Googleなど検索エンジンや一般的なWebサイト上に表示される広告を指すことが多いです。
一方、SNS広告はInstagramやTikTokなどのSNSプラットフォームで配信される広告のことを指します。
WebサイトとSNSでは、ユーザーが利用する目的やシーンが異なるため、ターゲットや目的に応じてどちらにするか決める必要があります。
SNS広告とリスティング広告の違い
SNS広告とリスティング広告は、どちらもWeb広告の一種ですが、ターゲティング方法や配信場所に違いがあります。リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが特定のキーワードを検索した際に表示される広告です。
リスティング広告は、ユーザーが具体的な検索意図を持ってアクションを起こしたタイミングで表示されるため、顕在的なニーズに応えたいときに向いています。
一方、SNS広告は何気なくコンテンツを見ているときに自然と目に触れる広告のため、自社の商品やサービスを認知していない潜在層に効果的に訴求できる媒体です。
SNS広告とSNS運用の違い
SNS広告とSNS運用では、活用する役割や目的が異なります。SNS広告は費用をかけて広告枠を購入し、特定のターゲット層に向けて配信する手法です。
ユーザーの行動データや興味関心に基づいた精度の高いターゲティングが可能なため、短期間で広範囲にリーチできる特徴があります。
一方、SNS運用は企業が自社のアカウントを通じて継続的に情報発信を行い、フォロワーとの関係性を構築する手法です。
どちらか一方のみ運用するのではなく、SNS広告とSNS運用の両方をバランス良く組み合わせることで、成果が出やすいとされています。
例えば、短期的な成果を狙う際にはSNS広告を活用し、長期的にブランドの信頼や認知を構築したいときはSNS運用を活用すると良いでしょう。
SNS広告を運用するメリット
SNS広告を運用するメリットは、以下の通りです。- 狙うターゲットを詳細に設定できる
- 低コストで始められる
- 二次拡散が期待できる
- 見込み客に直接リーチできる
- さまざまな広告フォーマットを選べる
- 広告を通した認知度アップが期待できる
- 若年層へのアプローチがしやすい
狙うターゲットを詳細に設定できる
SNS広告の大きなメリットは、情報を伝えたいターゲットを詳細に設定できる点です。SNSは登録時に年齢や性別、居住地域、趣味嗜好などの情報を入力します。
こららの項目についてターゲット設定をすれば、特定の属性や関心を持つ顧客層に絞って広告を配信できます。
例えば「美容に興味がある20代女性」「都内に住んでいる30代男性で旅行が好きな人」といった具合にターゲットを絞り込むことで、無駄のない広告配信が可能です。
低コストで始められる
SNS広告は、リスティング広告やテレビ広告と比べて初期費用が少なく済むため、予算が限られている中小企業や小規模事業者でも手軽に始められることが特徴です。商品やサービスのプロモーションのために雑誌に広告を出稿する場合、広告一枠で10万ほどかかる場合もあります。
しかし、SNS広告なら1円単位で予算設定が可能なプラットフォームもあるため、少ない予算でもターゲット層に情報を届けられます。
各媒体の費用や課金方式については、以下の記事も参考にしてください。
SNS広告の費用はどのくらい? 主要なSNS広告や課金方式別の料金相場を解説
二次拡散が期待できる
二次拡散が期待できる点も、SNS広告の魅力の一つです。二次拡散とは、広告がユーザーにシェアされて情報が広がることを指します。
配信した広告が話題になればユーザーが自然と拡散し、情報が幅広いユーザーに届く仕組みです。
シェアされて広がった情報は、広告主からのメッセージよりも信頼感を持たれやすいため、質の高い広告だと判断されて成果につながる可能性も高まります。
見込み客に直接リーチできる
見込み客に直接アプローチできる点も、SNS広告のメリットです。見込み客とは、自社の商品やサービスに興味を持つ可能性が高い潜在層のユーザーを指します。
SNS広告では年齢や性別、居住地域などの属性情報に加えて、過去に「いいね」やシェアした投稿内容などの行動データを活用できるため、潜在層の中からより顧客になりそうなターゲットを絞り込んで訴求することが可能です。
結果として、見込み客の購買意欲を高め、成果につながる広告配信が期待できるのです。
さまざまな広告フォーマットを選べる
SNS広告は、多種多様なフォーマットを自由に選べるのが大きな特徴です。画像広告や動画広告、ストーリー形式、複数の商品をスライドで見せられるカルーセル広告など、目的に合わせてどのような形式にするかを選択できます。
例えば、短い時間でインパクトを与えたいなら動画広告、複数の情報を一度に伝えたいならカルーセル広告などが適しています。
伝えたい内容やターゲットに合わせてフォーマットを工夫することで、より効果的なアプローチで集客を狙えるのがSNS広告の大きな魅力です。
また利用者が幅広い世代にわたるLINEでは、トークの上部に広告を表示する形式も用意されており、日常的なコミュニケーションの流れの中で自然に目に入るような広告の打ち出しが可能です。
各媒体の広告フォーマットは「SNS広告で使用する各媒体の特徴と広告フォーマット」で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
広告を通した認知度アップが期待できる
SNS広告は、商品やサービスの認知度を高めたいときに効果的です。SNSは、他の広告媒体以上の拡散力を持つことがあります。
