SNSトレンドレポート

メタバースとは?「NFT」「銘柄」などSNSの話題や今後のトレンドを分析

メタバースとは?「NFT」「銘柄」などSNSの話題や今後のトレンドを分析

2022年にネットを賑わせている話題の1つが「メタバース(Metaverse)」。
メタバースとは、メタ(meta)とユニバース(universe)を組み合わせた造語で、没入感のある仮想世界の中でさまざまな活動ができるようになる技術です。

日経トレンディの2022年ヒット予測でも取り上げられるなど注目を集めており、仮想世界でこれまでに経験のない体験ができることへの期待感が高まっています。また企業も大きなビジネスチャンスの機会として大手企業も参入に向けて動きが活発化しています。
しかしまだ新しい技術であることもあり、まだ「メタバース」の言葉が何を意味しているかは漠然としています。そんな「メタバース」について、SNS上でどのように会話が繰り広げられているのか、そしてどのようなことに関心が集まっているのかをソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で調査したレポートをご紹介いたします。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

目次

過去1年間の「メタバース」に関する投稿数推移

メタバース投稿推移

まずは「メタバース」に関連した投稿数の推移を見てみましょう。
上記のグラフはX(旧Twitter)やInstagram、掲示板、口コミサイトなどのソーシャルメディアにおける「メタバース」に関連した投稿の投稿数推移を、メディア分類と共に示したグラフです。

10月下旬頃に会話の量が一気に増加し、その後そのボリュームが継続していることが分かります。10月下旬以降の会話増加のきっかけとなった出来事は、Facebook社の社名変更ニュースです。Facebook(Facebook)が米国時間10月28日、社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表しました。

世界的なSNS大手企業が事業方針の大きな転換と共に社名を変更したニュースは日本でも大きく取り上げられ、「メタバース」に注目が集まる大きなきっかけとなりました。また社名変更で寄せられた関心は、一時的なものではなくその後も継続していることがわかります。

また12月中旬にも急激な投稿数増加が確認できます。これは12月7日に暗号資産交換事業者のFXコインなど4社が「日本メタバース協会(Japan Metaverse Association、JMA)」を設立したことが発表されたためです。

メタバース協会のセンチメント

「日本メタバース協会」の設立に関するニュースが発表された12月7日は、過去1年間の「メタバース」に関する投稿のセンチメント傾向で最もネガティブな投稿が増えた日となっており、ネガティブな印象を抱いた人が多くいたことがわかります。

「メタバース」の話題をAIで分析

AIでメタバースの話題を分類

Meta社の社名変更以降、大幅に増えた「メタバース」に関する会話はどのような話題なのでしょうか。
上記は「メタバース」を含む会話をAIで話題ごとのクラスターに分類したものです。全体の11%がBitoinや仮想通貨、10%がブロックデータや技術に関する投稿となっています。技術、イベント、新製品、銘柄、そしてプレゼントキャンペーンなど幅広い話題が繰り広げられていることが分かります。

Quid Monitor(旧NetBase)の機能一覧はコチラ

「メタバース」の話題に対する感情・センチメント

メタバースに関する感情分析

上記は「メタバース」に関する投稿の感情(センチメント)を分析し、SNS上全体のセンチメントと比較したレポートです。

全体の投稿平均よりも投稿割合が多いセンチメントは、投稿割合が多い順に「Joy(楽しい)」「Anticipation(期待)」「Sadness(悲しみ)」「Fear(恐れ)」「Suprise(驚き)」となっています。また平均よりも低いのは、投稿割合が多い順位「Trust(信頼)」「Disgust(嫌悪)」「Angur(怒り)」となっています。

中でも「Joy(楽しい)」「Anticipation(期待)」を合わせると全体の66%を占めており期待感が大きいことが分かります。
楽しさ、期待といった期待感が高まっている一方で、まだ分からないことが多い新しい技術に対する恐れ、信頼できないといった消費者心理が見て取れます。

「META」社名変更前後の会話内容の違い

会話ボリュームが一気に増加したMeta社の社名変更前と後では、会話の内容や投稿者、会話の場所にどのような変化があるのでしょうか。会話ボリューム増加前の2021/7/1~2021/9/30の3ヶ月間と増加後の2021/12/16~2022/3/18でSNSにおける違いを分析しました。
大衆が関心を持つ前と後でどのような違いがあるのでしょうか。

