SNSトレンドレポート

2020年紅白歌合戦の出演者/落選歌手・アーティストをSNSで比較

2020年紅白歌合戦の出演者/落選歌手・アーティストをSNSで比較

2020年12月31日大晦日に行われる「第71回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が11月16日に発表されました。出演者の話題を中心に反響を呼び、トレンドは紅白歌合戦一色となりました。念願の初出演が叶ったアーティストをはじめ、落選となったアーティストなど毎年豊富な話題を提供している紅白歌合戦の出演者発表。2020年は出演者の決定がどのように受け止められたのでしょうか。
そこで今回は、「第71回NHK紅白歌合戦」の出演者決定に対する反響や、出演/落選の歌手・アーティストのSNSでの話題性をソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析しました。SNSで注目されている歌手・アーティストは誰なのでしょうか。ぜひご覧ください。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

紅白歌合戦出場歌手発表日のSNS反響

まずは紅白歌合戦出演者決定発表日のSNS反響を見てみましょう。
下記は「紅白」「紅白歌合戦」を含む投稿のセンチメント分析です。約75%がポジティブとなっており、出演が決定したアーティストのファンを中心に喜びの声があふれています。

センチメント分析

実際のセンチメントでも「おめでとう」が最も多く、「嬉しい」「悲願成就」といった喜びの声が見られます。一方、「悲しい」「ショック」といった落選したアーティストのファンによる落胆の声も見てとれます。
また、出演者全体に対して「パッとしない」「偏る」といった意見も一定数あるようです。

続いて出演者発表の当日に投稿されたキーワードと、落選に関する投稿キーワードを見てみましょう。

紅白当日のワードクラウド 紅白落選のワードクラウド

投稿で最も多く使用されたワード上位100位のワードクラウドでは、「初出場」となった「sixtones」「Snow Man」「瑛人」「niziu」「babymetal」が上位に入っています。また具体的な組数について言及している言葉も、初出場が紅組「6組」、白組「3組」など初出場に関する投稿となっています。
他にも「キスマイ」「東京事変」「鈴木雅之」「jump」「mr.children」などが投稿数上位となっています。

次に落選したアーティストに関する反響を見てみましょう。
圧倒的に注目を集めているのは、「akb48」の落選です。「akb」「#AKB落選」など多くのキーワードが上位に入っているほか、X(旧Twitter)トレンドにも入るなど多くの反響を呼びました。2019年まで12年間連続で出場していたグループが落選となったことに「時代」の移ろいを感じた方が多いようです。
また出演者決定のお約束ともなりつつある、「ゴールデンボンバー」「鬼龍院翔」による紅白落選のツイートも話題となっています。

紅白歌合戦主な落選/当選歌手・グループのSNSシェア比較

NHKは紅白歌合戦の選考基準について、「1.今年の活躍」「2.世論の支持」「3.番組の企画・演出」の3点を中心に総合的に判断すると発表しています。(NHK紅白歌合戦公式サイトより
その中でも「1.今年の活躍」の中に「B)インターネットでのダウンロード・ストリーミング・ミュージックビデオ再生回数・SNS等についての調査」という項目が含まれています。

そこで各アーティスト・歌手のSNS反響をソーシャルリスニングで分析!各アーティストのSNS投稿数やエンゲージメント、センチメントを同じジャンルのアーティストで比較しました。発表日前日までの約1か月間で、X(旧Twitter)やInstagramなどソーシャルメディア上に投稿されたアーティスト名を含む投稿が対象です。
※活動のタイミング(新曲発売やイベント等)や、ファンの間で愛称が使用されているなどアーティストにより条件が異なるため、下記データは参考値としてお楽しみください。

女性アイドルグループ

落選で話題となったAKB48、出演が決定した姉妹グループの乃木坂46と日向坂46、そして悲願の初出演が期待されていたBiSHの4グループを比較しました。
女性アイドルグループ

乃木坂46がすべての指標でトップとなっています。投稿数では日向坂46が2位ですが、インプレッションではBiSHが、エンゲージメントではAKB48が2位となっています。出演が決定した2グループは、センチメント傾向が比較的高いことも特徴です。

ジャニーズグループ

なんと白組の1/3の7組が出場するジャニーズ事務所。初出場が話題のSixTONES(ストーンズ)、Snow Man(スノーマン)と惜しくも落選となったSexy Zone、ジャニーズWESTの4グループを比較しました。
ジャニーズグループ

全ての指標でSixTONESがトップとなっています。また投稿数は他グループを圧倒しておりSNSでの反響の多さが分かります。4グループ共通でセンチメントは高い傾向となっています。

男性アイドルグループ

2018年に16年ぶりに紅白出場を果たしたが2020年は落選となったDA PUMP、「猫」が大ヒットし初出場が期待されていたDISH//、日本最大級のオーディション番組で結成されて初出場が期待されていたJO1、そして先ほどSNS反響の大きさでジャニーズグループを圧倒したSixTONESの4グループを比較しました。
男性アイドルグループ

投稿数とセンチメント傾向はSixTONES、インプレッションとエンゲージメントはDISH//が1位となりました。またDISH//とJO1は先ほどのジャニーズグループも含めた投稿数順位は2位3位となっており、高い人気がうかがえます。

女性ソロシンガー

当落が分かれた女性ソロシンガーを比較してみましょう。
2019年に5年ぶりに出場したaiko、2018年初出場のあいみょん、2020年初出場のmilet(ミレイ)、「夜に駆ける」で大注目のYOASOBIの4名を比較しました。
女性ソロシンガー

投稿数とインプレッションはaikoが、エンゲージメントはYOASOBIが1位となっています。今回4名の中で2020年出演が決定したのはあいみょん、miletとなっており、直近のSNS反響とは異なる結果となっています。

まとめ

X(旧Twitter)を中心に大きな反響を集めた「NHK紅白歌合戦」。当落発表当日はファンによる投稿の傾向がみられますが、歌手やアーティストからのコメントによりその傾向は大きく変化することがあります。より詳細な分析は、追って公開予定ですのでお楽しみに!
ソーシャルリスニングツールによるSNS分析・SNSレポーティングにご興味のある方や、自社や競合に関するデータ分析にご興味のある方は是非一度お問合せください。

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

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