拡散に成功すれば、ターゲット層だけでなく、その周囲にも自然に情報を広げられる可能性があります。
例えば、Xならリポスト(旧リツイート)で情報の拡散が可能です。
Instagramなら、ハッシュタグで特定のキーワードを付けて投稿すれば、幅広い層に情報が届けられます。
ターゲットのニーズと広告内容がマッチすると、ユーザーはその情報に共感し、自然と誘導先の商品ページやサービスページを訪れるようになります。
このようにSNS広告は、特有の拡散力を活用することで認知度アップが期待できる媒体です。
若年層へのアプローチがしやすい
SNS広告は、特に若年層へのアプローチに適しています。総務省情報通信政策研究所の調査によると、2023年の10~30代におけるSNS媒体別の利用者率は以下の通りです(※)。
主なSNS |
10代 |
20代 |
30代 |
LINE |
95.0% |
99.5% |
97.9% |
X |
65.7% |
81.6% |
61.0% |
|
10.0% |
28.1% |
44.4% |
|
72.9% |
78.8% |
68.0% |
YouTube |
94.3% |
97.2% |
97.1% |
TikTok |
70.0% |
52.1% |
32.0% |
Facebookと30代のTikTokの利用者率を除けば、どのSNSでも利用者率は50~90%と高い数値となっています。
そのため、SNSは若年層にアプローチするのに最適といえるでしょう。
※参考:総務省情報通信政策研究所.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」p12.
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf ,(2024-11-20).
SNS広告のデメリット
SNS広告は、特定のターゲットにピンポイントで情報を届けられたり、低コストで出稿できたりといったメリットがあることを紹介しました。しかし、以下のようなデメリットもあるため事前に確認しておく必要があります。
- 炎上する可能性がある
- 運用に手間がかかる
- 質の高いコンテンツでなければ埋もれる
- SNSを利用しない層には情報が届かない
炎上する可能性がある
SNS広告の特性上、慎重に運用しなければネガティブな意見が広まり、炎上につながる可能性があります。良かれと思って発信した内容でも、人によっては不快に思う可能性が少なからずあることを忘れてはいけません。
炎上は、広告の内容や表現が不適切であると判断された場合や、ターゲット層に合わないメッセージが含まれている場合に起きる可能性があります。
特に感情に訴える内容や敏感な話題を扱う際は、言葉遣いやデザインにも十分な配慮が必要です。
炎上した場合にどう対応するか、そもそも炎上させないための対策を練っておきましょう。
企業の炎上リスクや炎上の理由については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
企業のSNS炎上対策6選を紹介!原因や発生時の対応も解説
企業のX(旧Twitter)がなぜ炎上するのか?主な原因や対策方法・事例をまとめて解説
運用に手間がかかる
SNS広告で効果を出すためには、やるべきことが多くあり、運用に手間がかかることがデメリットとして挙げられます。単に広告を出稿するだけでは十分な成果を得られない場合があり、ターゲットや広告フォーマットを見直したり、クリエイティブの質を高めたりなど多岐にわたる作業が必要です。
またユーザーとのコミュニケーションに重きを置いた広告では、SNSに寄せられるDMやコメントの返信も行わなければなりません。
他にもコンテンツの更新や企画、効果測定で明確になった課題の改善作業も必要です。
広告効果を最大化するには、運用体制をまず整える必要があります。
必要に応じて専門会社への外注も検討しましょう。
質の高いコンテンツでなければ埋もれる
SNS広告はユーザー数が多い媒体であるため、多くのユーザーにリーチできる一方で競争率も高いです。そのため、質の高いコンテンツを作成しなければ、他の情報に埋もれてしまい、ユーザーの目に留まらない可能性があります。
他社との競争で優位に立つには、魅力的な画像や動画、興味を引くコピー、ターゲットに共感されやすい内容など、広告の質を高めるための工夫が欠かせません。
企業目線でなく、ユーザー目線でコンテンツを企画しましょう。
SNSを利用しない層には効果が薄い
SNS広告は、当然ですがSNSを利用する割合の低い層には効果が薄いです。特に60歳以上の高齢層では、SNSの利用率が10~50代と比べて低い傾向があります。
総務省の「令和5年通信利用動向調査」によれば、令和5年の60代のSNS利用率は76.7%、70代では66.6%とされています。
一方で10~50代の利用率は80~90%と高く、60代以降になると10%以上低下していることが分かります(※)。
このため、高齢層を主要なターゲットとする場合、SNS広告だけでは十分なリーチが難しい場合があります。
SNSを使う機会が少ないターゲットにアプローチする場合、テレビや新聞広告などの他媒体と組み合わせたプロモーションを検討しましょう。
※参考:総務省.「令和5年通信利用動向調査の結果」p6.”SNSの利用動向(個人)” https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/240607_1.pdf ,(2024-06-07).