センチメント分析

メタバースセンチメント分析

どちらも約80%がポジティブとなっており、会話量が大きく増えてもポジティブ / ネガティブのセンチメント傾向に大きな変化がなかったことが分かります。

メタバース行動に関するセンチメント

行動に関する感情キーワードは、ボリューム増加前では「作る」「構築」といった「メタバース」に関してクリエイター側目線のキーワードが多く見られます。一方ボリューム増加後は利用者目線の「使う」「やってみる」というキーワードが多くなっています。
また前後どちらでも見られる「買う」というキーワードは、VRヘッドセット購入に関する投稿もありますが大半が「メタバース」関連銘柄を「買う」という意味合いで使用されていました。

人気キーワード

メタバース人気キーワード

共通して人気のキーワードは「nft」です。NFTとは、非代替性トークンのことでブロックチェーンの技術を活用したデジタル世界における資産のことを指します。NFTアートが高額で落札されたり、企業が参入を表明するなどメタバース同様に言及される機会が急増しています。
またボリューム増加後には「web3」「仮想通貨」「メタバース関連」に関する投稿が増えているようです。

投稿者の自己紹介キーワード

メタバース投稿者の自己紹介キーワード

上記は「メタバース」に関する投稿を行ったSNSユーザーの自己紹介キーワードを分析したレポートです。ボリューム増加前後では「nft」「vrchat」「仮想通貨」が減少し、「ゲーム」「vtuber」「ニュース」のキーワードの割合が増加しています。投稿者数が大幅に増加したことにより、NFTや仮想通貨、VRchatなど専門的な投稿を行っている人の割合が低下したためと考えられます。

Yahoo!ファイナンスでの会話ボリュームが急増

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)では、X(旧Twitter)やInstagramなどの主要なSNSだけでなく世界の30億ドメイン以上のソーシャルメディアの分析が可能です。
下記はX(旧Twitter)以外のどのソーシャルメディアで会話が活発に行われているかを分析したレポートです。

2021/7/1~9/30(META社名変更前)
メタバースX(旧Twitter)以外のメディア

2021/12/16~2022/3/15(META社名変更後)
メタバースX(旧Twitter)以外のメディア

全体的に会話のボリュームが増えていることに加えて、ボリューム増加後はYahoo!ファイナンス(finance.yahoo.co.jp)や財形新聞(zaikei.co.jp)で「メタバース」に関する投稿が増えていることが分かります。これは人気キーワードにもあった「メタバース関連」銘柄に関する投稿が増えていることに起因しています。
また企業によるプレスリリースを取り扱うprtmes.jpでも投稿数が増加しています。

Quid Monitor(旧NetBase)で分析できるソーシャルメディアはコチラ

メタバース関連銘柄として人気の会社

メタバース関連銘柄

最後に「メタバース」関連投稿の中で「株」「銘柄」に言及している投稿に対象を絞り、投稿数が多い企業をみてみましょう。
ソニー、任天堂、三井物産、三菱商事、富士電機などメタバースに関連したサービス展開を行っている企業や、今後期待される企業として名前が挙げられているようです。今後の注目企業としてウォッチしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)では今回ご紹介したようなトレンド分析はもちろん、ソーシャルメディアのあらゆる分析を行うことが可能です。市場調査や競合分析、インフルエンサー分析などさまざまなソーシャルメディア活用にご興味のある方はぜひご相談ください。

本記事の監修者

プロダクト本部 副本部長 山本 豊

山本 豊 プロダクト本部 副本部長

リクルートでキャリアを開始し、マクロミルに入社。マクロミルにて、リサーチ・データ事業の拡大に従事。その後、コロプラにて、リサーチ・データ関連の新規事業の立案・推進。複数のIT企業にてデータ関連事業に関わった後、2021年7月より現職。生成AIアプリ開発ツール「Dify」、ソーシャルリスニングツール「QUID」の拡大に従事。

SNSトレンドレポート一覧

ソーシャルメディア上のトレンドをQuid Monitor(旧NetBase)で分析したSNSトレンドレポートをご紹介します。

導入事例

Quid Monitor(旧NetBase)をSNSマーケティングにご活用いただいている海外企業SNS分析事例をご紹介します。

現在、関連する記事はありません

SNS分析ツールなら
Quid Monitor

お問い合わせはこちら

お問い合わせ
はこちら

お問い合わせ
資料ダウンロードはこちら

資料ダウンロード
はこちら

資料ダウンロード