SNS広告で使用する各媒体の特徴と広告フォーマット
SNS広告は、利用する媒体ごとにユーザー層や広告のフォーマットが異なるため、それぞれの特性を理解して活用することが重要です。SNS広告で使う主要媒体は、以下の6つです。
なお、以下の6つは数あるSNSの中でも利用しているユーザーも多いことから、6大SNSと呼ばれています。
- X(旧Twitter)
- Tik Tok
- YouTube
- LINE
総務省情報通信政策研究所が発表した資料によると、上記6つの全世代(10~60代)の2024年の利用率は以下の通りです(※1)。
SNSの名称 |
全世代の利用率 |
X(旧Twitter) |
49.0% |
|
56.1% |
TikTok |
32.5% |
YouTube |
87.8% |
LINE |
94.9% |
|
30.7% |
全世代で中心に使われている媒体はLINEであり、次にYouTube、Instagram、X、Facebook、TikTokと続きます。
中でもLINEとYouTubeは、どの世代でも80~90%と高い利用率です。
なおSNS全体の利用者数は、2028年に約60億人になるといわれています(※2)。
それでは、今後伸びていくとされる各SNSの特徴と広告フォーマットを以下で見ていきましょう。
※1 参考:総務省情報通信政策研究所.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」p12. https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf ,(2024-11-20).
※2 参考:総務省.「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」.”第2部 情報通信分野の現状と課題” https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd247100.html ,(2024-11-20).
X広告
X広告は、140文字以内の短いテキストや画像、動画を用いてリアルタイムで情報を発信できるSNSです。ユーザーの興味や関心、フォローしているアカウントなどのデータを基にターゲティングすれば、特定のユーザー層に絞った広告を配信できます。
またリポストや「いいね」などを通じて、広告がユーザー間で拡散されることで、追加の費用をかけずに見込み客へリーチできる点もメリットです。
Xは、遊び心と話題性のあるポストが拡散される傾向があるため、ユニークで面白みのあるコンテンツを視覚的にも戦略的にも企画する必要があります。
アカウントのフォロワー数や発信内容も拡散力を高める要因となるため、どのような方向性で自社アカウントのファンを作るかを検討しましょう。
広告フォーマットの種類
X広告は、主にタイムラインやトレンドリストに流れます。フォーマットの種類は、主に以下の5つです。
- テキスト広告:通常のポストと同じようにテキストベースで情報を伝える広告
- 画像広告:画像を使って視覚的に訴求する広告
- 動画広告:動画で情報を伝える広告
- カルーセル広告:複数の画像や動画をスライド形式で表示する広告
- モーメント広告:複数のポストを一つのストーリーとして展開する広告
どのフォーマットを起用するかは、訴求したい商品・サービスの内容や見所によって異なります。
視覚的に注目を上げたい場合は、画像や動画、カルーセル広告が適していますが、ユーザーに継続的に訴求したい場合はテキスト、モーメント広告が効果的となる可能性があります。
Instagram 広告
Instagramは主に10~30代が利用しているSNSで、視覚的に印象を与えながら情報を訴求する広告媒体です。投稿だけでなく、ストーリーやリール動画などで広告を自然な形で流せるため、自社の商品やサービスをまだ認知していない層にも効果的にアプローチできます。
ファッションや美容、旅行、グルメなど、ビジュアル面での訴求が欠かせないジャンルとの相性が良いのが特徴です。
また画像や動画を使った魅力的なコンテンツを作ったり、インフルエンサーと連携して情報を訴求したりすることで、企業やブランドの世界観や対象物の魅力などが伝わりやすくなります。
広告フォーマットの種類
Instagram広告の主なフォーマットは、以下の4つです。- フィード広告:通常の投稿と同じ形式でタイムラインに表示される広告
- ストーリーズ広告:ユーザーがストーリーを視聴している間に挟む広告
- リール広告:短い動画で訴求し、リール内に表示される広告
- 発見タブ内の広告:発見タブ(虫めがねアイコン)で自然と表示される広告
フィード広告はユーザーの興味や関心に合った内容が表示されるため、購買意欲を高める効果があります。
ストーリーズ広告は24時間以内で消えてしまうため、緊急性を示すキャンペーンやイベントの告知などに向いているフォーマットです。
発見タブ広告は、ユーザーが自ら情報を探している状態で表示されるため、新規顧客を獲得したいときに有効です。
TikTok 広告
TikTokはショート動画を中心としたSNSで、特に10~20代がメインユーザーの広告媒体です。動画が次々と再生される設計のため、視覚的なインパクトやエンタメ性のある広告がユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。
TikTok広告はトレンドの音楽やハッシュタグを活用することで、広告が単なる宣伝ではなく、ユーザーにとって自然なコンテンツとして受け入れられやすくなります。
トレンドに乗った企画やハッシュタグチャレンジを活用すれば、ユーザーが自発的に情報を拡散する仕組みが作れます。
広告フォーマットの種類
TikTokの広告フォーマットの種類は、主に以下の4つです。 - 起動画面広告:アプリを起動した際に最初に表示される全画面広告
- チャレンジ広告:ユーザー参加型のキャンペーンを展開する広告
- インフィード広告:おすすめ欄に表示される広告
- 運用型広告:ターゲットを細かく設定し、予算や目的に応じて運用する広告
起動画面広告のような高い視認性を持つフォーマットから、チャレンジ広告のようにユーザーとの双方向コミュニケーションを促す形式まで多種多様です。
YouTube広告
YouTubeは、全世代平均で80%以上の利用率を誇るSNSであり、動画を中心とした広告展開が可能なプラットフォームです(※)。TikTokとは異なり、高齢者層にも広く受け入れられているため、若年層から高齢者層まで幅広いターゲットにリーチできます。
長尺の動画や商品の詳細な説明を行いたい場合に適しており、視覚と音声を組み合わせた効果的な訴求が可能です。
最近ではリール機能で投稿できるショート動画も親しまれており、動画で視覚的に分かりやすく簡潔に伝えたいときにも活用できます。
※1参考:総務省情報通信政策研究所.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」p12. https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf ,(2024-11-20).
広告フォーマットの種類
YouTubeの広告フォーマットの種類は、主に以下の6つです。 - スキッパブル広告:再生開始から5秒後にスキップ可能な形式
- インストリーム広告:再生開始から15秒後にスキップ可能な形式(5秒でのスキップは不可)
- バンパー広告:6秒以内の短い広告
- ディスプレイ広告:検索画面や関連動画表示の欄で訴求する広告
- マストヘッド広告:ホーム画面のトップに固定表示される広告
- アウトストリーム広告:YouTube以外のWebサイトやアプリで表示される広告
スキッパブル広告とノンスキッパブル広告は、どちらもインストリーム広告と呼ばれますが、視聴者が5秒後にスキップ可能なものと最後まで視聴が必要なスキップ不可のもので分類されます。
確実に情報を届けるには、ノンスキッパブル広告の方が有利でしょう。
LINE広告
LINE広告は、幅広い年代に利用されているコミュニケーションツール「LINE」を活用した広告手法です。LINEは若年層から高齢者層にまで利用されているため、他の媒体ではアプローチが難しい層にもリーチしやすいとされています。
例えば、LINE公式アカウントを通じてクーポンやキャンペーン情報を配信したり、タイムライン広告を使ってユーザーの目に自然に触れる形で訴求したりできるのが特徴です。
広告フォーマットの種類
LINE広告の主なフォーマットは、以下の通りです。- タイムライン広告:ユーザーのタイムラインに自然に表示される広告
- トークルーム広告:ユーザーが利用するトークルームの上部に表示される広告
- LINE NEWS:LINEが運営するニュースサイトに表示される広告
他にも、LINEマンガやLINEブログなどで広告を表示できます。
多くの人が毎日のように使用するLINE内で商品やサービスを宣伝できるため、高い効果が見込める媒体だといえます。
Facebook広告
Facebook広告は、世界中で広く利用されているSNS「Facebook」を活用した広告手法です。特に30代以上のユーザー層への広告に適しており、多くの企業もブランディングなどを目的として取り入れている媒体になります。
年齢や性別、興味、行動履歴などの細かな情報を基にしたターゲット設定ができるため、より精度の高い広告配信が可能となります。
Instagramとも連携しやすく、異なる年齢層やユーザー層にも同時にリーチできるのが大きな強みです。
広告フォーマットの種類
Facebook広告の主なフォーマットは、以下の通りです。- 画像広告:写真や画像を起用して打ち出す広告
- 動画広告:伝えたい内容を動画にして分かりやすく伝える広告
- イベント広告:イベントの告知や参加を促すための広告
- カルーセル広告:複数の画像や動画をスライド形式で表示する広告
- コレクション広告:商品画像や動画をまとめて表示し、購入ページや詳細ページへ誘導する広告
シンプルな画像、動画広告からイベント告知に特化したイベント広告、複数の情報をまとめて伝えられるカルーセル、コレクション広告などがあります。
目的やターゲットに合わせて使い分けましょう。
SNS広告の効果を最大化するためのポイント
SNS広告の効果をできる限り引き出すには、以下のポイントを意識する必要があります。- 目的・ターゲットを細かく設定する
- 視覚的に目を引くコンテンツ作りを心掛ける
- 運用リソースを確保する
目的・ターゲットを細かく設定する
広告を出すと決まったら、まずは目的・ターゲットを細かく設定しましょう。例えば「コンバージョン率(CV)を〇%上げる」「Webサイトへの流入数やお問い合わせ数を増やす」「まずはブランド認知度を上げたい」などの目的が考えられます。
目的を明確にすることで、どの媒体やフォーマットが適しているかがより分かるようになります。
ターゲットは属性だけでなく、興味や関心を持っているテーマ、価値観、趣味なども細かく設定しましょう。
例えば「スポーツが好きな30代男性」「スキンケアに関心がある20代女性」など、具体的なペルソナをイメージすることで広告内容をターゲットに合わせて最適化できます。
視覚的に目を引くコンテンツ作りを心掛ける
SNS広告を成功させるには、視覚的に目を引くコンテンツ作りが欠かせません。SNSは多くの情報が飛び交う場であるため、瞬間的にユーザーに興味を持ってもらえるデザインやクリエイティブが必要です。
例えば、鮮やかな色合いを使った投稿、分かりやすい画像や動画、簡潔でインパクトのあるキャッチコピーなどを取り入れることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。
また、商品やサービスの魅力を強調する構成や、ターゲット層が共感しやすい要素を盛り込むことも効果的です。
どのフォーマットが適していて、どのようなデザインならユーザーが興味を持ってくれるかを考えましょう。
運用リソースを確保する
SNS広告を効果的に運用するためにも、十分なリソースを確保しましょう。先述のように、SNS広告を成果に結びつけるには、広告を出稿するだけでなく、その後の効果測定やデータ分析、ターゲティングの調整、情報の更新など継続的な作業が必要になるためです。
自社で運用体制を整えるのが難しい場合は、専門知識を持った企業に外注することも検討しましょう。
中には、SNS広告に必要な情報収集や分析機能が備わっているツールを開発・提供している企業もあります。
適切なリソース配分を行い、運用を継続的に改善することで、広告の効果を最大限に引き出せる確率が高くなります。
SNS広告で効率的な集客を目指そう
SNS広告は、ターゲットを細かく設定し、低コストで効率的に集客を図れる手法です。成功のポイントは、広告配信の目的とターゲットを明確にし、視覚的に目を引くコンテンツを継続的に投稿することです。
SNS広告の適切な運用によってブランド認知拡大や顧客獲得を実現しましょう。
TDSE株式会社では、SNS広告の運用に役立つSNS分析ツール「Quid Monitor」をご提供しています。
Quid Monitorでは、今回ご紹介した6大SNSの他、ニュースサイトや掲示板などからリアルタイムで消費者の声を分析できるツールです。
広告の効果を測定できる機能や炎上検知が可能な機能も付いています。
さらに、Quid Compete(旧Rival IQ)では、自社と競合のSNSアカウントのデータを簡単に比較分析することが可能です。
SNS広告にお困りの企業担当者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
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